表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第3章 続 末席脱出 編
33/97

身近な問題

遅くなりすみませんでした( ;∀;)

これで末席脱出編は終わりです。ゆっくりしっててくださーい ^^) _旦~~


「これで大丈夫だろ。・・・はっ!」


 ファウスはそう言ってウータンの背中に膝を当てて背筋に力を込めた。


「ここは・・・花畑。そーか、俺は天国に来てしまったか」


 ウータンが起きて最初に見た物は1本の真っ赤な絨毯がしかれた花畑だった。



「お前が天国に行けるなら全ての人間と魔族の半数は天国行きで、今頃定員オーバーで神さまとやらが泣きながら必死で働いているだろーな」


「ところで、お前は誰だ?」

「俺は誰でもいーだろ。それより、助けられたからって俺を恨むなよ。俺は魔王さまに命令されて仕方なく筋肉ゴリラの治療をしただけだからなっ」

「筋肉ゴリラ?・・・まーいい。そーか、俺は負けたんだったな」


 ウータンはガックリと肩を落として下を見ていた。


「序列が1つ下がったからってなにがそんなに悲しくなる必要がある?魔王の分際でそんな顔をするなって」

「はっ!魔王を分際呼ばわりか。これは魔王じゃないお前にはわからない事だ」

「色々大変だろーけど生きてるんだし次があるってっ!元気出せよっ!」

「もー終わったんだ。全てな」

「仕方ないから今度、まぁーまぁー美人な相手を紹介してやるって・・・そんなんで元気出ないよな。 まーいいや、それじゃっ・・・えっ?」


 ファウスがウータンの元を離れようと背を向けた瞬間、力強く何者かがファウスの両肩を強く握りしめた。


「痛いのですけど・・・何かまだ俺に用でも?」

「ほ・・・・・だろうな」

「はい?」


 ウータンは目の前にいたファウスが聞き取れな程の小さな声でつぶやいた。


「悪いんだけど、全然聞こえなかった・・・それでなんだ?」

「さっきの件。 本当だろうな・・・」


 ファウスは首を傾げた。

「さっき? あー、そうだよ。俺がお前を助けたのはオーリスの命令で、俺はそれに従っただけだ」


「いや、その件でなく・・・そのー。 美人を紹介してくれるって言う件の方なんだけど」

「そっちかよ!?」

「で、どうなんだ?」

「冗談で言ったつもりだったんだけど」

「冗談? この俺に冗談を言ったのかっ!」

「なんでキレてー・・・落ち込んでる?」


 なぜかウータンは怒り、そしてまた落ち込んだ。


「情緒不安定かっ!」


 そこに丁度よくオーリスが合流した。


「どうしたファウス?疲れた顔して。やっぱりプライドが高いこいつに文句でも言われたのか?」

「いやー。それなんだけど・・・」


「お前はファウスっていうのか?」

ウータンがオーリスとファウスの会話に割り込んだ。


「そーだけど?どっかで会ったことあるか、俺たち?」

「いや、何でもない・・・」


 ファウスはオーリスに説明する。


「何それ?俺の頭じゃ理解できないんだが」

「俺にもさっぱりわからないから心配するな」


「ウータン、お前ファウスに美人を紹介して欲しいのか?」


 オーリスは直球でウータンに質問する。


「お前らにはわからないだろ。モテない男の悩みなんて」

「・・・・」

「・・・・」


 

 先ほどまでオーリスを殺そうと粋がっていた相手が今度はモテないことで落ち込んでいる姿を見てオーリスとファウスは沈黙した。


「いや、お前魔王だろ?だったらそれなりに女が寄ってくるだろ?」


 ファウスは当然のように言った。


「寄ってくるものかっ!何のために俺が必死に魔王になったと思うっ!」

「さぁー。そこまでお前に詳しくもないし、興味もないからわからないけど・・・」


「よく聞けお前らっ!俺はモテるためにここまで必死に努力して魔王になったんだっ!」


「そんな理由で魔王になったんだ・・・」

「ファウス、お前が最初言っていた事と似てる気がするけど」


「俺は最初からモテてたからなっ!」

「なんだっ!俺に自慢しているのかっ!」


「2人とも落ち着けよ。別に俺もモテてないしそこは気にするところでもないだろ・・・」

「オーリスっ!お前が言うなっ!!!」

「ん?」


 2人をよそにウータンは泣いた。


「苦し事や恥をかきながらやっとの思いで魔王になっても誰も俺には寄ってこないっ!寄り付くのはむさいおっさん魔王共ばかり。それでもいずれは俺の実力を見て惚れる女が現れると思い、人間どもを滅ぼし領地を拡大し続け、そしてようやく運命の相手を見つけたっ!」


「へー。どこで?」

「その相手はめっちゃ美人なのか?!」


 ファウスは食いついた。


「もちろん美人だ。多分あの人は女神の生まれ変わりだと俺は思っている」

「それでどこの誰なんだ?!」


「お前らも聞いた事あるはず。とある有名店、癒し所のサキって名前くらいは。彼女は天使だっ」


「ほー。女神なのか天使なのかどっちなんだとは言わないでおいてやるけど、その名前はどこかで聞いたことがある気がする。なーファウス君」

「・・・そだね」


 ファウスが微妙な顔をしたのを見てオーリスは笑った。


「何を笑っているんだっ!こっちが真剣な話をしているのに貴様はやはりふざけたやつだなっ!」

「悪いっ悪いっ。ついね。なーファウス君」

「いちいち俺に話を振るなっ!」


「それで?」


「最近ようやくそのサキちゃんと約束したのに・・・」

「どんな約束をしたんだ?」

「それはだな、今の序列から無敗で10席まで上げたら俺の妻になるっと。さきちゃんは約束してくれたのに・・・それなのに。俺は負けてしまった・・・。運命の相手とは言え、2度と約束しないことを条件に約束してもらったから諦めるしかないんだ」


「なるほど。それでファウスが話した件に食いついたわけだ」


 オーリスはファウスの肩をポンっと叩いた。


「一応確認させてもらうけど、俺には一切恨みは持っていないんだよな?」

「当然だ。正式な決闘で俺は惨敗した。そのうえ死ぬところまで助けてもらったのだから恨みなんて持っていない」

「本当だな?後から俺の領地に攻めてきて戦争なんてことを仕掛けないよな?」

「するかよっ!それこそ魔王の恥さらし」

「面倒ごとはしばらくいらないしな。ウータン、約束だからなっ!もし攻めてきたら本気で殺すからなっ!」

「それはない。約束する。せっかく助けてもらった命だ。大事に使わせてもらうつもりだ」


「よーしっ!それならこのプレイ大好きプレイボーイのファウス君が君のために美人さんを紹介してあげようじゃないか。ねっ!」


 オーリスは笑いを堪えながらファウスに話を振った。


「ねっ!じゃねーよっ!なんで俺がこいつなんかのために美人を紹介しなきゃないんだっ!」

「だって自分から言ったんだろ?」

「俺が言ったのはまぁーまぁーの美人を紹介するって・・・・言ったな・・・・」


 ファウスは右手を額に当て空を見上げた。


「ほーら。言っているじゃないか」

「あれは・・・励ますというか・・・なんというか」

「励ますなら励ましてやれよっ!」

「俺からも是非ご教授願いたい。あの噂高き魔王ではない王。夜王ファウス殿にぜひ女性の全てを教えていただきたいっ!このとーりっ!」


 ウータンはきれいな90度のお辞儀をしてファウスに頼み込んだ。


「夜王?なにそれ?そんな名前持ってたのかファウス?」

「俺も初耳だっ!かっこ悪っ!なにその夜王とかっ!」


実際、ファウスはちまたでは夜王と呼ばれていた。

それは馬鹿にされたわけでも、貶されてそう呼ばれているわけでもない。

尊敬を込めてファウスはそう呼ばれている。


振り向きそうもない相手、ファウスに興味を示さない相手、どんな相手にもチャレンジして必ずモノにして来た功績を称えて周りはファウスを夜王と呼んでいた。


極少数の男達にだけだが。


「そんな名前より、魔王ってプライド高いんじゃないのかよ・・・」

「それは時と場合による。今はプライドなんかどーでもいいっ!だからっ!」


「嫌だよっ!断るっ!」


 そう言い残してファウスは逃げて行き、そのあとをウータンが師匠と叫びながら追いかけていった。


「ファウス悪いな。お前のおかげでしばらくはうちの領地は平和になりそうだ」


 逃げるファウスに向けてオーリスは敬礼をした。

「ファウスーっ!先に帰ってるなっ!」


「オーリス覚えておけよっ!」

「俺の頭が覚えられたら覚えておく」




 それからみんなと自宅に帰りのんびりと・・・・。


「さー、オーリス様65席になったのですから。他の魔王様の見本となるよう今後はもっと・・・」


 結果を出したのに、なぜかフフルから説教をされた。


「おーちゃんっ・・・今日は疲れたから泊まっていくね」

「なんで泊まって行くのよっ!さっさと隣の自分の領地に帰りなさいよっ!」

「何言ってんだビッチがっ!お前こそお泊りセット持ってきてるじゃねーかっ!!」

「私は近々・・オーリスの隣にいることになりそうだから準備とか色々あるのっ!」

「何が隣だっ!もっと自分の育っていない場所を育ててから言ってほしいものだなっ!」


 オベルは胸を突きだしてディアに迫った。


「それが女性の全てだと思っているなんて、あーいやらしいことっ!」

「男は本能で、これに弱いんだよっ!」

「そーなのオーリスっ!」

「そだよねおーちゃんっ!」


 2人は説教中のオーリスに詰め寄った。


「今さ説教中なんだ・・・お前らさっさと帰ってくれない?」

「そんな事よりオーリス。なんでここに人間がいるの?」

「お前もまだいたのかよっ!お前もさっさと帰れっ!」

「それは無理だよ」

「なんでっ?」

「だって帰り方わからないもん」


「それよりオーリスっ!この女は誰なのかなっ!?」

「誰と言われてもねー・・・それよりリア、さっきなんて言った?」

「えっだからなんでこなとこに人間がいるのって?」


「「「「・・・・えっ?」」」」


 リアがサーシャを抱え、椅子に座りながらオーリスに再度質問した。








テストとレポートに追われ、久々の投稿になります。

嘘つきな猫です( ;∀;)


投稿の期間が空いてしまいすみませんでした。反省しております。

数少ないブックマから1人減り、結構落ち込みました・・・。自分が悪いんですけど( ;∀;)

次からは新章に突入させたいと思いますっ!

今後ともオーリスともどもよろしくお願いしまーす(^^)/


気が向いたらまたブックマ、評価に感想お願いしますっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ