ボールじゃなかったのか!!
「わし、ポチ!」
「えっ!??」
「ボールが浮いて、
ボールが喋った…………………」
「こりゃ、ギル殿、ボールなどではない、ポチ様じゃ!!!」
「???」
「まんまる…………?」
「この姿、楽でいいなのね!
でも、しかたないのね!」
ぽんっ!!
そこには、犬!????
白に見えたが銀……白銀の御髪!!
”会う人 全てを魅了されておる。
その神々しさは お見かけしたものは その美しさに 圧倒され ひれ伏すのみである!!!”
円らなサファイアブルーの瞳
”瞳は つぶらなサファイア色であり 輝きは誰にも負けることがない、
意志の強さを瞳に宿しておられる!!
慈愛をも まみえるその瞳に 見惚れつつ
我々はいつも あたたかく守られております”
丈夫な四肢
”四肢が丈夫で、立ち姿の凛々しさは
この世のものとは思えない 神々しさ!!
しなやかで丈夫な 足腰をお持ちで
お立ちになれるとは
流石は 神と名のつかれる御方だ!!
我々の3ヶ月の姿とは
全くもって異なるものであるとは
神という御方の 底しれぬ力を感じる…!!”
おい!!!
ポチ様、ポチ様言うから……
かもしれないと思ってはいたが、
まんまじゃねーーーーか!!!
少しは、捻れよ!!!
一応、ポチ様って、人型予測してたわ!!
例えば名前
ポチ ポメラニアン伯爵 とかな!!
その予測
ただの妄想で終わったわ!!!
あァ…………捻りのなさすぎで 逆に驚いたわ!!
改めてポチ様に視線を送る
白くて 大きすぎない程度の、秋田犬!!??
えっ!?
まさか………………この円らな瞳
そんな……………あの頃 毎日一緒に遊んでいた
そして
先に逝ってしまった………………
「ポチぃぃぃぃぃぃぃぃいいい!!!!!!!」
思わず抱きしめる!!
「あ……あいだがっだよーーーー!!!!!!」
「ぎ…ギル殿!!離れるのじゃ!!ポチ様に失礼であろう!!」
「ギル殿のご乱心でござる!!
おい、そこの騎士殿、共に取り押さえるでござる!、」
「………主にそのようなことできぬ!!
主の好きなようにさせてやるべきです!!」
ポチぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!




