表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/77

リクvsカイ再び

夕暮れ、リクはひとり、街の外れの商店街を歩いていた。

ふとした拍子に、酔っ払いの男がリクの肩にぶつかる。


「おい、ガキィ! どこ見て歩いてんだよォ!」


「……どけ」


リクの返答は短く、冷たかった。

だが、それが逆に相手の癇に障った。


「なにィ? ちょっと力があるからって、調子に――」


ドンッ――!


次の瞬間、リクは男の胸を魔力の籠もった拳で突き飛ばしていた。

石畳を滑るように吹き飛ばされ、酔っ払いは呻き声を上げる。


「リクッ、やめろ!」


カイが駆けつけ、即座にリクの前に立ちふさがった。


「その人はただの酔っ払いだ。落ち着け、どうかしてるぞ」


「……俺に触れるな。」


その目は、怒りではなく――狂気に近かった。


「それでも止める。お前が、仲間ならなおさらだ」


カイは即座に構えを取った。

リクの拳が魔力を帯び、黒く脈打ち始める。

明らかに制御を失いかけていた。


「なら……力で止めてみろよ、カイ!」


■ リクの攻撃:魔力爆発の奔流イレギュラー・インパクト


一瞬で地面が砕け、光と衝撃が周囲を包んだ。

だがカイはそれを読んでいた――


カイの剣が、寸前でリクの腕を打ち上げ、構えを崩す。

そして背後に回り、リクの動きを封じるように抱きとめた。


「……落ち着け、リク! お前らしくないぞ!」


(これは、ただの疲労やストレスじゃない……体の内側から、何かが……)


カイは胸中でそう確信した。



「……何もかも、壊してやる……!」


普段の冷静さは微塵もなく、リクの目には強い憎悪が宿っていた。その手から漏れ出す魔力は、制御を失いかけている。


「リク! どうしたんだ、落ち着け!」  


 リクは振り向かずに言い放つ。


「邪魔をするな…」

「……リク、お前、何かに取り込まれかけてる……!」


カイの声も届かず、リクの手に無意識のうちに創造された武器が現れる。鋭い蒼光を帯びた剣――その魔力の圧に、周囲の空気が揺れる。


「止めるしかない……!」


カイは歯を食いしばり、剣を構える。


■ 対リク戦、開始。


火花が散る。カイの剣がリクの創造武器を受け止めるたび、地面がひび割れる。


「リク……っ! 目を覚ませ!」


「うるさい……黙れ……っ!」


リクの一撃が、怒りと共に冴えわたる。だが、カイの剣がその勢いを受け止め、互いの瞳がぶつかり合う。


リクが「ファイヤダガー」を5つ創造する。


(カイには普通じゃ当たらない…)


「創造“オペレーション”」


物体を操作するスキル。ファイヤダガーを操作してカイに放つ。


「武器スキル“グラヴィティ”!」


ファイヤダガーを床に叩きつける。


「厄介だな。」


「創造、“インベント・サンド”、“セット・リプレイス”」


(インベント・サンドは砂を生み出す能力、セット・リプレイスは選んだ対象を違うものに置き換える能力)


「ぐっ…」(コラプサーが侵食する)


「これで、終いだ。カイ。」


「ファイヤダガー。」(5本創造し、カイに投げる)


「終わらせてたまるかああ!」


カイが突っ込む。

リクがインベント・サンドを使う。カイに砂が当たった瞬間、セット・リプレイスを使用。砂をファイヤダガーに置き換えた。


「やべ…!」


「武器スキル・グラヴィティ」


カイが咄嗟に上にファイヤダガーを吹き飛ばした。


街の広場での激突は、辺りに魔力の波紋を生み出し、空気すら震わせていた。人々はすでに避難し、残されたのは対峙するリクとカイのみ。


「……はあ、はあ……っ!」


リクの呼吸は乱れ、両腕に走る黒い紋様が脈動している。その瞳の奥は深い闇に染まり、言葉は届かない。


「リク……お前、本当に……」


カイが息を呑む。ふいに、地面を蹴ってリクが飛びかかってきた。


――その瞬間。


「やめてリク!!」


澄んだ叫び声が飛び込んできた。エルナと、後ろに続くノクスが広場に駆け込んでくる。


「エルナ!? ノクス! ここは危険だ、下がってろ!」


「違うの、カイ! リクは――コラプサーに侵されてる!」


「コラプサー……?」


カイの眉が跳ね上がる。ノクスが真剣な表情で補足する。


「古代兵器の一部だ。意識や魔力を乗っ取り、最悪の場合、“創造者”そのものを暴走させる。俺たちが出会った街で……その痕跡を見た」


「……それが、今のリクの状態か」


カイが小さくうなずき、リクの姿を見据えた。彼の背後から黒い靄が漏れ、形なき鎖のように地面を這っていた。


「リク、聞こえてるか……? お前は、乗っ取られてるんだ。自分自身じゃない!」


リクの瞳が、ほんの一瞬揺れた。


エルナが一歩前に出る。


「リク! あなたの想い、私たちはちゃんと覚えてる……! 一人にならないで! もう、苦しまないで!」


叫びは虚空に溶けたかのように思えた。だが次の瞬間、リクの手が震え、創造した斧が微かに崩れ始める。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ