屑、外道、変態
暑いー。皆さんも解けないよーに気をつけて下さい!
「国王はどこだっ!」
「探せ探せっ!」
「国王は生きたまま捕えろとの命令だ!けして殺すな!他は皆殺しで構わなん!!」
自国の旗を掲げクラスタ王国に他国の兵が流れてきた。
旗は3本。
右にサルータ共和国。左にラバブ国。
そして中央にはビルバット帝国の旗。
3本の旗が高らかに掲げられ、クラスタ王国へ、3国同盟によるは侵略が始まった。
街に火が放たれ建物や橋、広場、そして人々が炎に飲み込まれていった。
クラスタ王国の兵は必死に抵抗し反撃するが数が、実力が、そして気持ちが圧倒的に違った。
数にして
200対50000
国内に残っていた兵は貴族や身分の高い者の家族、親族などなど。
言うならば、コネで貰った地位に居座る無能者の集まり。
それでも剣術等の指導は優秀な相手を雇い手解きを受けていたが努力もしないで身につくはずもなく次々と殺されていった。
「なんで私が下民の為に戦わねばならないっ!」
「こっちに来るなら!お前らが俺の盾になりやがれっ!」
兵となり国を民を守るべき立場にあるにもかかわらず放棄する者達が続出、その場から逃げ出した。
「下がれっ!ここは通さない!」
そんな無能者と呼ばれている中にも貴族としての気高き信念をもち、多少実力を持った者もいたが、多少程度でどうこうできるレベレの戦力差ではない。
勇気あるその男は死体となり、隣横たわる。
その屍を超え生き残る立派な鎧を着た貴族。
死は相手を選ばない。
オーリス達がドラゴンを天か地に帰したその頃、クラスタ王国は占領され、あとはクラスタ王国の中心人物を捉えればこの戦いが終わるところまで来ていた。
「まだジョルジュは見つからないのか!」
「隅々まで探してはいるのですが、どこにも…」
「外に逃げたか?」
「いやいや、それはないと思うが?」
「その声はサルータのカーデン王か」
「ちょうどさっき到着したところでね」
「随分のんびり来たものだな」
「負けの見えない戦いなんて観ていても退屈なだけだからね。けど、随分と派手に攻め入ったものだ」
「力押しで十分!小細工など弱者のする事」
「まさに豪傑ゲイバルトの名に相応しいですね」
「あの爺いは一緒じゃないのか?」
「いいえ、まぁー死んではいないでしょうし。それに遊びを見るのが好きな方ですからね」
その頃ラバブ王国の王は楽しんでいた。
「ほら逃げよ。必死に逃げよっ!逃げたら死ぬぞ?それでも生きたければにげよ!死にたくても逃げよ!」
ラバブ王
サブロイ・ラバブは楽しんでいた。
逃げる姿を、戦い散った姿を、悲鳴をあげ涙を流す相手を見下ろし手を上げ喜んでいた。
「そーだ!面白いことを思いついた」
サブロイは兵士達に命令した。
「親と子を探してこい。恋人同士でも兄弟、姉妹でも構わん!生きたままここに連れてこい!」
しばらくして親子と姉妹が連れられサブロイの前に出された。
「どーかっ!子供の命だけはっ!何でもするのでこの子だけはどーかっ!」
母親がススまみれになった姿でサブロイに懇願する。
姉妹は抱き合い大粒の涙を流すだけだった。
「その人達を離せっ!」
剣を握りしめた青年が単独でラバブ国の兵士に奇襲をかけた。
構える隙もなかった兵士1人を斬り殺し動きが止まった。
「奇襲するなら先に狙うのはわしの首を狙うべきだったなっ。無駄だったとは思うが」
サブロイは魔法で青年を拘束すると四肢をねじ切り、風の刃を飛ばして頭部を切断した。
「邪魔が入ったがこれでようやく本題にはいれる」
サブロイは護衛から剣を2本貰うと親子と姉妹に1本ずつ投げて渡した。
「1人ずつ助けてやるからそれで自分が死んで相手を生かすか、相手を殺して自分が生きか決めなさい」
それを聞いた母親は一瞬躊躇したが、剣を取り姉妹に襲いかかった、
「お前は馬鹿か?」
サブロイは青年を捉えたように魔法で母親を拘束した。
「誰が姉妹を殺せと言った」
「どちらかは助けてくれるって!」
「これだから学の無い相手と話すのは疲れる。殺すのはお前の子供か自分に決まっているだろ」
拘束から解放された母親は震えた手で子供の頭を撫で、思いっきり強く抱きしめた。
子供は痛がったがそれでも強く抱きしめ、頬にキスをすると剣を強く握りサブロイを見つめながら自分の心臓目掛けて剣を突き刺さし、そのまま倒れた。
「命の散り際が1番面白いっ。次はお前らの番だ」
子供は母親の背中に覆いかぶさるようにして泣いていた。
姉妹は震え抱き合ったままその光景を見ていた。
「これだから子供は嫌いだ」
サブロイは退屈そうな目をして姉妹を見つめる。
サブロイが遊びに乗じている頃、ゲイバルトとカーデンはようやく城の中に入り、死体の山を踏みつけながらジョルジュに近づいていた。
「ここはもー危ないっ。ミュゼ、ケイトス。お前達だけでも逃げるんだ」
「お父様っ!」
ジョルジュは隠し通路からミュゼとケイトスを逃がそうとしていた。
ジョルジュはミュゼを抱きしめると通路に無理やり腕を引いて移動しよーとした時だった。
「なんだ貴様らはっ!?」
黒尽くめの集団が3人を取り囲む。
「誰かっ!誰かいないのかっ!?」
ジョルジュは護衛を呼び寄せたが誰もが駆け付けなかった。
「いやー。こんな時にあれなのですけども…」
1人帽子がよく似合う相手が前にでる。
「グラムっ!なぜお前がいるっ!?」
「今、私が従っているのはジョルジュ王ではなくケイトス王子なので。ねーケイトス王」
「気が早いなグラムは。まだ王にはなっていないだろ?が、父ジョルジュがいなくなり妹のミュゼもいなくなってしまったとしたら、いくら継承権が無いとはいえ王の直系血族は私だけになるのだから王位に就くほかはない。王と呼ばれるのはその時からだろ?」
ケイトスはジョルジュとミュゼに背を向けグラムの横に立った。
「家族を失うのは辛いが、これもクラスタ王国の為と思って死んでくれ。2人ともさよなら」
ケイトスは部屋から出て行った。
「という事なので、これまで国王にお仕えしてきましたがお別れです。ジョルジュ王を殺しなさい」
黒尽くめは一斉にジョルジュの体にいくつもの剣を貫通させた。
「ケイトス…。ミュゼっ…逃げ…ろ」
「逃がすわけないでしょ。ミュゼ様には一緒私の元で毎晩働いてもらうのですからぁ」
グラムは唇を舐めながらミュゼを下から舐め回すように見た。
ジョルジュから剣を抜くと黒尽くめ達はミュゼを包囲した。
「とは言え、自害されては勿体ないので、人質を取っておく必要がありますがー」
まだ息のあるジョルジュを見てミュゼに提案した。
「ミュゼ様の対応次第ではコイツを生かしてやってもいいですが、どーしますか?」
「お父様っ…」
「私の事はいい…逃げるん…だ」
「元王様なのに頭悪いんですから。逃がすわけないしお前に何も聞いてないんだよっ!」
グラムは血を流しながら這いつくばるジョルジュの背中を踏みつけた。
「ミュゼ様どーしますか?このまま見殺しにして私に飼われるか。それとも父を助け自ら望んで私に飼われに来るか。お好きに選んでください」
「卑劣な男っ!」
「相変わらずいー声ですねー」
グラムはジョルジュの顔を踏みつけた。
「ほら!早くしないと死んじゃいますよー」
ミュゼは怒りと悔しさで体を震わせながら、父の命とこれからの自分の姿を天秤にかけ答える。
「お父様を助けてくれる…」
「聞こえないなぁー!しっかりと服を脱ぎ、父を見習って地面に這いつくばりながら私の奴隷となる事を自ら望んでもらわないと!」
「そんな事…」
「やるんだよっ!これから私の命令は絶対服従、出来ない事もこれからはやるんだよっ!逆らったら人質の父を殺す事になるけどいいのか?」
「わかりっ」
「いゃー。中々の屑っぷり!人間はそーじゃないと。最近出会う相手だいたい優しかったり真面目だったりでまともな相手が多くて飽きてたところだったから助かるわー。お前にこそ悪の化身と言われる魔王の称号が相応しい!って言いたいところだけど魔王ってのは実際そんな汚い事はしないし、させない。魔王が魔王である限りそこには気品と礼儀を兼ね備えとかないと。誰にも支えてもらえないからな」
「誰だお前はっ!」
「本当に人間ってその言葉好きだよな」
「オーリス様っ…ファウス…」
「俺は呼び捨てかよっ!」
「とりあえずギリギリセーフだな。ミュゼ、誰かの上に立つならそれなりの覚悟が必要だから。それ以上の言葉を口にするならその資格はない。こんな時でも王として振る舞えないなら王になるのは辞めた方がいい。そー言うべきだけど、俺としては自分を犠牲にできない王は屑だと思うから嫌いではないけどな」
「支えられてばかりの魔王ってのもいるけどな」
「それは十分理解してる。あんがと」
「本当に感謝してるか?」
「オーリス!?ファウス!?お前らなのか!?いや、この際誰でもいーっ!殺せ!!」
「ファウスは治療な」
「またかよっ!」
「俺は回復に関しては苦手だし、それにお前がやらないと死ぬぞ?」
「わかったよっ!さっさと片付けてこいよ」
「サクッと終わらせるって。こーゆー人間だと殺しても心が痛まないから本当に助かる」
オーリスは笑った。
テストがまだ終わらず、書くのは行き帰りの電車の中だけにしてます。
嘘つきな猫です。
もーすぐテストも終わり夏休み。
夏休み終わりには模試がある。
時間見つけ投稿したいとは思いますが頭が暑さでやられ気味なのでそこのところよろしくー(笑)




