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剣さえあれば魔法なんていらない!  作者: 神桜
第1章 輝ける星々
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第24話 「恐ろしい娘」 エリア:貿易都市サウザン(ギルド:輝ける星々)

 

 な、ななななんでナイフが!?

 ま、まさか……


『何やってるのよシェリー。扉に向かって錬金術で作ったナイフを飛ばすなんて』


『……そこに誰かいるから』


 ヤベェ確実にバレてる!!

 ど、どうしてバレたんだ!?


『本当なの?』


『……人の気配を感じた』


 気配を感じただとぅ!?

 そんなことが可能だというのか!


『も、もしかして覗き魔とかかしらね?』


『……そこまではわからない』


 ふぅ、不幸中の幸いか正体まではバレてないようだ。

 よし、今すぐ撤退だしよう。

 このままここにいたら殺される。


 ランプの明かりを消して、手探りで出口を目指す。

 明かりが点いていると自分の居場所を教えてしまう可能性があるからだ。


 と、とにかく急がないと奴らがーー


 バタンッ!


 嘘だろ!?


「ちょっ!? いきなり扉を開けないでよシェリー!」


 アカン、案の定脱衣所に入って来よった!


 俺は明かりをつけられる前に、急いで掃除用具入れの中に隠れる。

 こんなとこで見つかるわけにはいかない。


「……逃げる前に捕まえないといけないから」


 くっ、そこまで想定されていたか。

 シェリー……恐ろしい娘だ。


「一声かけてから開けなさいよ!」


「……ごめん」


「もう、これからは気をつけるのよ?」


「……ん」


「ならいいわ。それよりも……の、覗き魔を見つけないと」


 クソッ、やっぱりそうなるか!

 頼む、掃除用具入れを開けないでくれ!


「明かりをつけるわよ……ライトオン!」


 天井に吊るされたランプに光が灯される。

 流石は異世界と言うべきか、シルフィーは魔法で明かりを点けたのだ。

 って今はそんなことを気にしている場合ではない。

 なんとかこの場を乗り切らなければ……!


「うーん、誰もいないわね」


 シルフィーが荷物置きなどを探しながらそんなことをつぶやく。


 よし、いいぞ……!

 そのまま風呂場に戻ってくれ!


 俺は両手を合わせ天に願う。

 頼む!

 神様、仏様、ルシフェル様!


「……掃除用具入れは見た?」


 あぁ……


 掃除用具入れの中でうなだれる。


 天に願いは通じなかったか……

 役にたたてねえな……ルシフェル。


「そういえばまだ見てなかったわ」


「……了解、今から見てくる」


 どんなに頑張っても避けられんか。

 ふっ、覗きをしようとした罰か……あれ、目から汗が垂れてくるな。


「……掃除用具入れ、見つけた」


 どうやら俺の人生は終わりを迎えそうだ。

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