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大宮伸一は桜カレンにフラグされた。  作者: 海堂ユンイッヒ
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【e6m59】墓参り

とりあえず毎日投稿はここまでです。

 バスを乗り継いて、あるお寺にたどり着いた。まだ午前中だが、めちゃくちゃ暑い。門を潜って、納骨堂へ向かう。

「ごめん母さん、全然来れなくて」

 コンビニで買ったシュークリームと、レモンティーを大宮家の区画に添える。生前好きだった……らしい。あの適当な父さんが言っただけで、本当かどうかはわからない。小さな(りん)を鳴らし、目をつむり、静かに手を合わせる。


 辻家を出て、父さんの転勤について行った俺。社宅に住んでいたが、しょっちゅうその場所が変わった。2ヶ月で転校という時もあった。父さんはよっぽど有能で、各部署から引き抜かれているのか、もしくは全くの無能で押し付けあってるのかのどちらかだろう。

 相変わらず俺には無関心だったが、幸運なことに同僚が気がけてくれた。それに、辻家でいろいろ教え込まれていたから、基礎的な家事はできるようになっていた。

 友だちはリセットされるので、ほとんど作らなかった。その代わり、転校するたびに教科書などが増えていった。各々の学校で、学習内容が異なっていたので、抜けが多かったと思う。

『え? 修学旅行終わってるの?』

 1番ショックだったのがこれ。ある学校では2学期に予定されていて、夏休みに転校すると、次の学校では1学期に終わっていた。

 辻さんとは疎遠になっていった。1年の内、盆と正月に顔を合わせるが、“大人になりければ、男も女も恥ぢ交して”だ。“のんちゃん”から“辻さん”になったのもこの頃。

 放課後や休日は、ゲームに傾倒した。その内、コンソールよりゲーミングパソコンに興味が移り、父さんにお願いして買ってもらった。後はもう廃人一直線だ。わかるだろう?


 合わせた手を戻し、目を開く。しんみりした気持ちになった。納骨堂は芳しい匂いが漂い、外とは違い少しひんやりして……ああ、あそこにエアコンあるんか。


【セーブしています……電源を切らないでください】


「また来るよ」

 母さんにそう呟き、御供物を取って外へ出た。

「はあ〜今日も暑いなぁ。つかなんでさ、お墓みたいなモニュメントはセーブポイントなんだろうな? エピソード6からやり直しできねーかな。でも、今上書きされちゃったよなぁ」

 そこで、俺はふと閃いた。

ちょっと当初の道筋を大幅に変えているので、またこれより先は1字も書いていません。しばしお待ちください。

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