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偽りのピンクブロンド【商業化予定】【全体改稿予定】  作者: 川崎悠
第6章 アリスとアリスター
50/115

50 ジークとの関係

 私は7つ目の候補地を徹底的に調べ上げることに決めた。

 市場調査は、きちんとしなければいけない。

 独りよがりな商売になるかならないかは……やはり誰かに相談した方がいいだろう。

 判断材料となる情報は出来るだけある方がいい。


 予算は決められていると聞いたけれど、自分で商会を立ち上げるつもりで必要なことを洗い出していく。

 これは将来の王妃に求められる能力とは、きっと違うものだろう。

 慣れないことだから困難だけれど、やりがいを感じる作業だった。


 実際に必要な人員、どのような商品を出すか、需要はあるか。

 すべて私の頭の中にある構想でしかない。

 さっさと何もかもスタートさせてしまいたい衝動に駆られる。

 たぶん、この時が一番楽しいんでしょうね。


 競い合いのために用意して貰える舞台ではあるけれど、実際に事業計画を『公爵』に認めていただけるような計画書を書くことにした。

 時間は足りない。夏季休暇中で手を伸ばせるとはいえ、お父様の前に再び立つまでには、あと2日だ。

 魔術鍛錬も怠りたくないし。


 調べた限りで、幸い、あの雰囲気だが治安は悪くない地区のようだ。王都だものね。

 立地は前世で言うと……中央が一番賑やかな通りで、有名店舗やオフィスが並ぶ場所。

 問題の場所は、そこから少し離れた裏通りで車があまり走っていない。

 そして、マンション等が密集していて、小学校や中学校が近くにあるような……場所?

 それでいて近くには商店街があってと。

 まぁ、前世の日本ならそんな雰囲気の地区だ。

 それでも都心なので、人は少ないわけじゃないような。


 ただし、貴族が好んで訪れるような場所ではないだろう。

 行く意味はなく、その価値はあまりない。そういう地区だった。


 だからこそ平民ならば暮らしやすい場所と言える。

 外を歩けば貴族に当たるような通りでは、この国の制度上、気を緩ませて歩けないだろう。

 普通にコンビニに行こうとしたら護衛付きの皇族とすれ違うとか恐ろし過ぎる。そんな感じだ。


 お父様が定めた商店を出す場所の土地決め。

 7つの場所から1つを選ぶ、課題の1手目にして重要すぎる選択。

 私は、期限の2日を選定と調査に費やして終わった。

 今日は最終の3日目だ。お父様の前に立つのは夕刻。

 この日いっぱいで出来ることは何になるか……。

 そんな私が公爵家の屋敷内、自室の近くを歩いているところで。

 通常なら会うはずのない相手と会うことになったの。ジークよ。


「まだ店舗の場所をどこにするか、決めていないようですね。義姉上」

「……ジーク」


 こんな場所で何をしているのかしら、この子。

 公爵家の屋敷は普通に広い。そして私と彼の生活圏は噛み合わない。

 日本の住居とは比較にならないレベルで広い屋敷だから。

 一つの家庭が住む一軒家というよりも、どこかのホテルを想像すればいいだろうか。

 そういう規模の屋敷なのだ。

 さらに、私とジークは意図的に近くで過ごさないように徹底されている。

 だから、こんな風に顔を合わせることも、本来はないはずなんだけど。


「僕は、もう決めましたよ」


 そう言ってのけるジーク。その顔は、なんだろう。

 うん。ドヤ顔……。

 元の造形がいいのでマシだけど、意地が悪いというかなんというか。

 私は冷めた目で返すしかなかった。


「……幼稚ね」

「は?」


 まさか土地を決めただけで私にマウントを取りに来たの? この子。

 先行きが不安過ぎるわ。


「別にどうでもいいのよ? 貴方が気に入った土地を選ぼうがどうだろうが。

 私に先んじたつもりなのでしょう。で? それで?

 まさかとは思うけれど、3日程度の猶予で、ただ先に場所を決めた程度のことで。

 私に勝ち誇りに来たわけじゃないでしょうね?

 ……だとしたら貴方は、あまりにも哀れで浅はかで幼稚過ぎるわ。

 貴方が考えるのは、私に勝つことではないの。まだ分からない?

 自分自身の態度を見つめ返すところから始めなさい、ジーク・シェルベル。

 本当に惨めというか、矮小というか……がっかりさせないでくれる?」

「な……」


 流石に呆れるわよ、その態度。


「私が、この競い合いを提案した理由の一つは、ジーク。

 貴方のその性根が公爵家に相応しくない点なのよ。

 本当に……その幼稚な、『クソガキ』のような、その態度を改めてくれない?

 私、貴方自体には何の興味もないのよね。

 せめて能力だけあれば、お父様も安心できるでしょうけれど。

 態度があまりにも幼稚過ぎれば、それ以前の問題だわ」


 私が冷たい態度でジークにそう告げると、言葉を失って愕然としている様子だった。

 言葉使いの荒さは、やはり前世の知識もあってのこと。

 ただの公爵令嬢だったら、こんな言い回しにはならなかったでしょうね。


「な、なんて物言いだ! それでも公爵令嬢なのですか、義姉上は!?」

「……では、聞きましょうか。ジーク。

 今、私が指摘したような幼稚な言い分でない意図で、私の前に現れたのよね?

 なぁに? 何の用があるの? 話して見なさいな、シェルベル公爵令息」

「くっ……!」


 先んじて私が彼の言葉を防いだせいか、ドヤ顔マウントの態度から悔しそうに、こちらを睨みつける表情へ変わった。


「それで? 何なの? 『僕はもう決めましたよ』の後は。

 何の御用? 用件がないなら私、もう行くわよ。興味ないから」


 そう言って当初の目的通りのルートを進む私。


「後悔しますよ……!」

「後悔?」


 私はコテンと首を傾げた。


「私が、何を後悔するのかしら?」

「僕が勝ったら、貴方なんて、この家に相応しくない、追い出し──」

「ジーク・シェルベル」


 私は、また彼の言葉を遮った。


「その先の言葉は慎みなさい。

 その時点で、貴方に『シェルベル家』としての資格はなしと見做します。

 ……呆れ果てました。貴方、どうしたって私が気に入らなかったのね。

 今まで興味もなかったけれど、何がそこまで貴方を歪ませたのかしら。

 別に貴方、お父様から『無能』と罵られたわけでもないでしょうに。何の劣等感なの?

 貴方、やっぱり公爵家を継いだら、私への支援すべてを打ち切るつもりだったのね。

 公爵家を継ぐ予定の者としては致命的過ぎる……。

 一体、今まで何を考えていたの? その頭は、もう手遅れなのかしら?

 気に入らないことがあるのなら、お父様やお母様に聞かせてあげるわよ。言ってごらんなさい」


 ジークを見る私の目は、どんどん冷えていった。


「ぐ……! この……!」


 その表情は私への怒りと、ちょっと涙目になっている?

 ここまで、がつんと言い返されるとは思っていなかった?


 だいたい、この手のタイプって一方的に怒鳴りつけても『相手が反撃してこない』ものと見ている。

 反論されない、言い返されない、って高を括っているのよ。

 だから怒鳴る。だから高圧的に接する。

 命令口調で、さらには一方的に何かを押し付けようとする。

 見下しているから。

 自分に都合がいいことを押し付けてもいいと思っているから。

 お人好しだと思われている、とか。いえ、舐められているのね。


 典型的な亭主関白気質の……夫が妻にするような態度を思い出した。

 それでいてヒロインには甘ったるい顔を見せることが予想できる。

 『最悪』の一言だ。

 浮気相手にデレデレして、妻は、ひたすら貶めるタイプじゃない?

 私は、別に彼の妻じゃないわけだけど。


「義姉上のような女を僕は好きじゃない!」

「……バカなの?」


 何言ってるの、本当に。この子。


「なっ……!」

「誰が貴方の女の好みを聞いたの? え? 幻聴でも聞こえた?

 腐っても私たちは『姉弟』なのよ? 貴方の女の好みが何? あまりにも私に関係がないわ。

 知らないし、興味もないし、意味も価値もないこと、言わないでちょうだい。

 ……あなた、本当に大丈夫? 頭の病気なら専門の医者を用意してもらうけど……」


 私は心底、心配になってきたわ。なんだろう。ジークの言動。

 聞けば聞くほど、前世のネット上で蔓延っていたような浮気男の挙動に見えてきたわ。


 とにかく身内を見下し続けるの。だいたい浮気がバレて破滅するタイプ。

 でも長年、女に負担を負わせるような、あの感じ。

 最後に報復されて、ざまぁでスッキリじゃないのよ。早い内から性格を矯正されて欲しいわ。

 結婚してから本性を見せるタイプが『姉』の前だから、最初から本性を見せているような?

 こんなのがヒーローの一人なのかしら……。

 9人も居るし、『ハズレ』なのね、ジークって。


 ……うーん。でも逆にモテはするタイプなの?

 前世だって悪い男に捕まる女が少なかったわけじゃない。

 結婚するのは嫌だけど、恋人にしていれば自慢になるタイプだったり……。


「なっ……なんっ! 義姉上は! そうやって、いつも僕を見下して! 僕を哀れむなっ!」

「はぁ……?」


 私はまた首を傾げた。


 9人の攻略対象たち。

 私がまだ現実でも会っていない人たちも居るわ。

 その中でもジークだけは前から私との接触がある方。

 将来的に破滅が決まっている悪役令嬢の『私』だ。

 ある意味、私を破滅させ、絶望させるのが『原作』の醍醐味とも言えるシナリオ。


 だから当然、貴族の中でも最上位である公爵家の中で『私』が円満な関係なんて築いているはずがない。

 ……そうだ。

 レイドリック様に婚約破棄された後、私が家で幸せに暮らしていけるはずがないのだ。

 そういう道筋は用意されている。存在しているはずだった。


 それが、この『義弟』ジークとの確執というか、一方的な悪感情?

 ジークが私を嫌う以上、遅かれ早かれ、私は公爵家を追い出される予定。

 元・公爵令嬢が、そんな有様で家を追い出されて、社会でやっていけるはずがない。

 処刑や国外追放などの難を逃れても『実家を追い出された元・貴族令嬢』という地獄が待っている。


 どこかに誘拐されるか。娼館にでも入るのは、まだマシな方。

 乱暴された上で惨殺される未来だって普通にありえる。


 ……この時点で『私』とジークの関係は修復不可能なのね。

 確かに私は、彼に優しく接した覚えがない。

 今だって、そうだろう。そうする気が最初から起きない。

 お互い様で、私が見下すから彼が私を嫌うのか。それもあるんだろうな。


 前世の記憶、というよりも『原作』の記憶を思い出したのだ。

 私から折れて彼を懐柔するのが、一番、穏当なやり方だとも思うのだけれど。

 損をして得を取れ、という理性的な選択が脳内に浮かぶこともある。

 穏やかに流して、全てを許して、温和な態度によって皆に認められる道を選ぶのが王道だとも。


 なのだけど。私『も』ジークを認められないのよね。何故か。

 これは、元からだ。

 前世の記憶を思い出す前からの私の感情。

 何か彼とあったかしら? まったく覚えがない。

 そうよ。私、ジークに『嫌悪感』を抱いている。

 今、こんな風な彼の態度を目にする前の段階で、元から。

 原因が分からない不快感。一体、何なのかしら? 私たち、いつから関係を拗らせているんだろう。


「…………」


 私を睨みつけるジーク。そばにいる使用人たちもオロオロして見守っている。

 どちらの味方にもなれないのだろう。可哀想に。


「ジーク。私、気付いたわ」

「はぁ……?」

「私、貴方のこと『嫌い』みたい。なんでかしら? 私たち、過去に何かあったっけ?」

「なっ……!」


 他人事のように私は自分の感情を見ている。

 前世という客観性と、ゲームキャラクターとしての見方もあるせいだ。

 私の言葉に、よりいっそうジークは顔を真っ赤にする。

 特にジークから致命的な台詞が飛び出したわけじゃないのに一触即発。


「絶対に! 勝つのは僕だ! 義姉上には負けない!」

「あらそう。頑張りなさいね」


 それは本当に頑張って欲しいわ。

 だって、それってお父様が認めるほどの人物になるってことだから。


「この……っ! 僕を認めなかったことを必ず後悔させてやるからな!」

「はぁ……」


 ジークは最終的には顔を真っ赤にしながら、怒りと屈辱の表情で立ち去っていったの。

 初手から何も言わせなかったせいもあるけど、用件が不明のままだったわね。


 しかし後悔。後悔ねぇ。

 私がジークを認めなかった? それって今だけの話だろうか。

 以前から私はジークを認めていなかったのかも。

 そうね。そうかもだわ。え、それが原因……?

 私のせい……さすが悪役令嬢。


 いじめっ子がいじめた事を忘れるように、私も、かつてジークにした言動を忘れているのか。

 たしかにあまり、なんというか。

 『眼中になかった』と指摘されると、その線はあるかもしれない……。

 だってそうでしょう。

 『アリス』として活動する計画を練った期間。

 それは、つまり悪役令嬢であることを自覚して、乙女ゲーム対策を練った期間でもある。

 その期間に、最も身近な攻略対象、ヒーローであるジークを、私はスルーしていた。

 レイドリック様にバレないように、彼の態度の改善やヒロインとして近付く算段ばかりを考えていて。


 それに今、はっきりと自覚したけれど。

 私は、どうやら元からジークのことを薄っすらと嫌いだった。

 それもまた一体、何故なのか思い当たる節がない……。


「うーん……?」


 思い出す。頭をひねって。幸い、『アリスター』の頭はいい。

 記憶を漁れば思い出せないことはないはずだ。


 ジークと出会ったのはいつだったか。

 レイドリック様との婚約が決まった後なのは、確か。

 それなりに成長した後で、彼とは家族になった。

 ならば、幼い頃からの思い出じゃないだろう。

 ジークがこのシェルベル公爵家に来てからの話のはずだ

 出逢って、初めてのジークは、あんな恨みがましい態度じゃなくて……。

 ん……?


 そうだ。ジークは、もっと私に『好意的』だったはずでは?

 むしろ、その眼や表情には憧れに近いものがあったはず。

 彼は、そんな目で私を見ていて……。その先に一体、どんな事件があったか。

 大きな事件など何もなかったはず。一体、何が……。

 思い出す。記憶を引っ張り出していく。


『あ、アリスター()は、お綺麗ですね……!』


 幼さが残るジークの声で、そんな台詞が脳内再生される。

 妄想ではなく、現実の記憶。

 また『原作』のゲーム知識ではなく、私自身の体験の記憶だ。


『そう? ありがとう』

『僕、絶対にアリスター様を幸せにします!』


 ……は?

 たしかに言われたような記憶がある言葉。

 幸せ? 義弟のジークが? 何を言っているの?

 微笑ましいような、その台詞に。私は何か『不快感』を覚えた記憶があって……。


『……貴方、何を勘違いしているの?』

『えっ』

『私はレイドリック様に嫁ぐ身です。今の台詞は誤解を招くでしょう。

 貴方と私がなるのは婚約者ではなく、姉と弟。姉弟(きょうだい)よ。

 不快な言葉選びは止めなさい。……私が貴方を男性として認めることはないわ』

『…………!』


 ショックを受けたような彼の表情。でも、それに同情の念は湧かず。

 私は、むしろジークへの嫌悪感を強く持って……記憶から彼を締め出した。

 そして、その後の屋敷でも、ほとんど彼と絡むことはなく……。


「あー……」


 思い出した。そして前世の記憶を含めた客観視で、私とジーク、双方の感情を読み解く。


 ジークは、たぶん、私を……『義姉』とは見なかった。

 一目惚れか何か。深い感情じゃないかもだけど、とにかく『女』として見た。


 『私』は、その視線が不快だった。彼を男性としては認めなかったのだ。

 むしろ、彼が近くに寄ることそのものをファーストコンタクトで拒絶した。

 だって、私はレイドリック様が好きだったから。

 好きでもない男に色目を使われることが『不快』だった……。


 そして、だから遠ざけた。姉と弟の関係すらロクに構築せず。

 レイドリック様とは、その頃は険悪ではなかったから、自身の恋心にだけ執心していて。


 目の端にジークが映った記憶を、脳内の奥底から引っ張り出す。

 ジークの表情や視線に宿っていたのは嫉妬心だろうか。

 何か歪んだ心の……。


 そうしてジークが公爵邸から、よく離れるようになったという話を聞いた。

 『あら、そう』なんて、私は興味もなくスルーしていて。

 レイドリック様との逢瀬に夢中になっていた。

 私がレイドリック様と会っていた場所は、主に王宮か、公爵邸の中庭など。

 人目につく場所だ。

 この屋敷の中庭ならば、間違いなくジークだって目にできるような場所だっただろう。

 恋する表情でレイドリック様を情熱的に見る私。

 レイドリック様も、それに応えるように私を見つめ返す。


 ……その姿を見せつけられる義弟ジーク。

 男として認めないと罵られて、……初恋、かもしれない女の、そんな態度を。

 ジークが公爵家の屋敷に居たくなかった理由は、まさか。


「…………そういう、感じ?」


 私は思わず自分の顔に触れた。

 前世基準で客観視すれば『アリスター』は、かなりの美少女だ。

 ジークは別に本当の弟じゃなかったため、姉弟の近親的な感覚はなかったのだろう。

 『実の母や姉・妹・娘には、そういう目線を向けられない』とか。

 ああいう感覚がなかった。だから一目見ただけで彼は『アリスター』に……惚れ込んだ。


「ヒロインに惚れない限り、ヤンでる系の弟になるんじゃ……?」


 客観的に見て、その動機に思い至っても、彼の気持ちに応えたいとは全く思わなかった。

 どうしても彼は、私の恋愛対象にはならない。


「……その気持ちに決着が着くのは、どういう時かしらね」


 私は答えの出そうにない感情について考え、溜息を吐いた。


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― 新着の感想 ―
うーん、綺麗なおねーさんと結婚して僕、おねーさんを幸せにするー 他に好きな人が出来た時に卒業出来るくらいかなー おねーさんが結婚してもそれだけじゃ、その気持ちに終止符は打てないだろうなー
[気になる点] 『あ、アリスター様・は、お綺麗ですね……!』 『僕、絶対にアリスター様を幸せにします!』 ジークは養子に入る時、アリスターと結婚して「婿」として公爵家を継ぐのだと、勘違いしていたのか…
[良い点] ここまで一気に読みました。めちゃくちゃ面白いです。主人公のこれからの成長が楽しみ。 [気になる点] 魔王はいま何処に居るのか、がとても気になります。 アリスとアリスターのどちらが何処で物…
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