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部屋の外の二人

短い話になります。

今回はナターシャの視点になっております。

ご了承ください。

 部屋の外。


「まったく、何を甘々な話をしているんじゃ。砂糖菓子に蜂蜜をかけたぐらい甘々じゃ」


「今度作ってあげようか?」と私が提案するとアイラさんは、


「さすがに儂でもそんなもの食ったら、胸やけしそうじゃわい」


「で、どうする? リザちゃんを許す?」


「どうしようかの? 思いっきり拗ねてやろうかの」


 アイラさんは笑った。

 この様子だと大丈夫そう。


 私だって、リザちゃんにとってハヤテがどれだけ大きいか分かってる。

 だから、ハヤテを失った、と思った時のリザちゃんの言動は理解できる。

 私だって、ハヤテとリンクしていなかったら、リザちゃんと一緒に死のうと思ったかもしれない。


「なんじゃ、何を笑っておる? 儂はまだリザを許すと言っておらんぞ」


「ふふふ、許す気が無かったら、疲れた体で、しかも、それをしてまでハヤテたちのいる部屋の外にいないでしょ?」


 アイラさんはリザちゃんに気付かれないように魔力を封じる魔具を手に嵌めていた。


「前から思っておったんじゃが、おぬし、儂を年上だと思っておらんじゃろ? おぬしの倍は生きておるんじゃぞ」


 ちょっと拗ねたアイラさんは少し可愛い、子供の姿でリザちゃんと一緒にいると仲の良い姉妹みたい。


「おい、何を笑っておる。絶対に失礼なことを考えておるじゃろ」


「ふふふ、さてとみんなの所へ戻りましょう。これ以上盗み聞ぎしたら、バレた時、リザちゃんに怒られそう」


 アイラさんは「そうじゃな」と答えた。


 そして、私たちはハヤテたちが寝ている部屋の前から立ち去る。

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