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Sky-high!  作者: あーく
7/18

2-3.1, 二見区スタンプラリー!1・2月編

どうも、黒ずくめなあくりる!です。さて、スタンプラリー本編です!色々題名変わっちゃってすいません……。次話もどんな題名になるのか分からないんで、次話投稿してから編集します。それではお気を付けてご覧ください!


「バス~バス~るんるんる~ん」


『…………』

 他の人に聞こえていないらしいからいいものの、俺の肩に乗って訳分からん歌を歌うのは止めてくれ。

「あれ、みんな楽しくないの?」

「……バスなんて普通なの、ダイアちゃん」

「へー」

 今俺の肩に乗っているのは、誕生石の精霊とか言うダイア。そんでもって俺の名前は、漸地風雅(ぜんちふうが)。そして一緒にいるのが俺の幼なじみ、八潮美玲(やしおみれい)と不思議な転入生、相川白夜(あいかわびゃくや)

 で、俺たちは二見区スタンプラリーという企画に挑戦していて、今は区役所からバスで、翠玉駅という場所に行き、そこから総合競技場を目指している。(作者:詳細は開催編をご覧ください。)

 なんでもそこは一月の誕生石、ガーネットに関わる所らしい。


「で、お前は総合競技場に着いたら何か名所紹介してくれるんだよな?」


「うん。ガーネットがしてくれる」

「は?」

「名所に行くと、私人格変わるから」

「はぁ!?」

「風雅君、声」

「あ、やべ」

 傍から見たら、俺は独り言を呟いている悲しい少年なのだ。

「そんなの言ったかお前」

 俺は小さな声で話す。ああ、なんでコイツなんかのために声をひそめなければならないのだ。

「もう黙ってろよ……」

「はーい」

「お菓子食べる?」

『食べる』

 突然の美玲の提案に俺たち(俺、白夜、ダイア)が頷く。つーかダイアは食えるのか。それで、美玲がお菓子を渡してくる。それはクッキーだった。

「いただき」

「いただきます」

「はむっ」

 俺と白夜が言うと同時にダイアがクッキーを頬張った。食えんのかよ。ますます分からん。

「あ、落ちちゃった」

 ダイアがクッキーを落とす。俺の膝の上に落ちたので取ってやった。

「ほらよ」

「あっりがとー」

 と言い、またクッキーを小さな口の中に突っ込む。


『フェアコンめ……』


(ちげ)ーよ……」

 美玲と白夜が声をそろえて言った。もうこの二人怖い。

「いっその事、風雅君とダイアさんはアホコンビでよくないかな?」

「それよ白夜君! アホコンビ!」

 そしてビシッと俺とダイアを指す。

「ふぁ?」

 そしてダイアが間抜けな声を漏らす。

「もう決定ね」


 俺たちはバスの振動に揺られ続けた……。






                   ※






「駅到着」

「バス乗り換えね」


「どーもー」


『は?』

 突然、ダイアだった生き物が、言った。今はダイアじゃないのだろうか。

「こんにちはー。私はエメラルドって言いますー」

「あ、そっか」

 白夜が、ポンと手を叩く。

「ここは、五月でエメラルドの場所、翠玉の碑があるんだよ」

「だからダイアちゃんの人格が変わったのね」

「紹介しますかー?」

「今はいい。とりあえず総合競技場目指す」

「分かりましたー」


 俺たちは総合競技場行きのバスに乗った。途中でダイアに戻ったりしてたけど、割愛。






                   ※






「着いたな。一月の総合競技場」

 無事、俺たちは総合競技場に到着した。今の時刻は午前十時くらい。


「こんにちは……。(わたくし)ガーネットと申します」


「こいつがガーネットか……」

「なんか何も言えないかな」

「私も」

 ガーネットの口調は、どこか探偵じみていた。面倒くさそう。

「とりあえず中入ろうか」

 白夜が先頭となり、総合競技場に入って行った。そこで見えたのは……。


「トラックで人が走ってる?」

 

 美玲が感想を漏らした。そう、スタンプラリーに参加していると見られる人達が、一周400mのトラックを走っていたのだ。

「あ、皆さんスタンプラリーの方ですか?」

「はい」

 名札を首から下げた女性の、係員さんに話しかけられた。

「この総合競技場でスタンプを手に入れるための試練は、トラック一周です」

「はあ!?」

「誰が走りますか?」

「この人で」

「はい」

「ええ!?」

 美玲に即答され、慌てる俺。

「個人個人じゃないの?」

「このようなグループの方ですと、ここでは一人代表者が、トラックを走るだけでいいんです」

「マジかああああああ」

「それではこちらで」

「頑張ってー」

「風雅君なら平気でしょ」

「そうね」

 勝手に話してんじゃねええええええ!!!!と思いながらも、トラックに立たされる俺でした。




 風雅が走っている頃、私と白夜君は、ガーネットさんの話を聞いていた。


「ここ、総合競技場でしたね? ここは、一月の誕生石のガーネットに関わる場所なのはご存知でしょう。ガーネットの石言葉は真実などで、この総合競技場では、200年前にある儀式をした際に設置した力、ガーネットの真実の力が宿っていると言われているんです。実際、ここの砂には、ガーネットの微細な粒が含まれています」


「へえ……」

「それと、ここの地下ではガーネットの原石が採掘出来るそうです」

「はー……」

「なんかためになる話を聞いた気分」

 私と白夜君は、結構その話に聞き入っていた。

「あ、そろそろ風雅君走り終わるね」

 白夜君が言ったので、トラックの方を見ると、風雅がぜぇぜぇ言っている所だった。



「は、走ってやったぜ……」

「お疲れ」

「はい、スタンプです」

 係員さんにスタンプを押してもらう。スタンプを押す所はパンフにあって、三人とも一月の欄が埋まった。スタンプは、総合競技場をデザインしたものだった。


「さぁ次は紫和(むらわ)神社か」


「電車だね」

 次の二月、アメシストに関わる紫和神社までは電車からバスの乗り継ぎだ。

「電車って?」

 あまりここら辺に詳しくない白夜に聞かれた。

「潮奏半島海岸線ってのがあって、その駅がここの近くなんだけど、そっから各駅停車で西尾(にしお)駅って所まで行って、そっからバスで神社」

「へー」

 そう思うと、このスタンプラリーは土地勘がある人じゃないときついのかな。結構ローカルだし。

「じゃ、駅行きましょ」

『はーい』


「私の出番はここで終わりですね……」


 ちょっと惜しむかのように、ガーネットが言った。

「いや、とってもためになりましたよ」

「うんうん」

「そうですか。よかったです」

 そう言うとガーネットはほほ笑んだ。

「まったく分からん」

 俺は何も聞かされていないので、ちょっと悲しくなるのだった。


 そこからは順調に、電車で西尾駅まで行って、紫和神社近くのバス停に停まるバスに乗った。フリーパスって便利。






                   ※






「着いたね」

「うーん、自然って気持ちいい」

 俺たちはバス停で降車した後少し歩いて、紫和神社に到着した。


「あー、どうも~」


「……出たよ」

 また人格が変わったらしい。

「あっし、アメシストと申します~」

「演歌みたいね」

「なんか笑える」

 今度は、演歌調なのだった。一体なんなんだお前は。

 この紫和神社は、結構パワースポットとしても有名なのだ。神社内には、スタンプラリーの人や、普通に観光目的の人とかがいる。


「スタンプラリーの方はこちらへー」


 気づくと、神主さんらしき人が声を上げていた。指示通りに、そちらの方へ向かう。

「ここでは、おみくじを引いてくださいー」

「結構簡単な試練ね」

「うん」

 俺たちは一回50円のおみくじを引いた。

「お、俺末吉」

「私大吉! やったー」

「僕は吉」

「くっそー」

「そろそろ紹介などさせていただいてもぉ~よろしいでしょうかぁ~?」

「あーうん」

 その間に俺たちはスタンプを押してもらう。今回は、この神社をイメージしたスタンプで、二月の欄が埋まる。そして、アメシストの話が始まった。


「この紫和神社は二月の誕生石、アメシストに関わる場所ですね? アメシストの石言葉は、心の平和・覚醒等があります。この地は、元々普通の場所に過ぎなかったのですが、200年前のある儀式の際に、使命を与えられ、特別な場所となったらしいです。ここも、地下でアメシストの原石が取れるそうです」


「っていうか、お前はなんでそんな事知ってんだ?」

 アメシストが淡々と語っている中に、俺は少し疑問を覚えることがあった。

「元々私達は、二見区に宿る誕生石の力から産まれた精霊です。その親となるのが、力宿し場所なのですから、語ってくれるのですよ。この歴史を……ね」

「……へぇ」

「とまぁ私が言えることはこれくらいですな」

「ありがとう、アメシストちゃん」

「なんのなんの」

 そういや美玲は『ちゃん』よく付けるな。なんてことに気づいた俺。

「次は無音(むいん)岬だってね」

 白夜がパンフを見ながら言った。パンフには回るべき所が地図と共に記してあるのだ。 


『あ』


 その言葉を聞いた時、俺も美玲も白夜も凍りついた。何故なら、


『遠いし』


 そう、次に目指すべき無音岬はなにしろ現在地と真逆の方向にあるのだ。とっても面倒!!

「どうしたものね」

「僕は分からないし」

 美玲と白夜がチラッと俺の方を見る。美玲はこういうの苦手だし、白夜には土地勘が無い。そもそも面倒だから、風雅任せたって事だろうな……。

「へいへい」

 適当に返事をして俺はルートを考える。


―――――ここからだと一番近いのは、中央線の合間(あいま)駅か……。それだとさっきのバス停から行けたよな……。それでちょっと遠回りになるけど蒼玉(そうぎょく)駅まで行ってバス&徒歩か、区役所までバスで行って、蒼玉駅行ってバスか……。距離でいうと区役所経由の方が早いよな。


「よし、決定」

「どうするの?」

 そして、俺が考えた一番早いルートを言う。

「さっきのバス停から、中央線の合間駅まで行く。そっからまたバスで区役所を経由して、蒼玉駅。それで無音岬の手前までバスで行って、残りは徒歩」

 俺の提案に、美玲も白夜もアメシストも口を開けてポカーンとしている。

「ま、まさかこのアホ風雅がここまでの名案を思い付くとは……」

「風雅君の事見直したかも……」

「俺はそんなに過小な評価だったのか」

 美玲と白夜には酷い事を言われた。なんてこった。そして、残りのアメシストは、


「くかー」


「寝てやがる」

「かわいい!」

 美玲が瞳を輝かせる。俺にゃあ別にそうなるもんでもないが。


「美玲さんもフェアコン?」


「ブッ」

 急に白夜が言った。こいつ、命知らずなのか。天然なのか。

「んー……、認めざるを得ないのかもね。なんか風雅ごめん」

「……おい」

 まさか美玲がこんな事を言うとは思わなかった俺は、思わず突っ込む。

「でもなんかお腹空いたかな」

「同感」

 白夜が言った事にはまったく同感であった。現在時刻は十二時くらい。

「じゃあセールしてたし区役所付近で食べようよ」

「そうだな」

「おすすめの所あったら教えて」

『おk!!』


 ちなみに中央線とは、潮奏半島中央線の略称で、その名の通り潮奏半島の中央を通ってる路線だ。線路は縦の楕円になっていて、二見区はその下側の曲線になっている線路が通っている。主な駅は、翠玉駅、紅玉(こうぎょく)駅、蒼玉駅。


 それはともかく、まずは区役所までいって昼食を取る事にした俺たちだった。


                           〈3・4月編へ続く〉

精霊さんが大きなカギとなるこのスタンプラリー編……。ちなみに題名の「1・2月編」とは、1月と2月の誕生石に関わる場所編という意味です。それと、フラグ祭りにお付き合いください。では!

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