表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姉を虐げ、両親に溺愛された義妹が行方不明!? ~そして判明するのは義妹の愚行の数々!?~  作者: mimiaizu


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

223/228

番外編5.ワカマリナの末路/地獄

(ワカマリナ視点)



わたくしはワカマリナ・イカゾノス。幸せになるために生まれてきたはずなのに、不幸な目に遭ってしまった可愛そうな美少女ですわ。しかも、このわたくしに降り掛かった不幸は少し長く続くようでした。



あの間違った裁判の後、わたくしたち親子は有罪判決になりました。あの忌まわしいお姉さまを除いて……。本当はわたくしの幸せを壊したお姉さまこそが罪人として扱われるべきだったのに!



無理やり馬車に乗せられたわたくしたち親子は、借金と慰謝料のすべてを払うために働かされに行くというのです。わたくしたちは抵抗しましたが、駄目でした。馬車の中で、お父様とお母様が罵りあいました。



話の内容から、お父様とお母様の罪とやらは本当のことのようでした。この二人のせいでわたくしまで……と思ったら、お父様とお母様はわたくしまで悪いみたいに言い始めました。意味がわかりません。



わたくしがお金を使いすぎたから悪いとか、男遊びが酷すぎるから節操がないとか、親不孝者とか……聞くに耐えません。これがわたくしの両親の本性だったのかと思うとゾッとします。わたくしは理解しました。わたくしの不幸は肉親に恵まれなかったのだと。





わたくしとお母様は、お父様と離されて娼館に送られることになりました。抵抗しても無駄でした。娼館とは、女が男に金と引き換えに体を売る仕事だそうです。どんなに嫌な男でも金を支払われたら……想像するだけでもおぞましいですわ……。



あまりの屈辱に体が震え、目に涙が浮かびますが、どうにもなりません。お母様は経験があるそうで、覚悟できたようですがわたくしにそんな覚悟などできません。我が身をよく知らない安い男たちに売るなんて……。



ですが娼館の店主という人がわたくしたちでは駄目だと言い出しました。



え? もしかして助かるの? そう思っていたのに……



「では、この二人はしばらく糞尿処理施設で働いてもらいます。数日後にもう一度見てもらって利用できそうならこちらで使っていただくということでいかがでしょうか?」



え? ふ、糞尿処理施設? もしかして、まさか……!? あの、トイレに流す汚物のことじゃ……!



「お、お母様……」



そ、そんなの想像すらしたくありませえんわ! なんでそんな所で働かされるのですか! わたくしの顔と体型が問題なら、病院でしっかり治療してくれればいいではありませんか! そうすれば美しいわたくしがもとに戻ってくるのですよ! 娼館どころかどこかの貴族ですら心を奪う美貌で幸せを取り戻せるのですよ!



わたくしとお母様はもう何度目かわからないほど激しく抵抗しましたが、結局その汚らしい施設に無理やり送られることになりました。





わたくしとお母様は貴族どころか平民ですら着ないような分厚くて変な服を着ています。マスクにヘルメットまで装着して……わたくしは嫌だったのにお母様が着けろと言うので仕方なく……



しかし、後になってこの服の意味も分かったので着てて良かったと思いました。それは目の前の地獄に続く扉が開かれれから分かりました。そう、地獄の扉です。



地獄の扉が開かれた時、わたくしとお母様、それに十数人くらいの同じ格好の人たちにおぞましいものが襲いかかってくるのですから。



「臭いですわ……」


「こ、これは……」



それは鼻がもげそうなほどに臭い匂い! マスク越しでも伝わってくる臭気が鼻に入ってくる! 全身で匂いが分かるような錯覚まで感じるのではないかと思うほど!



「お、お母様……嫌です! わたくしはこんな所で働きたくありません! 助けて!」



まさに地獄! こんなところで働くなんて嫌! お母様にわたくしだけでも助けてほしいと訴えますが……



「……やるわよ」


「お母様!」



聞き入れてはくれませんでした。お母様は頭がおかしくなったのでしょうか? いや、もしかしたらもとからおかしいのかもしれません。お母様は出自が酷すぎますし、お母様自身もお父様がいながら若い男と遊んでいたというのですから、常識がないのかもしれません。可愛い娘がこんなに頼んでいるのに!



「おい! そこのやつサボるな! 動けよ!」


「ひっ!」



大柄の男にそう怒鳴られて、怖くて渋々わたくしも作業に入ります。スコップを手に持って汚物を運び……………。



ここからはもう何も考えませんでした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ