ログインボーナス314日目 シベリア
朝食後、いつものものを配達員さんは机の上に置いた。
玉子色をした生地であんこを挟んだサンドウィッチのような皿をふたつ。
ひとつめの皿のサンドは無難なの三角サンド。
ふたつめの皿のサンドはカツサンドのような四角サンド。
これらがあんこで食後で良かったなと思う反面、配達員さんはお食事用サンドの場合は朝食調理権を取ったりお昼にピクニックに行ったりするだろう。
「配達員さん、ピコンとかグレイグース隠し持ってたりしません?」
「よく分かりましたね、蒼井さん。私検定1級を差し上げます」
配達員さんはそう言ってグラス4つとリキュールとウォッカをサンドの皿の隣に置いた。
居直り感がつよい。
「それで蒼井さん、今日のログインボーナスの名前は分かりますか?」
「合わせ羊羹」
「なんでそっちを答えるんですか、合わせ羊羹はもっと生地が薄いはずです」
「じゃあなんですか」
「シベリアです」
「そっちのほうが意味不明じゃないですか」
「そしてこちらが愛媛のシベリアです」
そういって配達員さんが新しく出してきた皿に乗っけられたのはロールケーキ状のシベリア。
ロールケーキのクリームの部分が餡子になっている。
「これタルトって呼ばれているみたいですよ」
「ええぇ……」
「蒼井さん本当に、ミルクホールでミルクコーヒーを飲みながら、を知らないんです?」
「ミルクホールって明治の文化じゃ……」
「…………」




