9. さあ、仕事を始めよう!
さあ、勇者が夢を語ります。
前回、神界のお話を書いたので、その前のあらすじをまとめました。
勇者は、高校時代の同窓会で親友だった田嶋と再会し
彼の会社「ランサー」でスタートアップ企業支援へ投資する約束をしてしまう。
投資候補を眺めていると、異世界ゲインの関係者しか見えない 【勇者な貴方に投資して欲しい、異世界通販サイト】を見つけ一千億円支払う約束をしてオーナーに申し込んでしまう。
「申し込みありがとうございます。ゲイン・ストレージがオーナーに付与されます」
艱難辛苦の金策で、いろいろやってみたが全然足らず、あきらめたときにふとアイテムボックスを思い出し、アイテムボックスから宝石を取り出し、ゲイン・ストレージに入れてみると。
貴金属:異世界ゲイン 星霜のダイヤモンド 価格:二千二百億円
と表示されスマホの画面に「ミラクル通販サイト ゲインエキスパート」が開設されていた。
「いただきました開設資金にて異世界ゲインのとの流通をスムーズに行うため、日本に輸出できるように準備いたします、そのため、ニか月ほどお時間をいただきます。オーナー様は、今しばらくお待ちくださいませ。」
そしてゲインエキスパートAIと相談
最初の品目はポーションを100分の1に稀釈したものを美容液として輸入する事。
ゲイン・ストレージに膨大な書類を作成しておいたかから全部登録しろという。
会社・商標登録、さらに化粧品製造販売許可と継承製造許可、なんだかたくさんある。
会社設立に必要な費用は25万円で、製品名は「ティアーズ」 販売会社「ルミナス・バイオ」
なかなかのボリュームである。
そして、プロか、知り合いに助けてもらうのがはやそうだな。と呟き、3日目に一人でやる事を諦めた勇者だった。<==今 ここ!
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「協力者が必要か…」 友人の少ない勇者が思いついたのは、ただ一人、田嶋雄介だった。
我ながら友達少ないなー…………すこしさみしく思う勇者であった。
すぐに、勇者は田嶋君をカラオケボックスに呼び出した。 アイテムボックスからゲインの金貨を100枚ほどとりだして目の前のテーブルに置いた。
「これから話すことを秘密にしてほしい。約束してくれるなら、この金は君のものだ」
田島は手に取って金貨をいじくりまわすと 「この金貨って純金か?」
「多分そうだ、重さをはかると31gくらいだから、金の価値だけで38万程度の価値がある。
田嶋は驚いて「欣男価値だけで、3800万、ほんとかよ?わかった、ひみつはまもるよ。」
と即座に了承した。
勇者は、自分のことは伏せつつ、
・女神の力で異世界ゲインから仕入が可能になるネットショップを開設したこと。
・オーダーすれば異世界の製品が、外国経由で日本に輸入され商品が入ってくること。
・販売する会社の登録、とその責任者が必要なこと
最初の商品が美容液のため、化粧品を販売するための資格登録
美容液の商標登録等 多岐にわたっての申請が必要になり、
詳しい人間に手伝ってほしいことを説明した。
あまりに突飛な話に、田嶋は呆然とする。
「いや、いや、いや、ちょっと待て!全部本当の話なのか?」
勇者は目の前の金貨を指差した。「冗談でこんな大金を出すわけないだろ。だいたい、さっき出すところ見てたでしょ?」
「いや、金に目がくらんで、理解してなかった…どうやって出した?」
「アイテムボックス、女神様からネットショップオーナーになってからもらった能力だ」
(まあ、異世界転移 得点なんだが、そんなのはわからないしね。)
「それ使えば、すぐ大金持ちじゃん。麻薬の密輸とか…」
「…なんで犯罪に使う前提なんだよ。怖すぎるわ!」
「公開したら身の危険しかないだろうし…」
「…そうだな」
勇者が状況を補足説明し、何かいい案はないか尋ねると、田嶋は真剣な顔で答えた。
「じゃあ、俺の彼女がいいんじゃないか?下手に知り合いじゃ怖いしな」
そして、大学の同級生である佐伯香澄が紹介された。
彼女は、元々起業資金をスタートアップ支援で調達しようとしていたため、この話を聞いてすぐにOKを出した。元々考えていたショップサイトと類似性が高かったことも、彼女の決断を後押ししたようだ。
佐伯香澄「初めまして、勇者君! 君が金だしてくれんねんて?イヤー助かるわ、私のことは 香織でええわ、ほなよろしくな! 申請書類の登録な、ちょっと見せてくれる? ふむふむ、作った人プロやんか、ほぼ完ぺきやわ、私、名前と住所とハンコつくだけやん、会社の住所どないする?最初私のアパートでもええねんけど?」
田嶋「会社が有名になったりしたら後で問題になるから、バーチャルオフィスで対応しよう。」
香澄「そやね、じゃそれターチンが準備してな。」
やり取りを見ている勇者は口をはさむ隙間ない、といううか一言もまだしゃべっていない。
田嶋「エーッ勝手に話をすすめてすまん、バーチャルオフィスは住所と郵便受けと、電話番号を借りて、オフィスに見せかけるサービスで、電話は代行してもらえるから都内の一等地に会社の住所を登録できるから便利なんだよ! とりあえず、申し込みして、住所とか決まったら、メールする。 あとなんかあるか?」
香織「ん-っと、話はだいたい聞いたからええねんけど、その金貨どこで換金するん?」
田嶋「それなんだけどさ、こんなの10枚もだしたら、変なところが反応しそうで怖いだろ?
それで、1枚だけ、俺の取引先でヨウドウって古物商があるじゃん、あそこのじいさん経由で
ニューヨークのササビーオークションでしゅっぴんしてみようかなって。」
香織「えー、あそこ胡散臭いやん、大丈夫なんか?」
田嶋「まあ、つてで1枚だけ入手したとしか話してないから、想像力豊かなコレクターの方が、
歴史的価値のある本物の金貨にどれくらいの価値を見出すかってところで、危険はとくにないとおもうけどね?」
香織「でも1年はかかるで?、その間の資金どないすんのん?」
田嶋「勇者様は、ゲインエキスパートの開設にあたり、不思議な異世界の力をいくつか
もらっとるそうや、で、金貨も物質返還できぼうしたかたちにできるんだな、金延べ棒で、
ほら、これ100g,だいたい120万円だ、今度換金して1000万くらい渡すよ、当面それでたりるよね?」
香織「わかったで、それでええよ、それでまずは、会社の登録なんやけど
代表【佐伯香澄】、
販売会社【ルミナス・バイオ】
製品名【ティアーズ】
で、田嶋と勇者様は、オーナーとしてかかわって役員登録はしない。これでいいんやね?」
田嶋「ああ、いろいろ相談したが、関係がたどりにくいようにするほうがよいだろうってことでね、もちろん、協力はするけど、社員ならともかく役員になっちゃうとやめても登記記録に残るから」
香織「よくわかってないねんけど、そこまで警戒せなあかんもんなの?」
田嶋「まあね、そうだ、ティアーズのサンプル持ってるか?」
田嶋が勇者に聞いて、「ああ、これだ」勇者が、目薬のような小さい瓶を田嶋に渡す、
「これ、サンプル品なんだけど、そうだな夜、洗面器に水入れて、これい1滴だけ入れて、かおあらってみてくれ。その効果がよくわかると思うよ。」
香織「そーなん?まあ、試してみるわ。」
そー言って別れた後、いそいで家に帰り、化粧を落とすと、洗面器に「どれくらい入れるの、あんまりたくさん入れたら効き目がなくならないかな?」と悩みながら、半分ぐらいの水を入れ、もらったサンプル品から、1滴、あっと3滴くらい入ってしまう。あら、はいちゃった、まあ問題ないかな?洗面器の水は見た目は何も変わらないふつうの水のままだ、指を水に入れてみたが、変わった感じはしない、
まあ、とりあえず洗ってみよう!と手に水を救いジャバジャバと顔を洗って洗面器を見ると
「ギャア」なんと水が真っ黒になっていた、えっなにこれ?
あわてて、鏡を見るが、特に変わった様子はない、しかあし、タオルで服と、なんか、油のよう
なものが、べっとりとタオルについてしまった、タオルを三枚使って、4枚目になって、なにも顔から拭き取れなくなったが、鏡を見て、ほっぺに触る、「すごい、つるつるやねんけど、」ただ、最近ちょっと気にしている、おでこのニキビは残ったままだ。
「いやーなにこれ、びっくりしたな、これ劇薬だったりしないよね?」
そして翌日香織はさらに驚くことになる。
「あれ、おでこのニキビもきれいになくなってるわ、薬なんか全然聞いてなかったのに?」
ふと、思いついて、体重計に乗ってみると、なんと体重が0.7Kも減っている、
ありえない効果に、呆然としていた香織だったが、「ふふふふ、この薬は黄金以上の価値があるで!」これで日本の化粧業界を制覇したる!
そして、ノートパソコンを広げ、事業展開の企画書を作り始めたのだった。
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