次、行ってみよう
さてさて、俺様の考案した『勇者と魔王を下僕にして摩耶さん達を探そう大作戦』は、こいつ等が想定以上に馬鹿だったので頓挫してしまったが、なに……まだまだ終わらんよ。
他にも幾つか手があるのだ。
さすが俺様だ。あったま良いぜ。
でもその前に、一応は最終確認と……
俺は先程までのおちゃらけた態度を一変。
「ふふふ……勇者とその仲間達よ。これが最後のチャンスだ」
そう低い声を出し、勇者軍団を冷ややかに見つめる。
如何にも邪悪の化身、我こそ闇の帝王と言うような演技をしながらだ。
「我が下僕となり、我が命に従え。さもないと世界を滅ぼす。さぁ、返答は如何に」
「ふ、ふざけるな!!」
勇者は吼えた。
その仲間達も親の仇を見る様な目で僕チンを睨み付けて来る。
うぅ~ん、本当に馬鹿だコイツ等。
や、ゲームやアニメの世界だったらその流れは当然と言うかお約束だけどさぁ……
これは現実じゃん。
彼我の戦力差を考えれば、選択肢は一つしかないじゃんか。
俺がもし勇者の立場だったら、その場で跪いて犬のように忠誠を捧げちゃうぞ。
強者には抗わない魔王……それが俺様だ。
ま、生き抜く為の処世術と言う奴だね。
「ふ…そうか」
俺は醒めた目で勇者を見やる。
「き、貴様が何者か知らんが、世界は俺が守る!!俺が救ってみせる!!」
「……お、おぅ」
いやぁ~ん、怖いぐらいに血潮が滾ってるね。
肩に乗っている黒兵衛と酒井さんも『うわぁ』って呟いているし。
なんちゅうか、ノリが少し古いよ。
現代はもっとクールに行くべきだと、僕チンは思うな。
「この世界をお前の好きにはさせん!!」
「そうよ!!」
勇者に触発されたのか、白ローブのケモ耳お嬢ちゃんも吼えた。
ちょっぴり可愛いが、種族は何じゃろうか。
「貴方にこの世界を支配なんかさせないわ!!」
「……ふ、支配?何を言ってる神官。誰が支配すると言った?我は世界を滅ぼすと言ったのだ。都市や街を焼き……いや、面倒だからこの星ごと粉砕するかな」
「な゛…」
「ふははははは♪」
「って、ちょっとシング」
酒井さんが耳朶を引っ張り、
「アンタ、そんなことが出来るの?」
そう囁いてきた。
「ふぇ?で、出来るわけ無いでしょ?そんなステキな力があれば、僕チンは国を失ってませんよ」
ってか、パシリだってやってないさ。
「あ~…コホン。ふ、貴様等の愚かさは充分に伝わった。実に面白い。どれ、少し遊んでやるか」
良し。ここまではほぼ想定通り。
んじゃ、新作戦へ移行開始と……
先ずはスキル、七色の衣・漆黒のオーラを発動。
全身からネガティブ属性のダメージを与える霧のようなオーラが立ち昇る。
もちろん、俺に接触している酒井さんと黒兵衛は、アイテム・装備品類と認識されているので何ら影響は無し。
しかし勇者パーティーには効果絶大だ。
恐怖による精神ダメージを受けているのか、ガタガタと膝が震えている。
ンだよぅ……この程度でビビるなら、最初から素直に言う事を聞けば良いのにね。
「ふふふ、大言壮語を吐いた勇者とその仲間よ。貴様等の真の力、我に見せてみよ」
「お、恐れるな皆!!力を合わせれば奴に勝てる!!」
いやいや、どこからその自信が湧いて来るのやら。何か根拠でもあるのか?
「行くぞ!!」
勇者が叫ぶと仲間達は直ちに散開。
速やかに戦闘態勢を取る。
お、おろ?ほほぅ……恐怖効果から一瞬で立ち直ったよ。
どう言う事じゃろう?
もしかして勇者の掛け声か?
何かしらのスキル効果があるのかな?
「と…」
いきなり俺の顔面目掛けて数本の矢が飛来した。
生憎と飛翔物に対する抵抗スキル等は持ち合わせてないが、物理耐性や奇襲察知のアビリティと複眼スキルなどで、難無く剣で払い除ける事が出来る。
ま、防御魔法を使えばもっと楽なんだけどね。
「……ふむ、エルフか」
って、腕が治ってるよ。
確か俺の魔法で切られちゃった筈なのに……って、おいおい、魔法使いの爺ィも復活しているよ。
蘇生魔法か?それともアイテム?
ま、最終ボス戦まで辿り着いた勇者パーティーなら、それぐらい出来て当然か。
俺もゲームの場合、ラスボス戦には殆どカンストした状態で挑むしね。
「凄いわね」
酒井さんが呟いた。
「蘇生の術って初めて見たわ」
「ありゃ?そうなんで?」
俺の世界だと、それなりに使える奴は多いんだけど……人間界には殆どいないのかな?
ちなみに俺も、復活魔法は得意だぞ。
ただし自分専用だけど。
「シングはどうなのよ?前に使えないとか言ってたけど……」
「正確には、人界では使えないって意味ですよ。魔力の消費が大き過ぎて」
おそらく、使用すると同時に昏倒しちゃうだろう。
「なら出来るの?」
「う、うぅ~ん……自分自身ならともかく、他者の蘇生はちょっと……や、一応は使えるんですよ?習得はしてます。けど、そっち方面の特性が無いのか、物凄く確率が低くて……失敗してロストしちゃう可能性を考慮すると、それ専門の術者に頼んだ方がエエですね。餅は餅屋ってヤツですよ。……餅って食べた事ないけど」
俺はそう小声で酒井さんに言いながら七星剣を鞘に収め、代わりに属性効果アップなどの呪文を彫り込んである攻撃特化型のセミロングソード、芹沢二式・瑠璃洸剣を引き抜く。
ん~……取り敢えず、最初の攻撃対象は決定と。
じゃ、瑠璃洸剣に冥属性を添付。
サービスで『レギナ・ロット(腐肉を喰らいし腐れ姫の抱擁)』も付与しておこう。
学校で禁止令が出た禁呪の一つだけど、偶には使わないと忘れちゃうからね。
「ふふ……では、行くぞ」
低い声で演技を続行しつつ、縮地スキルを発動。
空間を飛び越え、ケモ耳装備のお嬢ちゃんの目の前に躍り出るや、
「ふん」
胴を軽く切り裂いた。
序でに行き掛けの駄賃と言わんばかりに、蘇ったばかりの爺ィの首も刎ね飛ばしておく。
ま、最初にヒーラーを狙うのは、ゲームでも現実でも同じだよねぇ。
さて、お次は……
「フィ、フィリーナ!!」
勇者が口角泡を飛ばしながら叫んだ。
ん?この獣魔族の嬢ちゃんの名前かな?
ま、俺にはどーでも良いけどね。
所詮はモブだし。
「ふははは……絶望の中で苦ちぃむが良い」
あ、少し噛んじまったよ。
慣れない言葉は使うのが難しいで御座る。
「こ、この……許さんぞ!!魔王シング!!」
勇者はサブ武器だろうか、柄とか鍔の部分に何やらゴテゴテと装飾が付いているロングソードを振り上げ、特攻して来る。
いやいや、だから装飾が過剰なんだって。
ゲームじゃあるまいし……
まるで儀式とかに使う武器みたいじゃないか。
いや、もしかしてそれがこの世界の武器の文化なのかな?
武器は見た目重視で行こう的な。
摩耶さん達の国だと、確か中世の頃の鎧や装束はそんな感じだったとテレビで観た記憶が……
しかし派手な武器ってのはどうかと思うぞ。
使い難いじゃんか。
使い勝手が良い武器って言うのは、造りは意外にシンプルなんだけどねぇ。
「ふははは……掛って来い、勇者よ。だが良いのか?エルフの弓使いが襲われているぞ?」
「な、なにぃッ!?」
熱血勇者が振り返ると、そこには屍食鬼化したケモ耳嬢ちゃんに襲われ、組み敷かれているエルフ姉ちゃんの姿。
更にその足首には、首だけゾンビと化した魔法使い爺ィが噛み付いている。
「リ、リーネア!?」
「ふん、余所見をするな。愚か者め」
縮地スキルで勇者の真横に躍り出るや、そのまま軽く蹴りを入れる。
軽くと言ってもスキルと魔法効果で攻撃力が上がっているので、勇者は大きく吹っ飛んで行った。
と、その間隙を縫って、タンク役の大男と小さな盗賊、そしてお気に入りの二刀剣士と言った前衛組が俺の眼前へと躍り出る。
ほぅ……こいつ等三人は中々に連携が取れているな。
ノリと勢いだけの馬鹿勇者とは違うね。
ってか、勇者パーティーの実質的な主力はこいつ等じゃないのかな?
「うぉぉぉッ!!」
気合一発、重装甲の鎧に身を包んだ巨漢が大ハンマーを振り下ろしてくる。
もちろん此方も、過剰装飾のハンマーだ。
ふむ……巨漢が攻撃してくると同時に、残り二人は左右に分かれてと……なるほど。
俺が大ハンマーを避ける、もしくは防御すると同時に横合いから攻撃を仕掛けると……そう言う流れか。
でも、攻撃が逸れた場合はどう対処するんでしょうかねぇ……
大ハンマーがスキル・ミランジュの効果によって俺の脇を勝手にすり抜け、地面に激突。
視界の片隅で、飛び掛かるモーションに入っている盗賊チックな小男の姿が目に入った。
しかし想定外の事態に戸惑ったのか、僅かであるが反応が遅れている。
素早さ特化で奇襲攻撃専門の職業に、その遅れは致命的だろう。
対して俺は、避けるや受ける躱す等の動きをしていないので、次の行動が早いのだから。
「ふん…」
小さく鼻を鳴らし、短剣で攻撃して来た男の腕をまたもや容易く掴むと、
「ディレイ・ボームバウト(遅延魔法・撒き散らす憎悪)」
魔法を掛け、そのまま小男を巨漢タンク役にまるでボールをパスするかのように放り投げる。
「むぉッ!?」
重装鎧の大男は武器を捨て、弧を描いて飛んで来る盗賊を衝撃を和らげるように軽く仰け反りながら優しく受け止める。
中々に仲間思いの奴である。
ん~……でも残念。もう時間です。
刹那、小さな男が魔法により爆発した。
もちろん、抱き抱えている大きな男を巻き込んで。
至近距離なので威力は絶大だ。
重鎧を装備しているとは言え、胸から上が全て吹き飛んでいる。
もちろん即死だ。
結局、この凸凹コンビは何族か分からなかったな。
さ~て、残りは馬鹿勇者とエルフとお気に入りの剣士か……うん、頃合だね。
ならば漆黒のオーラ、解放。
全身から立ち昇っていたスキルによるオーラを発散。
俺を中心に放射状にネガティブダメージを与えるオーラが衝撃波となり勇者達を吹き飛ばす。
「ふ…ふふふ」
さて、再び演技を続行だ。
俺はケレン味たっぷりの低い声で、
「興醒めだな。勇者と聞いて、神の御使いが紛れ込んでいるのではないかと少しばかり警戒していたのだがな」
「ぐ…」
倒れ込んでいる勇者が、俺を睨みつけて来る。
うん、そうそう。ちゃんと俺を見て、俺の話を聞いてくれよ。
「神の御使いとは、我……いや、我等と対等の力を持つ者。言わば我を倒せる力を持つ者。天啓に拠れば、異能なる錬金術師と無垢なる童女、そして神々の魔法を使えし女魔法使いと言う話だったが……お前達の中に居ると思ったのだがな。ふ……とんだ見当違いだ。我を倒せる者が居なくて、本当に助かったよ」
俺はそう言ってゆっくりと勇者に近付き、その頭を軽く踏み付ける。
その時、不意に頭の中に声が響き渡った。
『お、おいおい……何やその説明的な台詞は?ヒント丸出しやないけ。このゲームのレーティングは一体幾つや?6歳以上か?』
『黒ちゃんの言う通りね。これがアンタの考えた作戦?本当に安直と言うか……あからさま過ぎでしょ』
だだ、黙らっしゃい。
この馬鹿勇者には、これぐらいド真ん中ストレートに道を示してやらないとダメなんです。
理解出来ないんですよ。
「ふん、興が失せたわ。消えろ、ゴミ蟲ども」
俺は手を振り、衝撃波で更に勇者パーティを吹き飛ばしてやった。
良し、作戦の第一段階は終了っと。
と、肩に乗っている黒兵衛が溜息混じりに、
「本当にまぁ……馬鹿でも分かるフラグを立ておってからに」
酒井さんも同じく、俺の耳朶を引っ張りながら、
「上手く行くと思ってるの?」
「いやぁ~……さすがに行くでしょう。あの馬鹿勇者は、何としても俺を倒す為に摩耶さん達を見つける筈です。そう言うシナリオです。その為に目の前で苦楽を共にして来たであろう仲間をブチ殺してやったんですからね。あ、ちなみに作戦名は『ボンクラ勇者に摩耶さん達を探させよう大作戦』です」
「せやけどなぁ……摩耶姉ちゃん達の方は大丈夫か?神の御使いとか……何やねん、その設定は」
「話の辻褄が合わないと、あの勇者もおかしいと気付くんじゃない?」
「その辺は大丈夫。何しろ博士が居ますからね。あの人なら余裕で話を合わせて来ますよ」
「あ~……せやな。芹沢のおっちゃんなら、アドリブで合わせるやろな」
「そうね。アンタと芹沢、いっつも即興の寸劇で遊んでいるし……でも、少しばかり都合が良過ぎると思うわよ」
「ん?そりゃどう言う意味で?」
俺は酒井さんを持ち上げ、腕の中で抱えながら尋ねる。
「世界は広いのよ?あの勇者が頑張っても、摩耶を見つけるのには時間が掛るんじゃないの?」
「その点は心配御無用。作戦はこれから第二段階へ移行します」
「何をする気なのよ?」
「勇者だけじゃなく、周りの国も捜索に協力させるんですよ。具体的に言うと、俺が悪の権化となって国や都市を滅ぼして行きます。無差別攻撃です。自分達の尻に火が付けば、それこそ血眼になって摩耶さん達を見つけ出してくれるでしょう」
俺がそう言うと、酒井さんは物凄く複雑な顔をした。
肩に乗っている黒兵衛も、
「あ、あんなぁ……自分、マジで言ってるのか?」
「ふにゃ?マジだけど?」
「いやいや、無差別攻撃って……何の罪もない一般人も殺すんか?」
「そうだよ?ジェノサイドでごわす。ある意味、超平等だね」
「……」
「いや、黒兵衛。言いたい事は分かる。よっく分かる。しかしなぁ、恐怖で追い込むってのは、合理的で一番手っ取り早いんだよ。楽だし。それにさっきも言ったが、俺はこの世界がどうなろうと、知らん。正直、興味も無い。摩耶さん達を助ける為なら、それこそこの世界の住人全てを殺しても良いとさえ思っている。ま、それは少し極端な話だがね」
「極端過ぎるやろうが……」
「……シング。あんたはそれで大丈夫なの?」
「ふへ?大丈夫とは……どう言う意味で?」
魔力的な心配かな?
「せやな。ワテもそれが少し心配やで。自分……性根は優しいやんか」
「そうよ。シングは極端な所もあるけど、基本は善人よ。そんなアンタが無差別に人を殺す……摩耶が見つかる前に、アンタの心が壊れちゃうわよ」
「……そ、それでも……やらなきゃイカンのですよ。この世界の全ての知性ある者達の尻を叩き、摩耶さん達を探させる。その為には連中を確実に追い込まないとダメなんです。摩耶さん達の確保が世界を救う唯一の手だと思わせなきゃダメなんですよ」
「言いたい事は分かるんやけどなぁ」
「本当に極端な男ね。けど、何でそこまでするの?摩耶達が行方不明になったのは、アンタの責任じゃないわよ?あれは事故と言うか……」
「……初めて、だったんですよね」
「は?何がや?」
「……どう言う意味?」
「や、その……なんちゅうか……誰かに……いや、仲間にね、その……命の危険を顧みずに助けられたってのは、初めてなんですよ。摩耶さんも博士もラピスも、それに酒井さんや黒兵衛も……何が起こるか分からないのに、俺を助ける為に魔法陣に飛び込んでくれたじゃないですか」
「や、あれは殆ど不可抗力みたいなモンやで」
「そうよ。アンタがそこまで気に病むことじゃないわ」
「いや、気に病むとかそう言うことじゃなくて……何て言うのかな。俺的には仲間に助けられたってのが本当に嬉しくて……だってほら、俺って全ての家臣に裏切られて国を失った男でしょ?だから余計に仲間を大切にしたいって言うのか……今度は俺が助ける番なんですよ。摩耶さん達を助ける為なら、俺はこの世界全ての住民に恨まれようが恐れられようが、一向に構いません」
「せやけどなぁ……自分、アレやで?住民を殺したりしたら、摩耶姉ちゃん、むっちゃ怒るで?」
「そうね。間違いなく怒る……いえ、怒るだけじゃすまないと思うわ」
「ま、その辺は必要な犠牲と言うことで、酒井さんや黒兵衛からフォローしてくれれば幸いで御座る」
「大量殺人犯の弁護は中々に難しいで」
「それにシング、アンタは平気なの?」
「へ?何が?精神ですか?」
「違うわよ。この世界には色んな種族が居て、その中には人間も居るのよ」
「ですね」
「そんな人間をアンタは殺して平気?物凄い恨みで化けて出れ来たらどう対処するの?夜な夜な枕元に立つかも知れないわよ?」
「……作戦を修正する必要がありますね」
「うぉいッ!?」
黒兵衛が前足で俺の頬をペチンと叩いた。
腕の中に居る酒井さんも大仰に溜息を吐き、
「アンタって本当に残念な男ね」
「いやいやいや、僕は基本、平和主義な男ですよ?大量殺人なんて、とてもとても出来ませんよぅ。誰だ、そんなこと言い出した馬鹿は」
「どの口が言うんやか…」
「本当にね」
「いやぁ~……しかしそうかぁ……この世界には人間も居るんだった。一人二人ならともかく、何百何千と殺したら、物凄い怨霊が出ちゃうよなぁ……そいつは盲点だったね」
いくら霊に対して耐性があると言っても、怖いのはちょっと……ん~どうしようかなぁ。
「ま、この世界に幽霊がおるかどうかは分からんけどな」
「それよりシング。作戦はどうなるのよ」
「……む!?閃いたなり!!」
「また閃きおったで、コイツ」
「……で、次は何を考えたの?」
「あれを使います」
俺は不敵な笑みを溢し、壁に凭れ掛かりながら気絶しているこの世界の魔王を指差す。
「あれを前面に押し立て、都市を攻めます。もちろん、あれはヘナチョコなのでラスボスとして俺がある程度はサポートしますが……表に出るのは基本、あの魔王です。それなら民の恨みはアイツに集中するでしょ?摩耶さんの怒りもアレに向きますから、僕チン的には一安心。どうです?この完璧なプランは?終わり良ければ全て良しってヤツですよ」
「終わり良ければって……まだ何も始まっておらんのやけどな」




