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Sky-high!  作者: あーく
8/18

2-3.2, 二見区スタンプラリー!3・4月編

どうも、あくりる!です。さぁスタンプラリーですね!特に言う事も無いので、気を付けてご覧ください!


「おなかいっぱい~♪」


「最近こんなノリで始まってない?」

「何言ってんだよ白夜(びゃくや)

 白夜が意味不明な事を言ったので、俺は突っ込んだ。別にダイアがしゃべっただけなのにな。

風雅(ふうが)、そろそろ行くよー」

「ほーい」

 今俺を呼んだのは幼なじみの美玲(みれい)。そろそろバスの時間らしい。


 俺たちは二見区スタンプラリーっていう企画に挑戦していて、(作者:詳細は前二話をご覧ください。)一月と二月の場所のスタンプを集めた。今日、土曜日のノルマは残り二つ、三月と四月の場所だ。

 今は、スタートの二見区役所周辺で昼食を取った所。何しろ次の場所、無音(むいん)岬までは、バスやら徒歩やらで結構遠いのだ。だから、昼食を先に取った。夕方の四時までに帰れればいいし。

 後、俺たちの周辺をふわふわ浮かんでるのは、自称誕生石の精霊ダイア。仕方無いので、一緒に行動している。そんな感じ。


「でもお昼ご飯安かったね」

「結構混んでたしな。ラッキーだったわ。最初の千円がでかかった……」

「何が?」

「お前はタダ飯なんだから大人しくしてろ」

「はーい」

 何しろ、ダイアは金なんて持ってる訳ない。という訳で俺が払った。割り勘? なんだその言葉は。美玲と白夜には金は風雅風雅言われたんだ。もう嫌だったわ。


「さ、こっからまた面倒くさいかな」

 俺たちはバスに乗っている。行き先は蒼玉(そうぎょく)駅で、そっからまたバスを乗り継いでいく。

「わ~い!バス~♪バス~♪」

「ダイアちゃんキャラ崩壊してない?」

「気のせいだよ」

 白夜と美玲がそんな会話をしている時、俺は眠くてうとうとしていた。






                   ※






「ちょ、風雅起きなさい」

「風雅ー起きろってさー」

「風雅君ってよく寝るんだね」

「ん……あ?」

『あ、起きた』

 俺が重く閉ざされていた瞼を開けると、美玲と白夜とダイアがいた。どうやら俺は寝ていたらしい。まだ視界がぼやぼやする。

「風雅君行くよ?」

「あ……おk……」

 もうそろそろ目的地の蒼玉駅に着くらしい。だから俺を起こしたのか。


 その後は、蒼玉駅からまたバスに乗り、無音岬の一番最寄りのバス停で降りた。なんと、無音岬には直接のアクセス方法が無い。不思議だよな。だからそんな人気(ひとけ)の無い無音岬にも、来てほしいという区の狙いもあるのかもな。てことなので、そこからは徒歩で向かった。






                   ※






「うっわー……」

「あいかわらず凄い所ね」

「でも、とっても海が綺麗だよ」

 俺たちは三者三様の感想を漏らした。確かに、無音岬は不思議な形をした灯台ともなんとも言えないものがあり、岬は荒野のようだ。そして先端から見える海は綺麗だった。


「ども! マリンって言いまーす!」


「お、ここで人格変わったか」

 先程までダイアだったのが、マリンとかいうのになる。ダイアは誕生石の精霊だから、その名所に来ると人格が変わるらしい。で、名所紹介とかをしてくれるんだけど、『元々私達は、二見区に宿る誕生石の力から産まれた精霊です。その親となるのが、力宿し場所なのですから、語ってくれるのですよ。この歴史を……ね』と、アメシストが語っていた。

「とりあえずスタンプ行こうよ」

「そうだね」

 すっかり忘れていたけど、これはスタンプラリーなのだ。スタンプを集めなきゃ意味がない。

「風雅忘れてたんじゃないの?」

「え、ええ? 何の事かなぁ?」

 美玲に心を読まれたようで、俺はギクッとした。

「忘れてたのね。アホ」

「違うし」

「アホよ、やっぱ」

 もう俺はスルーする事にし、先に進む。今日の無音岬は、スタンプラリーのおかげで、それなりに人がいた。

「スタンプラリーの方ですか?」

「あ、はい」

「ここ、無音岬では写真を撮ってもらう事が試練(?)になりますので、列にお並びください」

 俺たちに話しかけてきたのは、スタンプラリーの係員の人で、眼鏡をかけた三十代くらいの男性だった。言われた通りに、列に並ぶ。


「じゃあその間に説明しますね!」

「おう、よろしく」

 マリンがここぞとばかりに説明をしようとする。


「ここ、無音岬は、三月の誕生石、アクアマリンに関わる場所です!アクアマリンの石言葉は勇敢などです! 無音岬では、200年前のある儀式、まぁ儀式と言っても魔方陣を組んだような形だったみたいですね!それで、ここには勇敢な者に力を与えるような事をしてくれるみたいです!

 もう一つ、ここには重要な役割があります! それはここの言い伝え、『岬の塔から、きれいで澄んだ音色が響き渡る。そして世界は在るべき場所へと還る』ですね!ここには世界の姿を元に戻す力もあるようです!

 +ここの近くには海底洞窟があるとか無いとか! そこではアクアマリンも原石が採れるらしい! 解説終わり!」


「なんかここまで来ると、『200年前のある儀式』がキーワードみたいだな」

 俺はアメシストの話と、今のマリンの話しか聞いてないけど、それは何か大切な気がした。

「そうだね。ガーネットさんもそんな事言ってたし」

「私たちは知らなければいけなくなるのかも……」

「とりあえず、知識にはなったみたいですね!」

「ああ、サンキュ」

「風雅君、美玲さん。そろそろ写真」

「あ、ヤベ」

 気が付くと、俺たちの前にいた人が岬の先端で写真を撮っていた。

「カメラどうするよ」

「僕デジカメ持ってるけど」

『マジか(で)!!!!!!』

 まさかのまさか、白夜がカメラを持っていたとは。でもこれで無事に写真を撮ることができる。まぁ無いは無いで、携帯のカメラで撮ればいいんだけど。

「ガーネットさんとかアメシストさんも撮ってたんだけど」

「思い出作りね」


「次の方ー!」


 係員さんに呼ばれ、カメラを渡し、岬の先端に並ぶ俺の肩にはマリン。


「はい、チーズ!」


 パシャっとデジカメのシャッターが下ろされ、フラッシュと共に写真が撮れる。

「ありがとうございます」

 白夜がデジカメを受け取り、俺たちはその場を後にした。


 その後はスタンプを押してもらった。どうやら無音岬にある、灯台(?)をイメージしたものらしい。



「あれ?」

「どうした白夜」

「全然気付かなかったけど、どうしてガーネットさん達が写ってるのかなーって」

「確かにそうね」

 それには俺も疑問だった。精霊(?)のガーネットたちは、俺たちにしか見えないはずなのに、どうして写真に写っているのだろうか。

「ま、科学じゃ説明出来ない事もあるんじゃない? 私たちみたいにね」

「そうだね」

「俺にゃあ、いまいち意味不明」


『アホ』


「あー!! また言った!!」

 もうこの二人、誰かどうにかしてください。怖いんですけど。


 それはともかく(よくない)、最後のスタンプを押す場所は、四月の誕生石、ダイアモンドに関わる場所、金剛(こんごう)の碑だ。

 金剛の碑は、区役所からバスで行くので、実質、俺たちは来たルートを戻る形となった。






                   ※






 俺たちは区役所に戻ってきていた。

「あ、もう二時半か」

「間に合うかな?」

「分かんないね」

「あれ? 戻ってきたの?」

『…………』

 俺たちの時間を気にする会話に、マリン改めダイアの間抜けな声に、一同脱力。

「ま、とっとと行こうって事ね」

「そだな」

 とりあえずはいつものペースで金剛の碑を目指す。






                   ※






「これで最後だよね」

「うん」

 バスで金剛の碑に到着した俺たちは、そんな会話を交わしていた。

 着いたときに、この金剛の碑は見学してくだされば結構です。と言われたので、先にスタンプをもらい見学中です。スタンプは、金剛の碑をイメージしたものだった。

 ちなみに、金剛の碑は、一つの建築物みたいな感じなんだけど、その質感は、どこか人の温もりと、冷たさを感じるようだった。色はキラキラしていて、少し透明感があるみたい。


「じゃあ私説明するけどいい?」

「うん」


「この場所、金剛の碑って言ったっけ?ここは、四月の誕生石、ダイアモンドに関わってるとこ。ダイアモンドの石言葉は、永遠の絆、不屈とかがあるの。それで、200年前のある儀式のときには、三角形型の魔方陣の中心となって、誰かを封印したって言い伝え。

 あ、それと、ここに来た人たちは、もっと絆が深まるとも言われてる。

 最後に、ここの地下にはダイアモンドの原石があるとかないとか」


「もうダイアまでこんな話してると、確信ついてるって思うよな」

「そうだね」

「僕も」

 確信とは、200年前のある儀式って奴の事。

「急いでないの?」

 ダイアに言われ、俺たちは気が付いた。

「早く区役所戻んねーとな」

「うん」


 そして、バスで区役所に戻っていった。






                   ※






「あ、みなさん全部集められたんですね。では、フリーパスをお渡しいただいてもよろしいですか? 情報を記録しますので……」

「はい」

 俺たちは、区役所にあったスタンプラリー受付で、土曜日分の終了手続きをしていた。

「はい、ありがとうございます」

 そう言って、受付の人がフリーパスを返してくれた。

「これで皆さんは、明日のスタンプラリーに参加出来ます。自宅からでも大丈夫ですが、フリーパスが使えるのは午前九時からなので、気を付けてください」


「いやー、長かった長かった」

「これでまた明日も出来るね」

 俺たちは帰宅中であった。


 その後、白夜と別れ、美玲とも別れ、愛しの家にようやく俺は帰ってきた。

「明日はバス停で待ち合わせだよな……」

「そう言ってたじゃん」

「お前に言われなくても」

「ねーねー、お腹空いたー」

「わーったよ、飯つくれば……」


 ―――――ここまで言って俺はある事に気付いた。


「なんでダイアがいんだよおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」


 そう、ダイアがいたのだ。ふざけてる。


「だからついてくって」


「そういう事かよおおおおおおおお」

 俺は叫んだ。でもどうにもならんので、

「わーったよ……。じゃあ大人しくしてろよ」

「はーい」


 ああ、なんてめんどくさくなりそうなんだ。


                           〈5・6月編へ続く〉              




前回1・2月編にて、2月の誕生石を“アメシスト”とあらわしましたが、“アメジスト”のどちらでもいいそうなので、僕としては濁点のない方を使用しております。そこんところお願いします!それでは5・6月編で!

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