思惑は描いたころから徐々にずれていく
魔王定例会議がもう目の前に迫っていたがオーリスは落ち着いていた。
今日も一仕事を終え、すでに午後からは暇を持て余す。
オーリスはいつも通り食事しているとある事に気づいた。
「準備は順調みたいだな」
「当然。順調そのものでしかない」
「それで誰を指名するんだ?」
「 カンッ__カラカラッン・・・・ 」
「んっ・・スプーン落としてどうした? またフフルさんに怒られるぞ」
「いや、今気が付いたんだが・・・」
「どーした? その様子だと嫌な予感が・・・」
「まだ、崖っぷちの魔王って他に何名残ってる?」
「えっ午前中の来たあいつが最後だったと思うが?」
「やっぱりそーか。俺の勘違いであって欲しかった・・・」
オーリスはうな垂れた。
「何がまずいんだ?」
「全員と約束してしまった」
「そーなのか?それなら誰か1人裏切って指名すれば解決!律儀に守る必要もないだろ?」
「こうも順調にいくとは思っていなかったし、1人くらい反発する相手がいると思ってたから指名する相手なんて決めてなかったから・・・仕方ない。どーせ崖っぷちだったし、俺が指名しなくてもいずれ誰かに除籍されてたって事で!」
「そうそう。崖っぷちの中から適当に選んで終わり!どうせ魔王除籍になる相手だ。そいつに今後会うこともないだろーし」
バタンッと扉が勢いよく開きロハスが飛び込んできた。
「ちょっとまったー!!!その話は本当!?」
「ビックリするだろっ!! 突然飛び込んでくるなよロハス・・・」
「それより崖っぷち全員と約束したの?!」
「まぁーしたな」
「何してんのよー!!!」
「ロハス・・そう怒るなって。オーリスも悪気があったわけでもないし許してやれって、どうせ誰か1人裏切ればいい話だろ?」
「それがまずいのよ・・・」
「なんで?」
ロハスは2人を正座させ説明する。
「裏切りは後で自分に返ってくる。これ本当だから!例え今回、オーリスが序列を上げたとしても裏切った事実は必ずどこからか漏れて広まるわよ!」
「そーと決まった訳でもないし大丈夫だって!」
「そーゆーもんなの!」
「そーなると次から誰もオーリスを信用しなくなってしまうわよ!」
「もともとが信用0だったけどな」
「そーだ、そーだ! クズ野郎だったんだぞ!」
「ファウス、お前にはクズとは言われたくない!」
「いー加減にしないと助けるの辞めるわよ!」
「「すみませんでした…」」
「話しをもどすわよ」
「でもさー、ロハスが言うほど崖っぷちの魔王を指名して事態が悪くなるとか思えないんだけどな?」
「わかってないんだから!そんな事したら今後の私たちを苦しめる事になりかねないんだよね。だからそれだけは避け必要があるの」
「別にもともとそこまで信用されてもいないと思うけどな」
「また末席に戻りたいの?」
「別に末席でも不自由はしてなかっただろ?」
「オーリスには向上心ってモノがないのかしら!」
「いや、オーリス。末席に戻ったらフフルさんはまた同じこと言いだすんじゃないか?」
「たしかに言いかねないか…。つまり最低限、上げた序列は維持しておかないといけないってことね…あー、面倒だぁー」
「下から突かれて落とされないようにな」
「今回裏ぎったら、周りがオーリスを除籍するために動いた時は私たちに協力してくれる崖っぷちは誰もいなくなるわ」
「それは・・・・まずい」
「だから今回は崖っぷちの屑共はほっとくしかないのよ」
「なら誰を指名する?」
「手っ取り早いのはトトだけどな」
「まーそうなるか」
「70席が71席になってもそれはそれでどーでもいいだろ」
「だからぁー!同盟相手を裏切ってどーすんのッ!!」
相談した結果・・・・崖っぷち以外の魔王を指名することに決まった。
「誰にする?」
「上位の魔王なんて論外よ」
「そんな無謀なことしないしない。面倒事はごめんだ」
「ならとりあえず65席くらいでどうだ?崖っぷちの最下位がたしか64席だったろ?それなら誰にも迷惑かからないでしょ」
「おぉー。でっ、その65席の魔王って誰なんだ?」
「確か・・・ウータン・ゴリトだったはず」
「あー。ウータンね。って誰だよ・・・」
「最近伸びてきている若き魔王の1人って聞いたことがあるわ。なんでも強靭な肉体で戦闘センスは抜群らしく、人間の場所を侵略して領地をどんどん拡大しているみたい」
「やる気のある魔王ってことか。オーリス、お前とは真逆の相手みたいだぞ」
「若者に血を流すことだけが戦いではないことを教えてやるとするか」
「お前も十分若いぞっ!」
「指名相手が今決まったってことは相手は準備できてないだろうから会議での不意打ちで驚くだろうなー。それと、俺が真面目に定例会議に参加していることに」
「そうだといいんだけどね・・・」
ロハスは少し不安げに眉間にシワを寄せた。
見事、ロハスの予想は的中していた。
魔王定例会議当日
「以上の件をもって魔王定例会議を・・・・」
「あっ。ちょっと待ってもらってもいい?」
「「「ん?」」」
集まった魔王が一斉に末席のオーリスを見た。
「いやー。ちょっとした理由で序列上げる必要があって65席を譲っ欲しいんだけど、駄目かな?」
「どー言うことだっ! そんなもの今回の定例会議では含まれていなかったぞ!」
誰よりも大きな声でウータン・ゴリトが机を叩いて立ち上がった。
それをみて周りの魔王達がコソコソと何やら話し始める。
「72席オーリス・ロイス。序列に関しては事前に報告してもらわないと困る。今回の議題には含まれていなかったからな。末席のくせに」
「そーだ。なにを今更。末席の分際で」
「決まり事は守ってもらわないとな!末席如きがでしゃばるな!」
末席、末席っと何度も言われ少しだけオーリスはイラッときた。
「やっぱ今、末席って言った相手指名していいか?」
「やる気があるなら受けて立つぞっ!」
何名かの魔王が立ち上がりオーリスを睨みつけた。
「まー待て待て、オーリスも落ち着きなさい」
アマドがオーリスと他の魔王の間に入り熱くなった両者をなだめた。
毎回会議を寝て過ごしていたオーリスは事前にそんな申請が必要だとは知らなかった。
正直、知らないオーリスが悪いとアマドも思って呆れていた。
そんな中、苛立つオーリスに1番遠くから声がかかった。
「まー待て。今までにも突然こう言った提案がされたことは何度もある。今回だけ許されない理由にはならないだろ」
言葉を発したのは意外な相手。
皆の注目を1番集め、そしてオーリスから1番遠い存在の相手。
第1席 大魔王 ベルゼ・ブブまたの名を 魔帝ベルゼだった。
「まー、ベルゼ様がそーおっっしゃるなら私達は別に・・・」
「確かにベルゼ様の言うとおりだな!」
先ほどまで文句を言っていた連中が大人しく素直に引いた。
「大魔王様どーかされましたか?」
オーリスは尖った言葉で聞き返す。
「それでオーリスは65席の序列が欲しいと言ったな?変更はないか?」
「さっきの連中でもいーけど、今回は65席にしときますよ」
「では、ウータンお前が受けるのかどうか決めるといい。もちろん受ける必要がないと思ったら正式ではない以上、拒否する権利も与える」
ベルゼからの提案を聞き、ウータンは少し間を置いて答えた。
今日も投稿できましたー。
新しい作品を投稿しようとしたら3度もPCの電源落ちで阻止されてしましました・・・。
呪われているのか?( ;∀;)
心が折れたので投稿はまたの機会にします( ;∀;)
しかし・・・書きたいものと物語が少しづつズレてくるのはなんでなのでしょうか?( ;∀;)
何とかしないと・・・。
今後もオーリスともどもよろしくお願いいたします。
ブックマ、感想に評価もよろしくお願いいたします(^^)/




