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空のおとしもの  作者: stardom64


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第二十三章 来訪者は突然に


勇気を出して、薄暗い通路を進んでいく私。

壁伝いに古い石造りの通路を通り抜け…。匂いを追う。


ぺた、ぺた。


素足が石畳にふれてとっても冷たい。

あっなんかだんだん明るくなってきた。


通路の向こうに見える小さな光、くんくん、やっぱりとてもいい匂いがする。

そして、再び開ける私の視界。


そこにあったのは中心に真っ赤なカーペットの敷かれた、白い大聖堂。


壁はところどころツタに覆われ、真ん中には大きな女神様の石像。穴の開いた天井からは光がさしこみ、ステンドグラスを照らす。


そして、においのもとは聖堂の真ん中あたりの人影。


うんうん…違う。


そこにいたのは奥にある像とちょうど同じように…。

背中に羽を生やした…。


まさしく。

そう。


「女神様⁉」

だったのです。


☆☆☆


やっぱりここは天国?

それとも地獄?


いやでも、白っぽいし。やっぱり天国なのかな?

ということはこの人たちは天の迎え?


もしかしてあのときのキノコで?


いや、私嗅いだだけで、食べてはいないはずだよね?

もしかして、空腹で倒れて、そのまま、私、天国行き?。


「いやー、女神様じゃないんだけど…。」

とこちらに話しかけてくる女神様。


謙遜でもしているのだろうか?

でも背中についた羽がその証拠。


後ろの女神様の像とそっくりだし、村の伝説にもあった。間違いない。


「それに、天国でもないわよ?」

もう一人の緑色の髪をツインにした女神様がそんなことを言う…。


でも、確かにお二人の背中には羽が生えているし、そんなヒト、いないよね?間違いなく、お二人は天の使いで間違いない。


お迎え以外のなんだというのだろう?


「とりあえず、これでも食べる?お腹すいてるでしょ?」

髪をツインにしたかわいい女神様に誘われる。


その手にはおいしそうなスープ。

スープからは森で嗅いだあのいい匂いが漂ってくる。


くんくんと、嗅いでみるとやっぱりとってもいい匂い。

じゅるぅと唇から漏れ出るよだれ。


あっ、いけない。女神様たちの前なのに…。

はしたない言われてしまう。


思わずぐぅーとなるお腹。

そういえば2、3日前から何も口にしていない。


村に食料もなかったし…。

だからこの森に来たんだっけ。


それで、このにおいを追って。

頭の中で思考がぐるぐる。


やっぱりアレは毒キノコ?

ここは天国?それとも、地獄?


そんな私にクスッと微笑む女神様。


「さ、召し上がれ。」

「ひとたび食べれば、元気になるわよ。たぶん。」


そういって、スープをすすめてくる二人の女神様。



「じゃあ、一口だけ。」



「いただきます☆」





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