変わり果てる姿
ちょっとした資格試験が直近であるため投稿が遅れ気味で申しわけありません:(;゛゜'ω゜'):
「よいしょっと」
オーリスは城壁を軽く飛び越える。
人間の筋力では飛び越えるのが不可能なのは知っている。
正門から入るのがベストなのもわかる。
けれど、今回は急いでるんだからいーだろと近道をした。
ファウスの気配を探したが城の近くにはいない。
「ファウスはいないのかよ!」
こちらに猛スピードで向かう1人の気配。
それがファウスなのはすぐにわかった。
「よっ!」
「なんでお前がいないんだよっ!」
「俺にもプライベートくらいあってもいいだろっ!」
「まぁー、確かに」
確かにファウスの行動全てを俺が決められるわけでもないなと、ファウスの言い訳をオーリスは素直に納得しながら血の匂いが濃い場所にむかうとそこは、城内の庭園だった。
「まじかっ…」
ファウスは絶句した。
目の前には死体、死体、死体。
護衛兵や給仕、貴族らしき死体もある。
その数ゆうに100体以上の死体が山となり故意的に積まれていた。
そして、その死体の近くには見た事のある男か1人。
ミュゼの兄、ケイトスがいた。
しかし、最後に見た感じと比べると今の姿は別人にしか2人には見えなかった。
ケイトスには深い傷がいくつもつけられていた。
そして身体中に自分の血なのか、そらとも殺した相手の血なのかわからない血がベットリ張りつき左腕は失っていた。
それでも平然と目を虚ろにし、右手には黒く禍々しい剣を手にしたまま地面を黙って見ながら立っていた。
「あれってミュゼの兄だよな?」
「多分な」
「腕がない事より、完全に危ない目をしているけど誰かに洗脳でもされたか?」
「その可能性はあるなー。それよりなんだあの人間離れした膨大な魔力…」
オーリスはケイトスから感じる魔力量が気になった。
「でも、あの姿よっぽどお前より魔王らしくないか?」
「俺もそう思った。けどさー、あんな魔王になるくらいならファウスに魔王を譲ってやるよ」
「いらない、いらない。なんな姿、嫌に決まってんだろっ!あんなんじゃ絶対女にモテないしっ!!」
「そこ重要か?」
ケイトスから目を離すことなくオーリス達は会話を続けた。
「ところでアレは殺していいのか?」
「どーだろ。一応、ミュゼの家族だし」
「妹を殺そうとした家族だけどな」
ケイトスの顔が突然2人の立っている方向に向けられた。
顔はこちらに向いていはいるが、オーリスとファウスを見ているのかはわからない。
それより、ただ動かずいる事の方が2人には不気味だった。
「とりあえずあの剣を奪うか?あの剣は絶対ヤバイ物だろ」
「よくわからない呪いでもかけられていたとしたら、触れた瞬間こっちが危険になる可能性はあるとおもうか?」
「ある…かな?そんなのわからんっ!!質問を質問で返すなっ!」
「俺もわからないし、わざわざ危険を冒す必要もないか。ミュゼには悪いけど爆裂魔法ぶっ放して消しとばした方が確実だな」
「うん。そだな。俺もその考えに賛成ー」
2人は距離を開けたまま爆裂魔法を放つ。
爆裂魔法がケイトスに直撃する前に目の前からケイトスの姿が一瞬で消えた。
「どこいっ…!!」
ケイトスは2人の間に顔を覗かせる。
そしてニヤリと笑い、剣を2人に向け振り抜いてきた。
「ちょっ!!」
「ファウスっ!頭を下げろっ!」
「えっ!?」
ファウスはオーリスの指示通り頭をさげると、オーリスは剣を避け、ケイトスの顔面に拳をめり込ませた。
「メリメリッ、グチャッ!…ブチッ」
ケイトスの頭部だけがオーリスの拳の威力に耐えられず頸部から分離し城壁めがけて飛んで行った。
「あぶなー。避けなかったら俺の頭も飛んでたじゃねーかっ!!」
「お前は大丈夫だろ。普通に」
頭部を失ったケイトスの体はそれでもなお、立っている。
そして頭部を失ってから2、3秒経ったその時、オーリスとファウスを驚かせた。
千切れた頸部がウネウネと気持ち悪く動き出し、不完全な醜い頭部を再生させていく。
目は顎と頬に、鼻は側面に、耳は頭頂部から生えており、場所や数はバラバラ。
口なんかは顔の中心で歯をむき出しにしてパクパクしていた。
「気持ち悪っ!」
「それより頭を失っても生きてられるとかコイツ人間じゃないだろっ!!」
ファウスとオーリスはどん引きした。
「オーリス、コイツはどーしたら死ぬと思う?」
「そーだなー…、頭ぶっ飛ばしても生きてるくらいだから両腕、両脚失った位じゃ死なないだろーな」
「最初から片腕無かったしな」
「なら、心臓潰すとかあるいは身体中の細胞を燃やし尽くして灰にしたらさすがに死ぬだろ」
「でもさっき魔法避けられてるんだよな…」
ファウスは少しネガティブになった。
「た…た…た……げで…」
グチャグチャの顔になったケイトスの口から音が聞こえたが、その意味を2人は理解できなかった。
「なんか言ってるみたいだけど…」
「そんな事どーでもいー。完全に人間じゃないから本気で殺しに行くぞ」
「OKっ!プランαなっ!」
「…いや、そんなプラン知らんし」
「雰囲気だよっ!雰囲気っ!!」
オーリスとファウスは左右に分かれて連携する。
ケイトスは一瞬迷ったが、オーリスに向かっていった。
「あれれ、俺は無視ですか?」
不満げにファウスはため息をつくとケイトスの背後に回り込み脚を狙って超高速の風の刃を放つ。
グリンッ!
ケイトスの首が180度回転し、背後のファウスに目だ…けを向け、そしてファウスの魔法を飛び上がって回避した。
「気持ち悪っ!…けど、空中に飛んだら駄目だろ」
ファウスが時間差で放った風の刃がケイトスの片脚を切断した。
ケイトスは空中でバランスを崩して落下する。
「イェッス!!ヒットっ!そっちはどーだ、オーリスっ!!」
「はいはい、何やる気だしてんだよ…」
続いてオーリスは地面に手をあて、針状の岩をいくつも出現させ落下してくるケイトスを串刺しにした。
「おぉー、見事に決まったな!」
串刺しにされたケイトスは暴れているが、体を何箇所も串刺しにされており身動きができずにいる。
「後は燃やして…終わりじゃなさそうだな」
ケイトスの体はドロドロに溶け地面に水溜りのように広がったと思ったら再び形を成していく。
その形状は人間のようでもう人ではなくなっていた。
再生した顔のように色々めちゃめちゃで、所々崩れ落ちる。
「な、なんだコイツっ!?怖っ!マジで怖っ!もーわけわかんねーよ!」
「アンデッド系?なわけないか」
「冷静かっ!アンデッドに再生能力あったら、そもそも死んでないだろ!」
「たしかにっ!…ってあれ?」
ケイトスは崩れに崩れ、形を保てずに崩れ死んだ。
「なんだったんだよコイツ。最後まで人騒がせな奴だったな」
ファウスはケイトスに近づき近くに落ちていた剣を拾う。
「うげぇっ」
ファウスが剣に触る前にオーリスが蹴りを蹴りを入れた。
「ゴホゴホッ…なんだよ急にっ!」
「だから触るなってっ!!」
「あっ。悪い。忘れてた」
オーリスは左手で輪を描く描いた輪の軌跡が光り、その輪から1匹の亀が出てきた。
「どーも、どーも。こんなジジイに何かよーか?」
「亀が喋った…しかも光ってるし、髭長いし、めっちゃ偉そうなんだけど…」
「亀爺さん、ちょっとお前の知識を借りたいんだけど?」
「若さも力も無いですが知識だけは長生きしてる分…なんでしたっけ?」
「…知識を、ちょっと貸してくれ」
「あー!ご飯の時間でしたか?」
「ちげーよっ!飯食ったとかどーでもいいからっ!」
「へぇ?」
「…」
「オーリス、コイツ誰?と言うか耳がめっちゃ遠いみたいだけど大丈夫なのか?」
「知らんっ!!」
オーリスはファウスに逆ギレした。
もう少しだけ人国編を描く終わったら新章に突入したいと思います。
嘘つきな猫です。
もうしばらく投稿遅れると思いますが長い目で見てください(´;Д;`)
ブックマももう少しで100人に届きそうなのでこれからも頑張りますのでオーリス達を気に入ってもらえたらブックマ、評価、感想よろしくお願いしまーす(^-^)v




