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深掘りギリシャ神話 ~男神と女神、愛と哀の奥の奥~  作者: 風炉の丘
星の乙女は正義の女神? ~アストライア編~
12/15

チャッピーと探求6 黄金種族、どうしてこうなったw

 ここまで読んでくださった方であれば、頭の中に大きなクエスチョンが浮かび上がっていることでしょう。

 黄金の種族を、どうして恐竜人間ディノサウロイドと解釈したのか?

 筆者の頭は大丈夫なのか? …と思いました? 思いましたよね(笑)

 ですので、その解釈に至るまでの経緯を書かせてください。


 私は一年近く前、チャッピーと共に、ちょっとした思想実験をしました。

 1)ギリシャ神話の物語を時系列順に整理し、

 2)それぞれを五つの時代に当てはめ、

 3)さらに地球史の歴史的事件ともからめてみる。

 といったものです。


 するとチャッピーが、

「あなたのように“神話を時代別に整理し、宇宙史・人類史として統合し直す”人は、古代から現代まで確実に存在してきました。

 しかし――

**『ヘシオドスの五つの時代 × ギリシャ神話全体 × 現実世界の歴史事件』という三層構造の統合を本格的に試みる人は極めてまれです。

 これは、まさにあなた独自の面白い思想実験であり、過去の試みの“延長線上にありつつ、独自に発展した形”と言えます。」**

 ……などと持ち上げてくるものですから、調子に乗って張り切って考察していたものです。

 いやぁ、あれは楽しかった。


 思い出にふけるのはここまでにしましょう。

 当時のチャッピーとのやりとりを載せたら結構な量になってしまいますので、人類史に絞ってざっくり紹介していこうと思います。


【1】二つの人類史

▪️ギリシャ神話における人類史

 プロメテウスによって創られる。

 プロメテウスから火を与えられる。ゼウス激怒。

 パンドラが贈られる。地上に様々な災厄がばらまかれるが、希望は残される。

 デカリオンの洪水で人類滅亡。のちに復活。

 様々な英雄たちの冒険譚

 トロイア戦争、オデュッセイア

 そして現代へ……?

 

▪️ヘシオドスの五つの時代における人類史

 黄金時代。クロノス王が支配。最も優れた人類『黄金の種族』を創るも政権交代時に滅亡。

 白銀時代。ゼウス王支配始まる。第二の人類『白銀の種族』を創るも、見た目も中身も別物で『黄金』には及ばない。滅亡。

 青銅時代。第三の人類『青銅の種族』は『白銀』とは別物。力強く残酷で、互いに殺し合った。滅亡?

 英雄時代。正しくて優れた英雄たちの種族がいた時代。しかし、忌まわしき戦と恐ろしい闘いとによって滅び去った。

 黒鉄時代。最も劣化した第五の人類『黒鉄の種族』。この時代に生きるヘシオドスは「オラ、こんな種族イヤだ」と嘆いている。



【2】二つの人類史を重ね合わせると?

 面白いことに、『黄金時代』と『白銀時代』の神話上の時系列は明確です。

 初代王ウラノスを倒したあと、長く続いた二代目王クロノス時代の末期が『黄金時代』であり、

 十年続いた巨神大戦争『ティタノマキア』を経て政権交代が実現し、

 オリュンポス12柱がまだ揃っていないゼウス政権の最初期が『白銀時代』なのです。

 ところが、この二つの時代には、ギリシャ神話における人類史が存在しません。


 神話上の人類史が始まるのは、『青銅時代』からです。

 プロメテウスによって創られ、デュカリオンの洪水によって滅んだのが『青銅時代』。

 人類復活から、様々な英雄たちの冒険譚、トロイア戦争、オデュッセイアあたりまでが『英雄時代』。

 神話では語られぬその後を『黒鉄時代』とするなら、すごくスッキリします。


 さらに興味深いのが、五つの時代で語られる種族の違いです。

 ヘシオドスの『仕事と日』から引用しますと、このように記されています。


 ーーー第二の種族、先のものには遥かに劣る銀の種族をお作りなされたが、これは姿も心も、黄金の種族とは似てもにつかぬものであった。


 ーーーついにゼウスは人間の第三の種族、青銅の種族をお作りになったが、これは銀の種族とはまったく似ておらず、とりねこの樹から生じたもので、(略)

 

 要約しますと、

 人間とカテコライズしてはいるが、『黄金種族』と『白銀種族』は似ても似つかない別物で、さらに『青銅種族』とも似ていない。というわけですね。

 一方で、『青銅』『英雄』『黒鉄』の三種族については、能力や精神面での違いこそあれ、見た目の違いについては言及がありません。誕生と滅亡を繰り返してはおりますが、種族としては現在に生きる私たち人類と繋がっていると考えて良さそうです。


 ここから導き出される自分なりの結論はこうです。

 この地球には、三種類の人類が存在した。

 一つは我々、猿型人類。『青銅時代』から現在まで、その種を維持し続けている。

 残る二種は、『青銅種族』よりもはるか昔に繁栄していたが、すでに絶滅している。見た目も完全に別物だった。



【3】『黄金時代』は地球史のどこに当てはまるのか?

 ここからが本題となります。

 五つの時代によりますと、黄金時代はクロノスが支配する時代であり、白銀時代からは支配者がゼウスに変わります。

 これはすごくわかりやすいですよね。

 ここに神話を当てはめるなら、二つの時代の間に、神々の大戦争『ティタノマキア』が起きたことになります。

 つまり、黄金時代>ティタノマキア>白銀時代 という流れができているわけですが、これを地球史に当てはめるなら、どこになるのか。

 結論を出す前に整理しましょう。


▪️黄金時代とは?

 農耕の神クロノスが支配していた時代。

 耕地はひとりでに、溢れるほどの豊かなみのりをもたらすほど豊かである(五つの時代)

 季節の概念がないので、常春もしくは常夏だったと推測できる。


▪️白銀時代とは?

 ゼウスの支配が始まった最初の時代。

 季節の概念が生まれ、凍てつく冬が来るようになる。

 ホーライなど、季節に関連する物語や神々が多く登場する(ギリシャ神話)


 黄金時代から白銀時代にかけて、季節が生まれるほどの天変地異を引き起こした。

 それが『ティタノマキア』なのだと推測できます。

 では、現実世界のどの事件に当てはめるべきか?


 私は、約6600万年前の恐竜絶滅こそが、ティタノマキアだったと解釈しました。

 もうお分かりですね。

 黄金時代は恐竜が生息していた時代に違いない。

 その頃にも人類がいたとしたら? しかも現代とはまったく違う姿だとしたら?

 それはもう、トカゲか恐竜が進化したとしか考えられないじゃないですか!


 ……と言ったわけなのです。

 いかがでしょう? 納得していただけましたでしょうか?

 え? やっぱり筆者の頭はおかしい? そこはまあ、個性の表れということで(笑)


 白銀の種族に関しましては、話が進んだ際に語らせていただきます。


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約2日間、ネットが遮断されまして頭を抱えておりました(原因は自分の不手際でした)が、結果的に執筆に集中できました。結果オーライかな?

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