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末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第4章 人間と魔族 編
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自己責任と自己主張

「駄目ですっ!絶対に許可しませんっ!」


レレイナはオーリスの依頼書を取り上げた。


「だったらお前はクラスタ王国の反逆行為って事になると思うけどそれでいーんだな?」


「なんで私が依頼を許可しないだけで、反逆者になるんですかっ!」

「俺はジョルジュ国王からあらゆる犯罪以外の許可を貰ってるからな。その許可をした国王の意思に反して貴方は私に依頼を許可しなかった。それはまさに国王の意思の否定。すなわち国への反逆行為ですよ。それでもいーんですね?」


「突然そんな事言われて私が、はいそうですかって信じるわけがないでしょっ!なんで貴方に国王がそんな許可をだすんですかっ!」


「まー、門番から言わせたら俺は勇者だからな」


「あなた、頭は大丈夫ですか??」


「そーだ。自己紹介してなかった。俺はオーリス・ロイス」

「あ、私は受付のレレイナ・マーガですって今するタイミングじゃないでしょっ!」


レレイナの言いたいこともわかる。

突然来た相手が国王の知り合いってだと言われても、クラスタ王国で生活していりレレイナだって、国王を遠目で何度かした見たことのないのに目の前の貴族でもなさそうな相手がどー考えても国王の知り合いには見えない。


「今日は随分賑やかだな」


「お騒がせして申し訳ありませんバラッド支部長」


受付の後ろから現れたのは男性ホルモンむき出しの筋骨隆々な男だった。


「それで、なんでリーズが失神して、レレイナが珍しく叫んでいるんだ?」

「聞いて下さいバラッド支部長っ!それがですね・・・」


レレイナはバラッドに今までの経緯を説明した。


「なるほどっ!まだそんな馬鹿な事を言ってくる無謀な男がいたかっ!!」


バラッドは腹を抱えて嬉しそうに笑った。


「それでこの依頼は約束通り受けていーんだよな?」

「約束?レレイナ、こいつと何か約束したのか?」


「そんな約束した覚えはありませんっ!」

「あいつ倒したらいーって」

「勝手にあなたがそー言ってきただけで私は許可してませんからっ!」


「そーゆー事だから、えーっと」

「オーリスだ」

「オーリスか。オーリス、悪いがレレイナが許可していない以上、私もその依頼を許可する訳にはいかないな」


「ならどーやって金を稼げばいい?」


「ですから、等級に合わせた依頼を」

「だから国王から許可を得てるんだって!」


「2人ともそー熱くならないで。うーん。そーだな・・・」


バラッドはそう言って受付の裏に戻ると1枚の依頼書を持って来た。


「これはまだ正式な依頼として提示してはいないものなんだけど、オーリス君。君がどーしてもと言うならこの依頼をこなして実力を証明してはくれないか?こっちの依頼を達成出来たならレレイナも許可してくれるだろーし、どーかな?」


「その依頼・・・報酬の欄が空白なんだけど」


「さっきも言った通り正式な依頼じゃないから報酬は出ないが、実力を示すには丁度いい」


「俺は金が欲しいだけで、別に誰かに認められたい訳じゃないから時間の無駄としか思えない」


「なら通常よりも安くはなるが報酬に関しては依頼者にこちらから打診しておく。その代わりこの依頼を達成したら3等級の等級を与えるって事でどーかな?」


「バラッド支部長っ!いきなり3等級ですかっ!?どんなに強く、聡明な方でも3等級になるには早くて2〜3年はかかると言うのにいいんですかっ!?」

「彼の言っている自己責任って言うのもまんざら間違ってはいないからな。それにこーゆー自信家は個人的に嫌いじゃないっ」


「2〜3年か・・・」

「ちなみにこの件は異例中異例。受けるもよし、受けないもよし。オーリス君次第だがどーする?」


「よくわからんが条件よさそーだし、なん理由もありきでそこまで言ってそうだけど、まぁーいいか」


受ける事を承諾してからオーリスはバラッドの持ってきた依頼書に目を通した。

そこに書いていた依頼内容は・・・


「コカトリスの討伐」


・クラスタ王国の近隣でコカトリスの群れが発見されすでに人間にも被害が出ている。これ以上の被害を出さないためにも可能な限り素早くコカトリスを討伐してもらいたい。


*討伐したコカトリスの死体に関しては自由に素材を剥ぎ取っても構わない。





「なるほど、さっさと倒してくれってことね。依頼ってのはこんなのを倒すだけでいーのか?」

「こんなのって・・・オーリスさん。コカトリスをご存知ですか!?」


「見たことないけど、確かトサカを付けたでかい蛇みたいなのだろ?」

「いーねその態度。ますます気に入ってきた。若いうちはそーじゃないとっ!最近の若いのは効率重視とか言ってなっとらんからなっ。でも、簡単そうに言うが見た目はそーでもコイツは蛇の王と言われ獰猛で動きも素早く、暗がりでも関係なしに攻めてくるぞ。それに相手を石化させる能力や石をも溶かす毒を吐く厄介な相手。まぁー普通の人間じゃ手も足も出ない相手だな」


「バラッド支部長っ!そこまでわかっているならなんでその依頼を受けさせるんですかっ!」


「所詮は蛇止まりの王。出来ることなんてしれてるよ。それを聞く限りだとまぁーなんとかなるだろうから心配しなくていーよ」

「それじゃっ、交渉成立だな」


「もーっ!私の話を聞いて下さいっ!」


レレイナの忠告を無視してバラッドとオーリスは握手を交わし、バラッドは討伐地域の地図をオーリスに手渡した。


「期限は1年となってるから入念な準備と対策を忘れるない事をオススメする。それと万が一、死んだり怪我したとしても俺達に責任はないからなーっ」


「確認だけど、今日殺して来たら明日はそっちの依頼を受けてもいいんだよな?」

「あぁーもちろん。1年以内ならいつでも討伐の証拠さえ持って来たら依頼達成だ」



「証拠?何を持って来ればいい?」

「特に規定はないが。討伐の場合はその相手の頭とか持ってくる人が多いかな?」

「なるほど」


オーリスは納得してグリと一緒に組合場を後にし、それをバラッドは笑顔で、レレイナは不安そうな顔でオーリスを見送った。


「バラッド支部長っ!本当にいいんですかっ!」

「なーに、勇者様の実力拝見だよ」

「勇者様?」


レレイナはバラッドの言った意味が分からずただただオーリスの心配だけをしていた。



短めですがキリがよかったので。


嘘つきな猫です。


模試のテスト悪かったので勉強しないと_φ(・_・


新しく出てきたレレイナにバラッド、リーズなんかも、よろしくお願いします(^O^)

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