63(ロクサン)女史のソロ生活(39) トイレ掃除
トイレ掃除はとても難しい。
毎日、トイレの掃除をしていても便器と手が届く床ぐらいになる。
ところが、実はトイレはトイレットペーパーの粉が一杯天井や壁に飛び散っている。
便器中心ではなく、まずは天井から始め、四方の壁、便器の奥の手の届きにくい所やパイプ部分を拭くと驚く程の埃が出て来る。
原因はトイレットペーパー。
「紙の粉が舞い散らないトイレットペーパー」をネットで検索しても特に見当たらない。
トイレットペーパーを引き伸ばしてカットするとことをしないで済むにはどうしたらいいか、考えて検索しいると子どもの頃に使っていた紙がヒットした。
「トイレ」なんか言わずに「便所」と言っていた時代に使っていた紙。
そう、「ちり紙」
あ~~~ なんて懐かしい響き。
トイレットペーパー、ティシュ、ポケットティシュよりずっと親しみある名前。
私と同じ年代の人なら
「ちり紙」
を使っていたはず。
さすがに新聞紙を使ってはなかったけれど、くみ取り式便所、バキュームカー、そして、あの便所の匂い、母が定期的に薬剤を撒いていたが、便所は決して「臭い」なんて一言で言える匂いではなかった。むしろ、心地良い匂いだった。
こう感じるのは私だけだろうか?
今や日本のトイレは公衆トイレも含め、進化し世界的にも綺麗と誇れるトイレになっている。
けれど、1960年代の便所、ちり紙がとても懐かしく、「ちり紙」と言う言葉にホッとする。