突然ほど怖いものはない
夏休み、昼夜逆転してます。
勉強が身につかないー!!
宿題等はお早めに!!
「見よっ!この筋肉っ!長い年月をかけ鍛え抜かれた筋肉っ!これぞまさにっ!!芸術っ!!」
タイラントの肉体は顔と年齢に到底一致するものではなく、肉体と言う皮にみっちりと詰め込まれたその物体は太陽の光を浴び黒光りしていた。
「いや…爺いの肉体見て喜ぶ趣味ないから。そんな事してないでさっさと仕事してくれ…」
「いやー、久々のお披露目だったのでつい。では…我が名は闘神 タイラントっ!いざっ!参るっ!」
タイラントは踏み込む足の指に力を入れると地面がへこみ、踏み出した瞬間に地面が割れた。
「そぉーーーーーっいやぁーーーーーっ!!!」
敵国な兵の集団にラリアットをかけるように腕を上げ突っ込んで行った。
タイラントが通過した後には首のない人間が次々と血しぶきをあげて倒れていく。
「どしたっ!どしたぁっー!!」
「なんだこのジーさんの化け物はっ!?」
「守りを固めろっ!!」
盾を一斉に構えてタイラントの攻撃に備えるが。
無駄、無意味、愚策。
どー表現したら伝わるか。
例えるなら、人間の踏みつけを蟻が必死になって防ごうとしているようなもの。
いや、全知全能の神の全力の攻撃を蛙が腹を膨らませて一生懸命防ごうとしていると同等と言っても過言ではないくらいの力の差がそこにはあった。
「はぁーーーっ!闘神流 滅龍連撃っ!!!」
とてつもない速さと威力で盾ごと人間を破裂させていく。
「退避っ!退避っーー!!」
「なんとっ!?逃げるとは武人にあらず。しかし逃げる姿に追い打ちをかけるのも闘神にあらず…」
逃げる兵士の上空から無数の氷の刃が降り注ぎ、バラッド達を取り囲んでいた敵国の兵士達は全滅した。
「逃がすなよっ!」
「そー言われましても、私にも流儀と言うものがあるので、南無」
タイラントは倒れている敵国の兵士の死体に手を合わせた。
「た、助かった…」
「この人はいったい…」
自分の命が助かったと安堵した者達が剣から手を離して地面に腰をつけた。
「ではお次は…」
タイラントはバラッド達に向けて構え、拳を突き出した。
「ちょっ!?何してんだ爺いっ!コイツらはいーからっ!」
「へっ?いーのですか?」
地面に座りこんでいた相手の顔面スレスレで拳がとまったが、一瞬間が空いてから拳による突風が彼等を襲った。
「なっ!!」
「おわっ!!」
「きゃっ!!」
見事に後方に10メートルほど転がるように吹き飛ばされいったが命を失うことははなかった。
「勘弁してくれよぉ…一瞬花畑が見えたぞ…」
「魔族の敵は人間じゃありませんでしたかな?」
「人間は敵だけど、いーんだよっ!一応コイツら敵じゃないから!」
「そーでしたか。それは失礼しました。南無」
「死んでないから手をあわせるなっ!」
ファウスがギリギリとめに入り事無きをえた。
ファウスがタイラントに大声で注意していると、タイラントに顔面を吹き飛ばされそうになった男がヨロヨロしながら近づいてきた。
「い、いやー、助かったよ…」
「ん?」
「あー、しょ、紹介が遅れてしまったが。私の名は、リーズ・コンスタン。3等級の称号を持つクラスタ王国きっての冒険者だ」
ファウスに首飾りを見せつけた。
「だからっ!この国の奴らは殺さないで、他国の奴らを殺すのっ!」
「そー言われましても最近老眼で、人間の区別なんて無理無理っ」
「なら、その眼鏡はなんだよっ!」
「これですか?伊達眼鏡ですけど?」
「爺いのくせに、なんでそんなのかけてんだよっ!」
「爺いでもっ!かける権利はあるじゃろっ!1度でいいから知的にみられたいんじゃっ!」
「その歳でまだ女の尻おっかけてんのかよっ!?」
「死ぬまで現役ですよっ!」
「あ…あのー、私の話…聞いてました?」
「はいはい、聞いてた。聞いてたっ…!!!」
ファウスはリーズの横を凄いスピードで駆け抜け飛ばされた相手の元に駆け寄った。
「お怪我はありませんかお嬢さん?」
フルフェイスの兜を取ると赤髪の綺麗な女性が顔を出した。
「あ、ありがとうございます…」
「おっと、綺麗な肌に傷がっ!ちょっと失礼して」
彼女の腕についた傷を綺麗に治し終わると彼女をお姫様抱っこした。
「きゃっ!な、何をするのですかっ!?」
「体力も尽きかけているよーなので2人で安産、ではなく。安全な場所で今後の話でもと」
「ファウス様っ!何してるですかーっ!!」
「ちっ!」
ファウスは舌打ちをして彼女を下ろした。
「自己紹介が遅れましたが、私の名はファウス・ローレン。魔王オーリス・ロイスの心友であり、ロイス領の4大貴族の1つを担うローレン家次期当主でございます。以後、お見知りおきを」
自己紹介が終わると片乳を揉もうと腕を伸ばしたが彼女の身につけていた鎧に阻まれた。
「あっ…どーも。私はカルネ・マイト…です」
「おーっ!なんて綺麗な名前。名は体を表すとはまさにこの事ですね」
ファウスはいつもに増して口が饒舌に動く。
「お話し中悪いのだが…」
バラッドが気まずそうに話しかけてきた。
「ん?なんだ?」
「一応確認なんだが、ファウス殿は味方って事でいいのだろうか?」
「まー敵じゃないからそーだな。でも私は常に美女の味方ですからねっ!」
カルネの手を握り顔を近づけた。
「そーか。では改めてお礼を言わせてくれ。危ないところを助けて」
「そーゆーのいーからいーから。オーリスの命令だし。それに美女と酒をご馳走になる約束をした仲じゃないかっ!」
「そ、そーか…」
「冗談はこのくらいにして。タイラントのように俺も敵と味方の区別がよくわからない。特に人間の男なんてなんて皆んな一緒の顔だし。だから見分け方を教えてくれ」
「クラスタ王国の兵の見分け方なら、この胸の紋章を見ればすぐに見分けがつく」
バラッドは自分の左胸にある紋章をファウスに見せた。
その紋章は頭部が鷲で体は獅子、さらに大きな翼を生やし口には剣を咥えていた。
「んー。この姿、凄く私にそっくりだと思いませんか?」
「そーだな。お前と瓜二つ…って、誰だよおまえっ!?」
「いやー、ようやくファウスさんを見つけられました。こーも人が多いとなかなか見つからないし、地上に降りたら降りたでクラスタ王国の兵士と他国の兵士の両方に襲われるしで本当、散々な目に会いましたよ…」
「いや…なんか当たり前のように入って来たけどお前、グリなのか??」
「むしろ私以外にこんな姿してる方います?」
「俺の知る限りいないけど…」
ファウスは成長したグリの姿を凝視した。
「お前、体つき立派になり過ぎじゃね?それと、なんで当たり前のよーに言葉話してんの!?この短期間に色々変わりすぎてて怖いんだけどっ!」
「それはオーリス様にも同じことを言われたので。それよりオーリス様がファウス様を探していましたよっ!」
「えっ?さっきまで一緒に城の中にいたけど?」
「えっ?そーなんですか!?」
「そーだけど」
グリは前と後ろ脚を伸ばして地面に倒れた。
「こんなに必死に探してようやく見つけたら意味なかったとかなしですよー」
「まー、オーリスの側にいたらよくある事だからこれから慣れるって!あっ…オーリスで思い出したけど。クラスタ王国はオーリス・ロイスの領地になったからよろしくなっ!」
「「「「えっ!?」」」」
だらだら夜中まで起きている。
嘘つきな猫です。
もーしばらく人国編続きます。
またしてもオーリスの真の力が、、、。
ってなるかはまだ決めてません。
評価頂きありがとうございます。
読みやすさや、物語の内容含め改善できるとこから頑張っていきたいとおもいます!
今後ともどーぞ宜しく!




