第22話 「禁断の楽園」 エリア:貿易都市サウザン(ギルド:輝ける星々)
「別館があるなんて聞いてなかったぞ」
俺はギルド1階の裏口から別館の入口にやって来ていた。
別館も赤い煉瓦で建てられていて、辺りはランプが灯されている。
「この別館に風呂があるのか?」
入口である扉は鍵で施錠されていない。
扉を押せば簡単に開いてしまうだろう。
まったく、セキュリティーが甘いな。
「よし、とりあえず中に入ってみるか」
扉をそっと開き、別館へと足を踏み入れた。
そしてーー
「なっ……!?」
禁断の楽園と出会ってしまった。
『はぁ〜、やっぱりお風呂は気持ちいいわね』
『そうだね、1日の疲れが躰から抜けていくよ』
廊下の奥から微かにシルフィーとシャルルの声が聞こえてくる。
『今日はユウのせいで無駄なストレス溜まっちゃったから……ふはぁ〜』
『ははは……ユウも災難だな……』
どうやらシルフィーとシャルルは風呂に浸かっているようだ。
「これ以上奥へ行ったら殺されるかもしれんな……ん?」
奥からさらに複数の声が聞こえてくる。
これは……
『……マリアの胸……やっぱり大きすぎ』
シェリーの声だ。
まあ、そんなことはどうでもいい。
それよりも大事なことがある。
マリアさんの胸……だと……?
服の上からでも豊満だとわかるあの胸を直視してるというのか!?
羨ましい!
めちゃくちゃ羨ましい!
『きゃっ! もう〜、いきなり胸を揉まないでよシェリーちゃん〜』
『で、でもマリアさんのオッパイは本当に大きいと思います!』
『あらあら〜、メイプルちゃんのお胸だって充分大きいじゃない〜。シェリーちゃんは……これから大きくなるわよ〜』
ふむふむ……メイプルの胸も大きいのか。
服を着ていると胸はあんまり大きく見えないから、着痩せするタイプってことだな。
良い情報を手に入れられた。
シェリーの方は……ロリッ子オッパイということだな。
それもそれで良きかな。
『……揉みしだいてやる』
『や、やめてシェリーちゃん、これ以上は……あぁんっ!』
『す、凄い……オッパイが……オッパイが!』
オッパイがどうなったんだ!!
バシャッ、バシャバシャ!
ちくしょう!
お湯が飛び散り音が大きすぎて声が聞こえねえ!
クソオォォォォッ!!
数分後ーー
「……よし」
頭が冷え、冷静になった俺はある決断をした。
この決断は全てを失う覚悟をして決めたことだ。
「……風呂覗きに行こう」
俺の一世一代の大勝負が今始まる……!




