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末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第4章 人間と魔族 編
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組合場で

ファウスがケイトスと食事しているころ、オーリスは何をしていたのか。


答えから言うと、何もしていなかった。



「あぁーー。なんでやる事が雪だるま式に増えていくんだぁー。呪いだー。絶対に俺は呪われているに違いないーっ!ほら、また厄介な奴がきてるし」


オーリスはただただボヤいていた。


「こうしていても仕方ないか。のんびり過ごす為の近道は、さっさと誘拐犯わみつけて、さらに呪いに携わった相手を見つけて真相を確かめることなんだよなー。むしろ働いた後に休むのって普通では??いやいや、こんな事してる暇はない、さて逃げよう」


引き受けた以上、ダラダラと人間国に居座り帰りが遅くなるとディアに文句を言われ、フフルさんには仕事が溜まっていると怒られ、なんとなくだがロハスやリアに更なる問題を押し付けれそうな気がする。


働きたくないが、仕方なしにオーリスは行動を開始したのだった。



「オーリス様っ!お出かけしましょっ!・・・オーリス様?」


ミュゼが入った部屋には既にオーリスの姿はなかった。


部屋の窓が開けられ真っ白なカーテンが窓から入ってくる風でゆらゆらと揺れていた。



「危ない危ない。ミュゼが走って来るのに気づいてとっさに窓から飛び降りたけど・・・」


オーリスが飛び降りた高さはゆうに50メートルは超える。

そんな所から飛び降りて怪我ひとつしない人間はそうそういないので、その姿を誰にも見られていないか辺りを探って見たが誰もいないようでホッとした。


むしろ屋根の上に飛んだ方が良かった気もするが気にしない。


そのまま城の門まで歩いて行くと見た事のある門番がいた。


「おやっ?貴方はミュゼ様を助けくれた勇者様ではないかっ!今日は1人ですか?」


ミュゼの帰りを泣いて喜んだ爺さんが高価そうな鎧を着て地面に剣を突き立てながら挨拶してきた。


「勇者って・・・。俺に全く無縁な呼び名だな」

「何を言いますかっ!次期国王、しいてはクラスタ王国の未来を救った方を勇者と呼ばずしてなんと呼びますかっ!」


「最近の爺さんは皆んな元気だな」

「おや?知り合いにも元気な方がいるのですか?」


「めっちゃ元気な爺さんがな」

「そーでしたかっ。私もまだまだ若い者には負けませんよっ!ところでオーリス様はこれからどこへ?」


「せっかく人間の国に来たから街中でも見学しよーと思って。ここから出ればいーのか?」

「人間の国?変な事を言う方だっ。買い物でしたら我々の誰かを走らせますので、どーかミュゼ様のお近くにいて下され」


「そーしたいのはやまやまなんですけど、他にも極秘任務がありまして。私の相棒と従者がミュゼを見張っているので俺が側にいるより安全は保証する。だから、ご心配なく」


「そーでしたか。それならどーぞお通り下さい。帰りは何時くらいですかな?」

「時間を決めていないので、いつ帰るかはわからないですねー」


「それなら門番達にはオーリス様の事を伝えておきますのでお帰りの際は彼等にお話し下され」


「そーするよ。それじゃー」



オーリスは門を出て街にでた。


「さてさて、ちゃっちゃと仕事に励むか」


そー行ってオーリスは例の紙を取り出した。


「今回も、なかなかの量だな・・・」


オーリスは1軒1軒店を周りサーシャから渡されたメモを見ながらお土産を買い始める。


「この土産とこれをくれ」


「お買い上げありがとうございます。全部で3800ゴールドです」


「ゴールド?あっ・・・ルブでは駄目か?」

「ルブ?それはどこの国のお金ですか?もしかしてお客さん、お金もってないんですか?」

「金のらある。ルブだけど」

「そんな金、うちでは扱ってないよっ!金持ってないなら出て行ってくれっ!」


オーリスは店から追い出された。


「人間の国の金なんて知らないって。魔国は全部でルブで統一されてるし・・・。ルブが使えないって事は今の俺は一文無しってことか・・・。かと言ってジョルジュの申し出を断っているし、ましてやミュゼに金をくれとは言いにくいしなー」


オーリスは自分の身に着けているもので売れそうな物を探したが腰に身につけている剣くらい。

正直売ってもいーけど、リザドが欲しそうにしていたから取っておくと言った手前、これを売りに出すわけにはいかない。

他の方法で金を稼がないと土産が買えない。


これは何よりも優先すべき極秘任務。


「いやー。今回は危なかったけど稼がせてもらいましたね」

「そーだな。みんなでお祝いでもしに行くかっ!」

「その前にもう一稼ぎしてからでもいーんじゃないか?」

「時間もまだあるし、組合場に寄ってみるかっ!」


オーリスの後ろを人間達が笑いながら通って行った。


「組合場?稼ぐ?」


オーリスに必要なキーワードがそこにはあった。


「この展開、前にもあった気が」


魔王は細かい事を気にしない。

そんな事を話して人間の後ろをオーリスはついていった。


しばらく歩くと建物が見えてきた。

そこには沢山の人間が壁の張り紙を、見たり情報交換したり女をナンパしたりしていた。


「ここが組合場ってとこか。でもどーやってここで金を稼ぐんだ?」


オーリスがキョロキョロ辺りを見回していると1人の女が声をかけてきた。


「どーかしましたか?」


「いや、ここで金を稼げるよーな事を聞いてきたんだけどどーしたらいいんだ?」


「そーでしたか。あなたはどこかのギルドや組合なんかに入っていたりしますか?」

「入ってないとまずいのか?」

「そんな事はありません。では依頼を受けたいといい事でいいですか?」


「金が稼げたらなんでもいー。1番金を稼げる依頼を頼む」


「えーっと、、、と。あなたの等級はいくつか聞いてもいいですか?」


その女性は申し訳なさそうな顔でおーりを見た。


「等級?それに何か意味があるのか?」

「一応、安全を考慮して受けられる依頼を等級ごとにわけてますので、、、。等級が高ければ高いほど高額な依頼を受けられるますが、色んな意味で危険度は増します。だからその人の実力によって

・・・あれっ?」


オーリスは女性の話を途中で聞くのをやめて張り出されている依頼書を眺めていた。


「ちょっとっ!話しはまだ終わってませんよっ!」

「無茶な依頼で死なれたら困るからその等級ってのがあるんだろ?」

「まとめるとそーですけど、他にも色々意味があるんですよっ!」


「依頼を自分で決めてその結果死んでも自分の実力すらわかってない無知な人間だったって事でそれはそれでしかたなくない?」


「そー言われたら何も言い返せないですけどっ!私達人間と言う者は感情や状況に流され最悪、命を落とす事もあるので私達組合員がその歯止めになっているのですっ!」


女性は誇らしげにオーリスに語った。


「よし、これが1番の高そうだな」

「ちょっ!無視しないでくださいっ!私の話、聞いてましたっ!?」


「はいはい、俺はこの中で多分1番強いから心配はいらないって」

「自信があるのはいーですけど、それを証明してもらわないと困りますっ!依頼の許可を出して、あなたが死んだら私があなたを殺したも同然になるじゃないっ!」


「えっ!?貴方に私が殺せるんですかっ!」


「例えばですよっ!本当に話を聞かない人ですねっ!」


「まぁーもともと人じゃなし」


オーリスは小さく呟いた。


「どーしたんですか、レレイナさん?」


女性とオーリスの会話にさっきまで女をナンパしていた男が入ってきた。


「リーズさん。たいした事じゃないので」

「少しだけ2人の会話が聞こえてしまって。レレイナさんが私のために一生か働いてくれていると言うのにコイツが貴方を困らせているよーでしたけど?それにここで1番強いとか言ってませんでしたか?」


リーズと言う男はレレイナの肩に手を乗せオーリスを睨んだ。


「そーだ。こいつ殺し・・・倒したらこの依頼を受けてもいい?」


そー言ってオーリスは依頼書をレレイナに突き出した。


「おいっ!!誰を倒すっっっっ!!!」


怖い顔でオーリスの肩を強く掴んできたリーズをオーリスは軽く突き飛ばし壁に叩きつけ失神させた。


「よしっ!これでいーだろ?」

「よくないですってぇーっ!!何してるんですかっ!」


「え?自分の身を守っただけに見えなかった?」

「見えませんっ!」

「細かい事はきにするな」


「これはもー細かいとかじゃないですよっ!それに・・・」


オーリスの提示した依頼をみてレレイナは更に驚いた。


「えぇーーーっ!!!これはいくらなんでもダメですっ!危険すぎますっ!これを貴方1人でやる気ですかっ!?」


「そーだけ・・・」


「クェッ!!」


オーリスが返事をしようとするとグリが飛んできて失神したリーズの頭に着地した。


「お前もついてくるのか?」

「クェッ!!」


「と言う事で俺とコイツで、その依頼を受けるね」


レレイナはオーリスの笑顔を見ながら固まっていた。




携帯から投稿したので段落とかちゃんとなっているかな?

嘘つきな猫です。


読みにくかったすみませんっ!


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