1-3.5, 日曜日のお買いもの
どうも、あくりる!です。今回の話は前々から考えていたのですが、色々な事情により出せなかった日常です。ちなみに、3話終了から2秒後の出来事wでは、お気を付けてご覧ください!
「あ、そうそう」
「え?」
図書館で色々知れた事もあり、結構シリアスな感じになっていた俺に、美玲が話しかけてきた。
「明日って部活ないよね?」
「おう」
俺、風雅はバスケ部だ。そして美玲は女子バスケ部。二人共中二で、中学生活を満喫してます。
「だよね。風雅の事だから特に用事も無いと思うし」
「で、本題はなんだよ」
さっきから本題を話さないから、俺が美玲に聞いた。
「買い物、付き合いなさい」
「はあ!? なんで美玲の買い物なんかに!!」
俺はびっくりしていた。
「いいじゃん、別に」
「よくねーよ!!」
「どうせ外にも出ないくせに」
「ぐ……」
まったくその通りなので言い返せない。ああ、そうさ!俺はどうせ暇人だよ!
「へいへい、わーったわーった」
半ばヤケになって、美玲の提案を承諾した。
「じゃあ二見アウトレットね」
「アウトレットか」
俺たちが住んでいるのは、潮奏半島という場所にある、風知市っていう所。その中でも二見区ってとこの西側に住んでいる。美玲が言ったアウトレットは、二見区の中央付近、区役所がある辺りなんかにある。
それはともかく、アウトレットまではバスで行かなければいけないのだ。非常に面倒。
「なんでアウトレット?」
この理由が分かんなかったので、俺は聞いた。
「思いつき」
出たよ、ザ・思いつき……。本当いつも殴ったり蹴ったりといい、止めてくれないかなぁ。いい加減ねぇ。(作者:美玲の強さは他の話をご覧ください。)
「で、何時にどこで?」
「私が風雅ん家のチャイム鳴らしまくってあげるから気にしなくていいよ」
「気にするわ! おちおち寝てられんわ!」
「寝込みなんて襲わないし」
「襲われたかねーよ!」
怖いよこの美玲は……。でもそんな事を言ったら殴られるので、絶対、口にはしない俺だった。
「明日は風雅と美玲ちゃんのデート(?)か……!! これは見物だな……!!」
俺は真田純。たまたま図書館で二人と居合わせ、ちょっとした事を再確認したりした。そして図書館から出てきた二人の後ろからこっそり、俺も外に出て、ネタになりそうな事を盗聴していた。ストーカーじゃないぞ。
「これはいい情報を仕入れたな……!! 尾行決定」
それで二人でアウトレットに行くという事を知ったもんだから、尾行したくなった。思わず目がキランと輝く。やっぱり気になる二人のデートっぷり。だけどリア充じゃない二人。少し寂しいぜ。
こそこそと二人の後をつけながら、俺は家に到着し、明日の計画を考えていた。
「なんかつけられてないか?」
「気のせいでしょ」
「ならいいけど……」
突然後ろの方からキランと光る視線を感じた俺は、何か嫌な予感がしていた。
~日曜日の朝~
「風雅ー!! 起きろー!!」
昨日の予告通り、私は午前九時くらいに風雅の家のチャイムを連打していた。聞こえるはずはないと思うけど、一応叫んでおく。
「ったく……。起きないから困るんだよなぁ……」
そう思いながらも、ピンポンピンポンピンポンピンポンピンピンポポポピピピポポンンッピッポンピンポンンピポピポピポピポピポイピポピポイポイポイッポンポンポポポンジップ(ガスッポポピピピピッピッピッピピピンポピオイピオイポオイピンポーン…………――――――――――――――――
「ぐああっ……」
異様な不快感と、鳴り響く謎の音で俺は目が覚めた。一秒間に一度は押されているくらいに音が鳴っている。はて、今日は何かあったものか……。
ここまで考えてようやく思い出した。
「美玲の買い物付き合うんじゃん」
さーっと血の気が引いていく。やべぇ、殺される!!と思いながら、超速で朝飯、身支度、荷物等をそろえる。その間もチャイムは鳴って鳴って鳴りまくる。
「お、おっまたせしましたーぁあ!!!!!!!!」
「まぁ許容範囲だから大丈夫」
「よ、良かった……」
少なくとも殴られる可能性は無くなり、安心する俺。
「じゃあ行こう」
「うぃー」
その後は、アウトレット直行のバスに乗ってレッツゴーである。
「へへへ、二人のデートは俺がしっかり監視してやる……!!」
もちろん、俺も乗っていた。真田がな!! ちゃんと変装して、風雅達には気づかれないようにしてます。むしろ近くにいたのにバレなかったから、少し悲しいか。今日はメガネにマスクを付けてるし。バレないバレない。メガネはいつもかけてないだけ。本当は近眼な俺だった。
「到着ー」
「久しぶりに来た」
無事に俺たちはアウトレットに到着していた。既に開店しており、人がいっぱい。多分市外から来ている人も多いんだろう。
「じゃあ」
「?」
「荷物持ち、お願いね」
「―――――!!!!」
そうか、こいつの狙いはこれか。ようやく美玲の意図に気付いた俺はアホなのだろうか。
「風雅の奴、荷物持ちか。まぁ男の定めだな」
一方の俺(真田)は、順調に尾行を進めていた。右手にはジュース、左手にはパンフ。
がっくり肩を落とす友を眺めているだけだった。
「じゃあ入りましょ」
「男には入りにくいんだが……」
そう言って美玲が入ったのは、ばりばり女性向けの店。男が入ってると、リア充かなんかって思われるんだよな……。
「あ、これかわいい。こっちもかわいい」
「女子ってのは大変だな……」
男子なんて、ファッションに気を使うことはほとんどないし。少なくとも今の時期は。
「くくく……。でもなんか俺が悲しいな……。まぁいいか」
俺(真田)は尾行を続けていて、風雅が女性しか入らない店に入っているのを、笑いをこらしめながら見ていた。右手には、某ファーストフード店で買ったハンバーガー。左手にはジュース。
結局最初の店では服とかを何も買わなかった美玲。俺の存在は一体なんなんだ。
「次行くよ」
「へいへい」
次に入ったのは、男でも入れるような大手ブランド。少し、ほっとする。
「あーでもこーでも」
また悩んでいる美玲。とっとと決められないもんかね。
「よし、決めた!」
「ふーん」
「試着!!」
「へーい」
美玲は試着室に直行。ああ、これで服の感想とか俺が言うのかな。
「どう?」
美玲が試着室のカーテンを開けて、俺に服の感想を求める。やっぱりか。
「まぁいいんじゃないの? 似合ってるし」
「購入決定!」
「即断かよ」
美玲は会計をするレジの方へ行く。もちろん俺も同行。
「あー買っちゃった」
「買うの目的だろうよ」
「あ、そっか」
目的忘れるなよ……。とりあえず荷物と、美玲の着ていたコートを持っている俺だった。
大手ブランドの店から出てきた二人を見たとき、俺(真田)は左手に持っていたアイスを落としそうになった。
「あの二人……もうリア充だろ……」
確信は、風雅が持っているコート。多分美玲ちゃんのだと思うけど、普通ただの男友達に持たせるか。持たせない。という事で、あの二人はリア充って事でいいと思った。
「さ、そろそろ場所移動するか……」
と思って、前を見ていないのが不覚だった。
「あいてっ」
「あ、ごめんなさい」
「いえ、別に……――――!!!!!!」
そのまま誰かにぶつかってしまった。そしてその人を見たら、なんと―――――
―――――――――――風雅だったのでした。
「ん?どこかでお会いした事ありますか?」
「い、いや」
俺の不注意で誰かとぶつかってしまい、謝ったのだが、どうもその人に見覚えがあった。だけどメガネとマスクでよく分からない。
「失礼ですが、マスク取ってもらっても……」
その人が無言のままマスクを取る。
『……え?』
俺だけでなく、美玲も言葉を漏らした。
『じゅ、純(君)んんんん!!!!????』
まさかのまさか。メガネスタイルの純だった。
「ななな、なんでお前がここに」
「尾行」
「ふ、ふえええええ」
「悪かったよ。いや別に悪いわけでもないか。クレープぐらい奢る」
『おk』
純に見られてたのはもう謝られたし、クレープには勝てなかった。なんだかんだでおなか空いてたし。
「俺チョコバナナクレープ」
「私は苺クリームクレープ」
「ほいほい。待ってろ」
そう言うと、純がクレープを注文しに行く。いやー奢りだなんてありがたい。
「へい」
「サンキュー」
「ありがとう」
純は自分の分も買ってきていて、三人でクレープを頬張る。
「いや、おいしい」
「うん」
「こういう所で食べるのは旨いんだよな。さっきも色々食っちゃったし」
こんな事も、意外にいいもんだ。この翌日、俺たちの運命が変わるのはまた別のお話。
二人はリア充なのか……。と聞かれたら違うんですけどね。そこんところよろしくです!真田は食いすぎだし。
※1-3話にて次回、進むとか書いちゃいましたが、こんな事になってしまいました。絶対次回進みます。
それでは!




