人物設定、の様なもの
連載開始の時点で、ほぼ準備無しだったため、途中から、登場人物の設定を付け足し付け足ししながら、書き進めるという、自転車操業どころか一輪車操業……。
しかも、途中で登場人物の名前(猫自身が考えたくせに)を忘れたり……。
メニュー『執筆中小説』に保存しておいた、人物設定です。
結局、エピソードとして書かなかった(没にした)裏設定的なものも含めてあります。
江利千恵子(エリーチェ=コー):主人公。日本人であること以外はほとんど自身の記憶なし。普通運転免許証を取得していたことから、18歳以上ではある。
冒険者グランに、シャルロッテの工房前で倒れていたところを発見された。
倒れていた時の服装は、白色のブラウス、茶色のジャンパースカート、辛子色の薄手のパーカー、足元はスニーカー。持ち物は、茶色のリュック型の鞄で、中身は、財布、既にバッテリー切れになったスマホ、手帳、ボールペン、1冊の文庫本(水族館がテーマのショートショートが集められたもの)、化粧ポーチ、運転免許証。
運転免許証から、自分の名前が『江利千恵子』で、とある中部地方の都市に住んでいたことが判明した。
手帳に新刊文庫本の発売日、図書館や書店のアドレスが書き込まれており、本が好きだったらしい。締め切りマークがあちこちに付いていたが、何の締め切りか、思い出せていない。
シャルロッテの聞き間違いで、エリーチェ=コーの名が定着してしまった。
妖精の招かれ人。マギカコスモの世界へ転移してきた当初から、アルランメディエ王国公用語での会話ができ、書かれている内容も理解できたが、文法と単語の綴りがまったく分からないという状態で、筆記能力は無かった。錬金術師養成学校の入学試験を特例で受けるも、失敗し、不合格となった。
シャルロッテの秘書になることが決定。
絵心が無い。意外と環境に適応しやすく、結構、図々しい。表向き言葉遣いは丁寧だが、内心では都合の良いことを考えていたりする。
シャルロッテ=ベロア:ザラに住む錬金術師。王国認定錬金術師資格を保有。自分の工房を持っている。工房を開いて3年目。青い瞳、長い金髪を有する。愛称、ロティ。火薬姫の二つ名を持つ。錬金術師養成学校を卒業。
在学中は落ちこぼれで、退学寸前になった過去を持つ。
教科書内容よりも(本人的に)より効率的な方法を思いつくと勝手に試したり、教師たちの想像の斜め上の調合をやってのけるため、点数が付かなかったというのが、実情。
封書鳥のアイデアも在学中にこっそり試していたところを、アンジェリドに見付かり、単独での開発を止められている。
錬金術に対しては、夢中になると寝食を忘れるほどのめり込んでいる。金の調合にも成功した。
ただし、達成したことに関しては、あまり執着しない性格で、封書鳥にしても、火薬類の改善にしても、実用化・汎用化されてしまった後では興味が無くなってしまっている。封書鳥関係はアンジェリドが手続きの一切を引き受けた結果、開発者権利の対価として定期的な収入を得ているが、火薬関係は強力化させた結果、王城騎士団等から危険視される状況だけを招き、経済的には大して自身の利益となっていない。
試験で赤点を取ってヤケになっていた時に、お忍びでザラ街中にいたエルリッヒと偶然知り合い、意気投合した。エルリッヒの正体も知ってしまうが、グランら周囲には秘密にしていた。
間違って受け取ったヴォルフガングからアンジェリドへの手紙を読んでしまったことから、ヴォルフガングが幽閉されていないこと、王宮図書館に隠れていることを知ってしまう。
細かいことが苦手で、不器用。掃除、洗濯は、妖精さんに丸投げしている。
グランに好意を持っているが、あまり自覚はしていない。
グラン=ソアレム:冒険家。最初に工房前で倒れていた千恵子を発見した。明るい褐色の髪の背の高い男で、RPGの登場人物のような、いかにも冒険者な格好をしていた。
幼かった頃、親族の家に用事で出かける途中、魔物の襲撃にあい、逃げ遅れたところを、ヴォルフガングに助けられている。その後、ヴォルフガングが弟とともに表舞台から姿を消し、父王から幽閉されたという噂が流れたため、王族にわだかまりがあった。
シャルロッテと知り合いになったエルリッヒが、平民ではないことに気が付いており、忠告をした。
ファッションセンスに欠けている。
幼馴染のシャルロッテに好意を持っているものの、当のシャルロッテには、うまく伝わっていない。ただし、周囲にはバレバレである。
マグダレス=リグシュタイン:王城騎士団員。所属は第4部隊(魔物討伐隊)。最初、グランに憧れ、ソロ冒険者であるグランに見習い志望としてしつこく付き纏っていた。ほぼストーカー状態の行動はギルド内でも問題となるほどだった。手を焼いたグランが、距離を置くため、王城騎士団魔物討伐隊の臨時応援募集に応募したことを知り、無理やり参加。王城騎士団員の揃いのマントがカッコよかったという理由で、王城騎士団に入団したことになっている(実際は、見かねたシュバルツデュエルに脅されたため)。
経緯から、グランの頼みを断ることができず、シャルロッテの数々のやらかしの始末を押し付けられている。
シュバルツデュエル=クラウニスタ:王城騎士団長。黒髪のがっしりした体格の男。千恵子の転移の際の騒動の対応をした。ギルド登録の際も、推薦人の1人となっている。
ライラ=ノイマン:錬金術師養成学校の受付の女性。入学試験の際、別室受験になった千恵子の試験官をした。錬金術師養成学校入学者選抜試験担当の肩書で、不合格通知を送ってきた。
コーネル=サンタナート:錬金術師養成学校校長。白髪の老人。パンドラ大陸から招聘され、錬金術師養成学校の創設に尽力した。メテ茶を愛飲。
アンジェリド=シャルロッテ=ファナ=リンデンバーグ:リンデンバーグ侯爵家次女。5歳の時に事故に巻き込まれ重傷を負い、将来の結婚・出産は困難と判断されたため、7歳時よりヴォルフガングに側近として仕えている。ヴォルフガングには、シャルと愛称呼びされる。が、他の関係者に、愛称など口にできる者はいない。
ヴォルフガングの命によりパンドラ大陸へ渡り、錬金術を学んだ。内々に錬金術師養成学校創設の決定を知らされ、コーネルら教師となる錬金術師を、パンドラ大陸でスカウトしたのも彼女。
15年前の事件を機に帰国。表舞台から去り王宮図書館の主となったヴォルフガングと、アルテ=シャルロッテ=リンドの名でやり取りをしていた。学校創設後は、教師としても働いている。燃えるような赤い色の長い髪。
千恵子をシャルロッテの秘書に任命した。
ローレンツ=ペルガモン:アルランメディエ王宮図書館司書。妖精の招かれ人の資料を錬金術師養成学校に届け、国王の代理で、エリーチェ宛に親書を携えてきた。
館長のヴォルフガングにいつも無茶振りされ、胃薬を常備している。
ノイヴィセント5世:先代アルランメディエ国王。2代前のノイヴィセント4世の第1王子。
表向きは、錬金術に興味を持ち、14年前にパンドラ大陸から錬金術師を招いて学校を創設。その前年に、実子である王子2人を幽閉した、とされている。
治世期間に大きな災害や疫病が起きなかったことで、国民からは、“良き改革王”と評された。
ルドルフ2世(ルドルフ=エルリッヒ=ファン=アルランメディエ):現国王。2代前のノイヴィセント4世の第5王子にして、先代国王ノイヴィセント5世の年の離れた異母末弟。愛称、エル。
生まれた時から、臣下となるべく育てられており、即位する予定は当初まったくなかった。15年前の事件で、年上の甥である王子2人が突如表舞台から姿を消したため、5歳時より急に王位継承者として扱われるようになった。一方で、徹底した情報統制が図られたため、王子2人の状況はまったく知らされていなかった。
半年前に即位。まだ、引退するのには早いノイヴィセント5世が退位したこともあり、即位するには若すぎると、多くの国民が考えている。
周囲に不信を持ち、荒れて、城下であるザラ街中に、お忍びを繰り返していた頃に、シャルロッテやグランと知り合っている。早い時点で、シャルロッテには正体がバレていた。
シャルロッテから、ヴォルフガングが王宮図書館に隠れていることを聞き、会いに行ったことで、事件の真相を知った。
周囲の評を知っており、ストレスに感じている。
おいしいものが好き。千恵子の作ったソフ海老入りスープを気に入り、レシピを持ち帰った。
フェルゼン=ケイド:濃い茶の髪と榛色の瞳の頭の良さそうな少年。錬金術師養成学校の受験当日に、千恵子に声をかけてきた。千恵子がシャルロッテの工房に住んでいることを知っていた。
アルベルティーナ=エルリカ=ファナ=アルランメディエ:施療院責任者。ティナ様と呼ばれている。ルドルフ2世の王姉。2代前のノイヴィセント4世陛下の第3王女。
即位したばかりの同母弟エルリッヒを溺愛・心配しており、ヴォルフガングとは、“どちらの弟がより可愛いか?”で長年にわたり小競り合いを繰り返している。
見た目の良さを最大限利用する強かな面も持ち合わせており、国民からは“アルランメディエ王国の1輪の薔薇”と称されて、絶大な人気を誇る。
ヴォルフガング=オットー=ファン=アルランメディエ:ノイヴィセント5世の第1王子。あまり体が丈夫ではなく、王責を負うのは困難と見られていた。世間的には、聡明で知られる。
アンジェリドをパンドラ大陸に派遣し、錬金術を学ばせた。錬金術師養成学校創設をノイヴィセント5世に上奏し、内諾を受けた直後に、悲劇が起こってしまう。世間には幽閉されていると考えられているが、実際は、表舞台から去った後、王宮図書館の館長として引き籠り、アンジェリドやローレンツに錬金術師養成学校の創設を急がせた。つまり、錬金術をアルランメディエ王国に取り入れたのは、実は、父王ではなく彼である。
弟を溺愛。真面目過ぎる弟を常に心配している。アンジェリドからは、“お兄ちゃんは頼られたい”を拗らせた残念な人と評される。
かつて一度、魔物討伐の作戦担当として、王城騎士団魔物討伐隊に同行したことがあり、幼かった頃のグランを助けている。
弟ジークフェルド最優先な面はあるものの、総じて、要領よく物事をこなす才に長けており、千恵子には腹黒殿下と見られている。
ジークフェルド=ミッターフリーデン=ファン=アルランメディエ:ノイヴィセント5世の第2王子。愛称、ミッチ。生まれた時から膨大な量の魔力を持っていることが国中に知られており、皆に期待されていた。無属性の魔力を持つ。
非常に真面目で勤勉。それ故に無理をしてしまったことから、15年前に悲劇を招いてしまう。
犠牲となった教育係とその婚約者、従者の少年を忘れることができず、今も苦しみ続けている。
左眼に大きな傷跡があり、右脚は義足である。
ドルファー=アルブレヒト:アルブレヒト工房の職人で、経営者。弟のデュラーとともに工房を立ち上げた。金属細工を得意としている。王国認定錬金術師資格を持っている。
デュラー=アルブレヒト:アルブレヒト工房の職人。ドルファーの弟。王国認定錬金術師資格を持っている。
モードリン=ルリック:ルリック工房の工房長。父が始めた工房の次期経営者と目されている。
錬金術をデザインに取り込んで活躍中の宝石細工師。とにかく器用。シャルロッテの同級生だった。王国認定錬金術師資格を持っている。
セドリック=ペルガモン:錬金術師養成学校学校図書館司書。王宮図書館司書のローレンツは従兄弟である。
エンリコ=マール:千恵子が学校図書館で読んだ『マール探検記』の著者。冒険者である。
ミケーナ=シュリー:古代遺跡発掘調査を多数手がけた考古学者。著書『考古学と魔物』で、古代クヌームとガタパライムについて言及している。
グリュクリッヒ:妖精さん。名前の由来は「幸運・幸せ」。千恵子の膝丈くらいの背の高さで、グレーのスモックを着て、同じグレーの縁なし帽を被っていた。シャルロッテの工房で家事のお手伝いをしている。千恵子に、「ゲーム」を教えた。
ヴェルンド:アルブレヒト工房の見習い職人。
ヴェヴィ:モードリンの弟子。
ヴェゼリ=マルレ:近衛魔術師。無属性の魔力持ち。
ペレス=ラッケ:王城騎士団員。所属は第4部隊で、マグダレスの部下。ジェリクの双子の兄。
ジェリク=ラッケ:王城騎士団員。所属は第4部隊で、マグダレスの部下。ペレスの双子の弟。
サバド=ウエルタ:スティロン工房の靴職人。
カリンカ=メイ:サルトリア工房の婦人服職人。
カポチェット=ルキノ:王宮料理人。ジークフェルドが王宮図書館の奥にいることを知っていた数少ない使用人のうちの1人。料理に関することについては非常に好奇心旺盛で、“是非是非”が口癖。
オットーマイヤー=エグモント=ファン=アルランメディエ:2代前のノイヴィセント4世の第2王子。ノイヴィセント5世の2歳下。国軍のトップに就任している。王位継承の列に連なることを拒否。ノイヴィセント5世退位の際、武の道を絶たれるのを危惧して国境近くの山城に籠城した。
チェイス:シャルロッテの錬金術師養成学校時代の同級生。画材工房であるメロディ工房の職人。色インクを用いた高級ペンを売り出そうとしている。
フリップ:シャルロッテの錬金術師養成学校時代の同級生。鞄職人。
ジェレップ:シャルロッテの錬金術師養成学校時代の同級生。鞄職人。
コリンズ:シャルロッテの錬金術師養成学校時代の同級生。カブリオレ工房の家具職人。魔物から採れる骨や牙を用いた家具を製作している。もともと様々な素材を研究するのが好きで、加工調合ガタパにも興味を示し、靴職人サバドと共に“雨の日靴カバー”の開発担当となった。
レメリス:ジークフェルドの側仕え。15年前の事件で犠牲になったジークフェルドの従者リヒトは、息子であった。
ヘルムート:魔術師。魔力量ではジークフェルドに劣るものの、非常に真面目な人物。ジークフェルドが3歳の頃から教育係として仕えていた。15年前の事件で犠牲になっている。密かに結婚を約束していた女性がいたが、その女性も、事件の2日後、自ら命を絶った。
両親は、ともに魔術師で、事件後も近衛魔術師として王城に留まっている。
ジークフェルドの性格の危うさと負担の大きさを理解していたため、“力を持つ”ということは、“それを抑え込むための力を必要とする”と、他者よりも余分な負担がかかることでジークフェルドは実際には損な立場に立っていることを説き、周りを頼ることが大切であると、言い続けていた。
ヘルムートが身に付けていた時計は、その父親からジークフェルドに形見として渡されている。
リヒト:ジークフェルドの従者。同い年であった。15年前の事件で犠牲になっている。
事件後、両親のうち父親は病で亡くなった。母親はレメリスである。
周囲を頼ろうとせず、すべてを背負い込みがちなジークフェルドの心情を理解し、心配していた。
シュヒテル:妖精さん。実は恥ずかしがり屋だが、美味しいものを目の前にすると、夢中になってしまう。シャルロッテの工房に行商に来た。千恵子に、リューブル山羊ミルクとリューブル山羊チーズ、ニョッキの筒、芽ニョッキを売った。千恵子に芽ニョッキの熱冷ましを譲り、名刺を渡した。
ニーゼン:妖精さん。シュヒテルの代わりにシャルロッテの工房に来た。鼻が敏感で、ずっと、くしゃみをしていた。よく効く胃薬をローレンツに届けると約束し、不安になった時に効く薬の替わりに、サービス品として紫の太陽石を千恵子に渡した。
ザック=ザック:妖精さん。千恵子をマギカコスモへ招いた張本人である。せっかちであるが、気紛れであり、“招かれ人”を放置していた。
紫の太陽石をジークフェルドに届け、千恵子を日本に戻した。




