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末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第3章 末席脱出 編
20/97

自分の気持ち

早めの投稿になりましたー( ゜Д゜)

予定とは違いいつもとはちょっと違う感じになってます。

オーリスは朝食を済ませのんびり椅子に腰かけ紅茶を飲んでいた。


「誰も来ないな」


 オーリスを助けるために多くの人が裏で動いていたことをオーリスが知るはずもなく、1人の時間をどう過ごすべきか悩んでいた。

 普通なら自分が率先してこの事態を回避するため動くべ気はずなのにオーリスは焦る様子をいまだ見せずにいた。


「魔王辞めたら何しようかな・・・・」


 オーリスは魔王の称号に対して何の誇りも、想いもなく特に価値があるものだとは思っていない。

 オーリスが魔王になれたのは数多くの人達が今回のように裏で動いてれたおかげであり、オーリスが努力して手に入れたものではない。

 そのせいなのか、オーリスはどこの魔王よりも魔王と言う名に執着していなかった。


 周りにお前は魔王になれと言われそしと流され気が付いたらいつの間にか魔王になっていた。

 そこには大人の事情や、多くの思惑が重なっていたとはいえ自分の意思なしでなれるほど魔王の称号は簡単に手に入るものではない。

 

 親が魔王だったから子も魔王になれるとは限らない。

 魔王は世襲制ではない。


 魔王になるには現魔王が死ぬか、領地を捨てて出ていくか、反乱等にあって失脚するかしたあと領地内の貴族同士で新たな魔王の座をかけて策や同盟、はたまた実力行使と言った醜い争いを繰り広げ、勝ち残った1人がその地の新たな魔王となるのだ。


 しかし、オーリスはそれらの行為に関わることなく魔王になった。

 尋常ではない周りの想いと幾多の問題を乗り越えられるだけの人達がオーリスの周りにはいたから。

 その筆頭がフフルだった。


 そこまでしてオーリスを魔王にするのには理由があった。

 オーリス・ロイスは父である第9席ウル・ロイス以上の才能や資質を合わせ持っていたから。

 

 昔のオーリスは今のような性格ではなかった。

 むしろ、真面目で素直、勉強熱心で人望があり努力を惜しまない性格だった。

 

 魔神の再来とまで言われ、幼きオーリスの名は有名だった。


 それでいて驕ることはなく、なにより優しさと魔王に必須とされる非情さをその時からすでに備えていた。

 フフルはオーリスが育つ中ですでに確信していた。

 


 この世界を統べる最初の人物になると。



 まずはこの領地の魔王にと思って厳しく、そして暖かく見守りながら若木を立派な大樹に育てるように時間をかけてオーリスを育てる予定だったが、突然のウルのが死がその予定を狂わせた。

 色んな事を考える暇も与えられずオーリスは若き魔王として序列入りする。

 

 普通なら友達と沢山のことを学び経験するはずの学園生活も、政治や策略、大人の事情などを理解する時間もオーリスにはなかった。

 それらの全てをすっ飛ばしてオーリスは魔王となり、同世代に壁を作った。



 はれて魔王となるとまずは末席72席から始める。

 勝ち取った魔王の序列をさらに上げようとここでも必死になるのが普通、しかしオーリスはそれをしなかった。


 魔王になったとたん、オーリスから燃えるような何か、目指すべき何かと言ったすべてがフッと消えた。



 ロイス邸から少し離れた領地が見渡せる丘にオーリスは座っている。

 そこには父親と母親の墓なんてものはない。

 だけど何度か3人で来た記憶のある場所。


 自分の領地を眺めてみたくなったと言う理由でオーリスはここに来た。


「やっぱり何も感じないな」


 そう言ってオーリスは自分の領地をブラブラと歩き回ってみる。


 ロイス領は賭博都市ブルギャンと違い、商業の交流の場として機能している土地である。

 ロハスのおかげで色々と発展が目覚ましく、暮らしている者たちも楽しく日々を送っているようだ。


 領地によっては多くの税を取られたり、治安が悪く多くの行方不明者や死人が出るところもあるがロイス領は魔王がオーリスなだけあって比較的楽で安心した暮らしのできる場所となっている。


 しかし、それらを見ても何も感じず、オーリスは自分の家に帰った。

 

 帰ってすぐフフルさんに見つかり仕事を押し付けられた。

 説教される前にと素直に部屋で書類作業を珍しくこなしているとマリーが部屋に入ってすぐ悲鳴を上げて驚いた。


「きゃぁぁぁぁぁーーーー!何をなさっているのですか?!」

「見ての通り仕事を・・・」

「頭は大丈夫ですか?!」

「仕事しないと怒られて、したらしたで病気扱いとか俺にどーしてほしいのさっ!!」

「冗談です」


 マリーは素の顔に戻った。


「その変わりよう、いつ見ても違和感あるからやめて・・・」

「そう言われましても。 それより仕事するなら別の場所でしてくれませんか?」

「なんで?!ここ仕事部屋なんだけど!?」


「今からこの部屋の掃除をしたいので。部屋は移動させることはできませんが、そんな書類仕事ならどこでもできると思いますので」

「そんなって・・・。それもそーだな。すみません・・・移動します」


 マリーに部屋を追い出されヘスタと他3名は仕事が忙しいようで呼び止めても止まってくれず紅茶の置き場所もわからずあさっているとヘスタに仕事を増やすなと怒られ、また次の場所へを繰り返し居場所を奪われた結果、仕事どころでもなくなった。そして最後にたどり着いたのが庭だった。




「オーリス様、どこ行ってたの?」


 サーシャが庭にいたオーリスを見つけ話しかけた。


「いやー。そこら辺をみたら何か変わるかなって」

「なんのこと?」


 オーリスはサーシャの頭をなでごまかした。


「私はお仕事があるので。 グリ!お手伝いして」


 サーシャがそう呼ぶと後ろに隠れていたグリフォンの子は素早く飛び上がりサーシャの持っていた洗濯カゴを2本の後ろ脚で掴んだ。


「グリ?!」

「うん。かわいいでしょ? ねーグリ」

「クゥエッ!」

「う、うん。そーだな・・・・」


「ほらいくよー!!」

「クウェッ!」


 グリは洗濯カゴを持ったままサーシャの後を飛びながら大人しくついて行った。


「えぇぇ・・・・俺が名前つけようと・・・」


 すでにグリという名前に慣れたグリフォンの背をみてオーリスはショックを受けた。

 名前の候補は色々考えていた。

 

 バッハ

 シュタイン

 ダリ

 テスラ

 ウォルト


 威厳と風格をさらに増せるような名を準備していたのに・・・


「グリかぁ・・・ちょっとカッコが付かない気もするけどサーシャが仲良くしているし、アイツも気に入っているみたいだからいーか」


 やっぱりこの生活があれば俺はそれでいいや。

 

 オーリスはサーシャの背中を見ながら思った。


 俺は今のこの場所を失いたくないんだと、この生活を守るためならなんでもできると。

 フフルさんが抜けた時はきっとサーシャが悲しむ。

 マリーさんも。他のみんなもきっと悲しむ。もちろん俺も寂しく思うのだろうとブルギャンの時を思い返す。

 それに仕事が回らなくなる前に尻を叩いてくれる相手、頼みごとをする相手や説教してくれる相手もいなくなる。

 そんな生活を俺は送っていけるのだろうか。


「うん。むりだな!」


 何らかの結論がオーリスの中で出た。


「そしてこれから、オーリスの怒涛の巻き返しが始まった!!!!」


「何が始まっただ! こっちは忙しって言うのにお前は庭で草むしりでもしているのか!」


 いつもの相手が訪ねてきた。


「見ろよ。仕事してるだろ」

「なんで庭で仕事してんだよ?」

「追い出された」

「とうとう他のメイドたちにも見放されたか」

「部屋掃除するから出ていけって言われただけでまだ見捨てられてねーよ!」


「ちょっとそこの2人、話があるんだけど」

「オーリスー。また遊びに来たよ!」


 暗躍者3名と当事者1名が再び集まった。


「みんなに話がある。聞いてくれるか?」

「なに?」

「なんだ?」

「手短にね」


「俺は今から本気を出そうと思う」



 オーリスがまじめな顔でそう言うと2人から同時に殴られ1人に抱き着かれた。



「なにすんだよ!!」

「なんとなく、腹が立ったから。まーお前らしーからいいけどな___」 



明日も投稿できたいいなと思います( ;∀;)

1日1話ってこんなにも大変とは・・・・皆さん凄すぎ!

頑張れ俺・・・。


ブックマありがとうございました( ;∀;)

引き続きブックマ、評価に感想よろしくお願いしまーす( *´艸`)

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