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対アンペンダープ戦開始

「おい、ハヤテ、別にリントブルムを待つ必要はないだろ。私が燃やして終わりだ」


「リザじゃの言う通りじゃ。別に儂らで倒しても良いんじゃろ?」


「頼もしい限りだね。だけど、その台詞、フラグっぽいけど?」


「そんなフラグ、折ってやる」


「そうじゃな」


 ソウルポイントが5000を超えるまで恐らく三時間前後だ。

 それまでリザたちに頼るしかない。


「図体がデカいからと言って強いとは限らん。『竜弾』!」


 アイラが多数の竜弾を放った。


 その全てはアンペンダープへ当たる前に消滅する。


「なんじゃと!?」


「アイラ、無駄だ。アレの周りに結界が張られている。私がやる。魔法付与の矢『青炎』!」


 アイラの矢は魔力に反応し、爆発する。

 これで結界も破壊できるかと思った。


「なんだと?」


 爆発は確かにした。

 しかし、結界は健在だった。


「あの結界の魔力は高密度だ。攻撃の威力を集中させないと意味がない」


 フィールレイがそう言って、攻撃態勢に入る。


「『竜槍』」


 フィールレイは自身の魔力で作り出した槍を投げた。

 槍は結界に直撃し、破壊される。


 しかし、それは一瞬だった。

 すぐに修復される。


「厄介だな」とフィールレイは苦い表情をする。


「なるほどの、じゃったら、おいリザ、ちと、耳を貸せ」


 リザとアイラは何かの相談をする。


「出来そうかの?」


「簡単だ」とリザが答える。


「ではゆくぞ。『波動』!」


 アイラの最大魔法が結界に直撃する。


「やれ、リザ!」


「魔法付与の矢(炎)『青大炎』!」


 リザの正確無比な矢がアイラの開けた穴から飛び込んだ。

 そして、残留していたアイラの『波動』の魔力に反応し、大爆発を起こす。


 今度こそやったか、と思った。


 しかし、アンペンダープは全くの無傷だった。


「こいつ、厄介だ」


 リザは何かに気付く。


「どういうことじゃ?」


「アレは結界の中にも結界がある。二重結界、いや、もしかしたら、もっと多重なのかもしれない。私たちだけで倒すのは難しいかもしれない」


 どうやらフラグを折るのは無理そうだな。


「だったら、予定通り時間を稼ぐべきだ」とフィールレイが提案し、全員が頷く。


「そうじゃな、勝てんでも、時間を稼ぐぐらいは出来るじゃろ」


 リザたちは無理に結界を突破することを諦める。


 一つ、救いなのは結界を壊すと修復の間、アンペンダープは動きを停止するということだ。

 それが分かり、リザ、アイラ、フィールレイ、そして、残った蛇人族たちや王描人族が交互に矢や遠距離魔法で攻撃を始める。


「うおぉぉぉぉ!」


 そんな中、ライアンさんが直接攻撃で結界にダメージを与える。


「大したものじゃな。あの一撃は儂の波動並の威力じゃ。じゃが、あんな高火力の攻撃、長くは持たんぞ」


「アイラ、ライアンさんが一時的に下がるのを援護してやってくれ」


 俺に頼まれたアイラはライアンさんの元へ向かった。

 攻勢の限界に達する前にライアンさんを退かせる。


 しかし、参ったな。

 これだけ攻撃を与えているのにアンペンダープは確実に進んでくる。


『スバラシイ……コレガ……マドウヘイキノチカラカ……リュウジンゾク……デスラ……ムシケラノヨウダ……!』


「えっ!?」


 酷く不気味な声が聞こえた。

 まさか、ボルデックの意識があるのか?


「驚いたわね。まだ意識があるなんて……」


 パトラティアが言う。

 彼女は兵士たちに何かの準備をさせていたが、それは終わったようだ。


「倒せなくても足止めは出来る。行くわよ。広域土魔法『流砂葬』!」


 パトラティアと意識をリンクさせているから分かる。

 彼女は兵士にアンペンダープを囲むように指示を出していた。


 そして、魔法を連動させ、巨大な流砂を出現させる。

 アンペンダープが砂漠の中へ吸い込まれていった。


 しかし、半分ほど砂に埋まったところで止まってしまう。


「くっ……大きすぎよ……」


 パトラティアは苦しそうな表情をする。


『コザイクヲ……スルナ……!』


 アンペンダープは腕を使って囲んでいた兵士たちを吹き飛ばした。

 そして、流砂から抜け出す。


 こんな奴、どうやって止めるって言うんだ?


 俺は召喚盤に目をやる。

 レベル⑧のモンスターでもみんなと協力すれば勝てるかもしれない。

 このままじゃ、犠牲が増える。

 その前にモンスターを……


「ハヤテ、耐えるんじゃ」


 戻って来たアイラに腕を掴まれる。


「兵士たちが倒れていくのを見て、辛いのは分かる。じゃが、ここで戦力を分散すれば、勝ち筋が無くなるぞ」


 アイラの言葉で、俺は手を引っ込めた。


「そうだな」


 だが、どうする? 

 このままだと三時間後も持たない。

 アンペンダープはタオグナへ到達してしまうだろう。


 召喚盤に目を移するとソウルポイントは100だけ上昇していた。

 時間がとても長く感じる。


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