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『大激闘スマッシュバスターズ!』本番・ペア大会

 『大激闘スマッシュバスターズ!』の大会は午後から始まった。初日はペア大会で、22人いるために11ペアができる。敗者復活戦もあるために長丁場になりそうだった。

 トーナメント表はもう出ており、初戦はKP7先輩とイソラ先輩のペアだ。早速煽りゴリラと戦わなければいけないという、嫌なカードだ。だから昨日ヴィクトーリア先生は煽りゴリラをたくさん使ってくれたわけだ。練習させてくれてありがとうございます。

 俺たちは最初のブロックではなかったので、公式番組を見ながら状況を確認する。おおよそのタイムテーブルは出ているものの、時間が早まったり遅くなったりはするものだ。


 解説はジョン先輩、実況にユークリム先輩と真崎先輩が入っている。というより真崎先輩が司会進行で、他の2人が賑やかし役だろう。

 真崎先輩が全体スケジュールを確認して、ジョン先輩がキャラや状況について話して、ユークリム先輩がゲラ担当みたいなものだろう。ユークリム先輩に求められているのは知識ではなくリアクションだろうし。

 実際、派手に吹っ飛んだ時とかはユークリム先輩の笑い方がとても素敵なことになっていた。煽るなあ、あの人も。


 Aブロックが終わり、Aブロックの準決勝進出ペアはドロッセル先輩と一鉄さんのペアだった。ドロッセル先輩側が経験者枠だったものの、一鉄さんも過去作をプレイしていたようで普通に上手く、陽菜ちゃんがやられていた。

 ドロッセル先輩はゲーム全般がそつなく上手いので、この結果はまあ予想できた。

 休憩がないままBブロックの試合になる。早速俺とネムリア先輩の試合が始まる。4人ともすぐに指定のボイスチャットに入った。

 今日の試合は配信枠を取っている人もまちまちで、俺とKP7先輩は取っていたもののネムリア先輩もイソラ先輩も枠を取っていなかった。ペアの片方が取っていれば良いだろうという考えだろう。


「ネムリアさん、リリ。悪いが勝たせてもらうぞ。こればっかりは得意分野というやつだ」


「ケピナ君、お手柔らかに〜。もし爆弾で吹っ飛ばしちゃったらごめんね?」


「それは時の運ということで。アイテムの暴発は結構あることですから」


「リリはそうでもないけど、ネムリア先生はお久しぶり?今日はアーティスト対決ができるから楽しみだった。ぐちょぐちょにしてあげるね?」


「ぐ、ぐちょぐちょ?イソラちゃん、何をするつもり……?」


 試合前の雑談をしていると、イソラ先輩が不穏なことを言っていた。全年齢のアクションパーティーゲームでぐちょぐちょってなんの話だ。

 コメント欄も困惑している。そろそろコメント欄ともお別れなので意図がわかるかと思って見ているけど、リスナーでもわからないらしい。

 イソラ先輩がアーティスト気質なのは知っているけど、アーティスト対決って?ネムリア先輩のキャラピックは普通に可愛いからで選んだピクリンだし、イソラ先輩のはMr.GODという遥か昔の単発ゲームで主人公だった黒い影のようなキャラだ。


 それ名前がMr.GODなんだって思ったら、そもそもは名前がないためにこのゲーム用に名付けがされたらしい。初戦の対戦相手なので性能を調べたものの、トリッキーすぎてどうすれば良いのかわからないという結論が出たレベルで何でもできるキャラだ。

 その代わり、操作がめちゃくちゃ難しい。珍しいことにこのゲームでは数少ないコマンド入力による技があるキャラだ。そのコマンドが成功したら大技が出るのでそこに注意ってところだろうか。

 チャットに試合準備をしてくださいというアナウンスも来たので、全員ルームに着席する。ルームはスタッフさんが用意してくれているのでそこに入って、キャラピックとチーム分けをするだけ。

 それが終わったらもう試合だ。


「頑張りましょうね、ネムリア先輩」


「やるぞー!」


「KP7、あれ羨ましい。私たちもああいう掛け声的なのやろう」


「我々はそういうキャラではないのでは?」


 試合が始まる。ステージはとあるRPGのラストダンジョンとして有名な惑星ウッディという、ジャングルのような場所だ。蔦が一定時間で変化して、穴が空いたり特定の場所に行けるようになったりと中々癖の多いステージだ。

 落下だけは気を付けないと。

 まずは煽りゴリラを使っているKP7先輩とやり合う。この前の練習よりはやれるようになったはずだ。


「リリ、1人で向かってくるとはな!」


「昨日練習したんで!間合いは見切ってますよ!」


 とはいえ、正確にはネムリア先輩の方に行かせないための時間稼ぎだ。ペア戦は3ストックで7分という時間設定で、時間以内に勝つには1分くらいで1ストックを削らないといけない。それは結構難しいとわかっているので最初の内はダメージを与えつつアイテムが出現するまでの時間稼ぎだ。

 俺とネムリア先輩のチームはどっちも初心者ということで、とにかくアイテム頼りな戦法だ。良いアイテム、及び爆弾系が落ちてきた瞬間に拾いに行き、投げつけるという戦術。そんなことばっかりやっていたために投擲技術だけは上がっていた。

 まだアイテムが来ないかなと思っていたら、イソラ先輩が近付いていた。


「ハメハメ波〜」


「え、なにその極太ビーム⁉︎そんな技あった⁉︎」


「イソラさんナイス!というか、そのコマンド難しいのによくやるな!」


 何かよくわからないレーザー砲みたいなものを打たれて俺は吹っ飛ぶ。まだダメージは大きくなかったので場外になることはなく復帰できたものの、あんな遠距離技があるなんて知らなかった。もう少し勉強しておくべきだったか。

 ネムリア先輩は離れていたので無事。そしてアイテムのレーザーガンを手にして遠距離攻撃を始めた。ピクリンは遠距離攻撃がないのでそれで援護してくれる。と思ったらKP7先輩がリーチの長い炎の剣を拾っていた。


「フランベルジュ!」


「それ無理!うっひゃあ!」


「リリ良い声で哭くね。はい、パラシュート爆弾」


「ちょっ、待って!本当にそのキャラトリッキーすぎ!」


「あいた。ネムリア先生、無言でアイテム投擲はずるいなぁ。じゃあもういっちょハメハメ波〜」


「きゃああああ!」


 このペア、めちゃくちゃ強い!近寄れば煽りゴリラにやられて、離れたらよくわかんないビームが飛んでくる!案外相性の良いペアなのかも?

 とか思ってたらビームを放っている場所とKP7先輩の間に爆弾が落ちてきた。それが誘爆して2人ともぶっ飛ぶ。

 よくわかんないけど、全員ストックが2で並んだ。


「さすが爆弾率が高いだけのことはある!」


「あの間は運が無さすぎでしょ。KP7、お祓い行った?」


「なぜ自分は問題ないと?」


「我、神なり。運命率は弄れる側」


「ラッキーです!ネムリア先生、アイテム拾いましょう!」


「爆弾って最高だね!」


 本当に運要素が大きい。ああいう自爆が何回かあったのは前の試合で確認済み。こっちのストックが減っても、向こうも減らせば勝率は上がる。と思う。

 弱いアイテムは基本投擲アイテムとして使って、使えるものは積極的に使っていく。

 とか思ってたら3つのパーツを集めたら一撃必殺になるアイテムをイソラ先輩が貯めていて、燃えるライオンが画面の奥からやってきて俺が吹っ飛ばされた。


「レオキング完成させるとかアリ⁉︎」


「ムフー」


「イソラさんナイスすぎる!視野広いな⁉︎」


「深淵を覗き込む者、どこにでも深淵を見出す者なり」


「あれ、そんな言葉だったっけ?」


 その後ネムリア先輩が2連続で倒されて、俺も1回イソラ先輩を吹っ飛ばしたものの最後はイソラ先輩にコマンド入力によるコンボを決められて、5人くらいに分身する技で場外に吹っ飛ばされた。合計3ストックも残されて負けたのは悔しい。腕の差としか言いようがない。

 KP7先輩が強いのは知っていたが、イソラ先輩も上手い。総合力ではペアの中で1番まであるんじゃないだろうか。


「いやー、2人とも強かったです。敗者復活戦は時間が空くので一旦配信閉じますね。ネムリア先輩もお疲れ様でした。次は勝ちましょうね」


「次負けちゃったら終わりだもんね。プリン食べて英気を養うよ」


『惜しかったー!』

『相手が悪かったな。強いよ、あの2人』

『俺もプリン食べよっと』

『ネムリア先生、本当にプリン好きだな……』


 KP7先輩とイソラ先輩はそのまま勝ち上がって決勝トーナメント進出決定。俺たちの敗者復活戦のトーナメントは全部の試合が終わった後に抽選をするので、相手はまだわからない。

 チョコレートで糖分を摂りつつ本配信を見ていると、決勝トーナメントに進む組が確定した。Aリーグがドロッセル先輩と一鉄さんのペア。BリーグがKP7先輩とイソラ先輩。Cリーグは下馬評通りジョン先輩と亜麻井先輩のペアだ。

 KP7先輩とジョン先輩は本人たちの腕が高すぎるのでペアが誰だろうと勝つと予想されていた。実際はペアの人も普通に上手いから、むしろ圧勝まであった。爆弾で吹っ飛ぶことは何度かあったものの、危なげなくなんて言葉もないほどに余裕を持って勝利。


 先に決勝トーナメントの抽選から。誰がどう当たるのかも抽選にしていた。最後の1枠は敗者復活戦を勝ち上がったペアになる。優勝候補のジョン先輩はドロッセル先輩のペアと、KP7先輩のペアは敗者復活戦で勝ち上がってきたペアと準決勝で当たることになった。

 敗者復活戦は最初の試合で負けた4ペアのみ。Cリーグは3ペアしかいなかったので変則的にリーグ戦になっていて全員が2試合をやっていたために敗者復活戦はなし。他のリーグで1回でも勝った人も2試合やっているので参加できない。


 試合数が少ないペアの、そして組み合わせが悪かったペア向けの救済措置だ。ここからもトーナメント方式なので負けても2試合はやったことになる。時間的都合もあってこんな方式になった。

 敗者復活戦って勝ち上がったとしても試合数が多いから、最後の方は疲れてそうなんだよな。

 組み合わせはAリーグとBリーグの中でもシャッフルされており、俺たちは必ずAリーグの人と当たる。抽選の結果、メルト先輩とハピハピ先輩のペアになった。


「リリっち、お前には負けねえぞ!それと先生も同期だからこそ容赦しねえっす!」


「メルくんやる気だー」


「リリとネムリア先生かぁ。勝てるかなぁ……」


「ハピハピ先輩のことだからアクションゲームは軒並み得意かと思いましたが……?」


「横スクロール系は苦手で……。スマバスも基本は横と縦だけでしょ?感覚が違うんだよねえ」


「私はこっちの方が見やすくて好きですけどね。3Dだと見なくちゃいけないものが多すぎて酔っちゃいます……。だからハピちゃんがやってるようなFPSとか無理で、あんなに活躍しちゃうのは凄いなあって思ってるんですよ?」


「え、ネムリア先生に褒められちゃった。嬉しー!」


 そんな緩い会話が試合前にされた。女性陣が和やかなだけで、宗馬先輩は敵意バリバリか。

 ドロッセル先輩にさっきボコボコにされてたもんなぁ。

 メルト先輩のキャラは願いが叶うとされる正三角を集めるRPGのラスボス。大型のキャラで一撃が重いものの動きが遅いなど、煽りゴリラと似たような性能だ。差別化はされているものの、対策はある程度似通っている。

 ハピハピ先輩はこういう場でも銃撃戦が得意なキャラを選んでいて、3頭身のアメリカンガンマンだ。アメリカのゲームの主人公で2丁拳銃でとにかく銃を撃ったり、馬に乗って突進をしてくるタイプ。

 近遠を揃えているためにやりづらいペアだと思うんだけど。ドロッセル先輩たちはよく勝ったよなぁ。


 試合が始まる。ステージは『ポケクリ』のスタジアムだった。スタジアムが一定時間で変形し、火や雷が地面を這っていたり、氷ステージになって移動速度が速くなるものの滑り落ちやすくなったりと戦いにくいステージだ。

 ギミックが多すぎて割と嫌っている人が多いステージだったりする。『ポケクリ』のキャラを使っていても別に有利になったりしない。これ、アイテム次第だろうなぁ。

 作戦は事前に話し合っていて、ネムリア先輩にはメルト先輩を相手してもらう。遠距離キャラとは相性が悪いようであまり近付けないとわかったからだ。

 なのでアイテムが落ちる前は仕方がなく、ハピハピ先輩に近付く。


「おい、リリっち!オレと戦おうぜ⁉︎」


「嫌でーす。同期同士で戦ってくださーい」


「リリが来るのはやだなぁ。本当に横スクロールと俯瞰目線が無理すぎ……!」


 感覚の違いだろう。ハピハピ先輩らしくなく、エイムが微妙だ。弾速が速く、撃てる弾もかなり多いものの一定数撃ったらリロードが必要なキャラだ。馬に乗って一撃離脱もあるものの、乗るまでに時間がかかるため、そこまで逃げられなかったりする。

 移動できる距離も決まっているため、浮島とかではあまり意味がない。このステージは浮島が2つあってその片方でハピハピ先輩は撃ってくるけど、まあ当たらない。


「もう、偏差がなさすぎ!撃つと移動するし、なんか掴みのロープが出ちゃうし、やりづらい!」


「FPSの感覚とは違いますよね。射撃キャラは確かに難しいかも」


「リリー⁉︎お願い本当に、近寄られたら何もできないんだって!FPSのランク上げ手伝ってあげるから!」


「それ、ハピハピ先輩がやりたいだけじゃないですか」


 こっちはわーぎゃーと戦っているが、向こうはメルト先輩しか喋っていない。ネムリア先輩はゲームに集中し始めてしまうとあまり話せないとも言ってた。画面を見てボタンを押すので手一杯なんだろう。

 配信者としてそれで良いのかと思うだろうけど、それで人気があるわけで。集中が切れたら声を出したり話したりもするので、いつまで無言なのかを楽しむリスナーもいるとか。

 それは訓練されすぎな気がする。

 アイテムで回復アイテムも拾えたので、ダメージがほぼない状態でハピハピ先輩のストックを1つ削る。ハピハピ先輩が復帰してくるまでは挟撃ができた。


「ハピ君やられてるじゃん⁉︎」


「ごめーん!」


「刀なんているかー!」


「割と良い武器投げんなよリリっち⁉︎」


 刀を投げてガードされたところで距離を詰める。俺とメルト先輩が肉弾戦をやっているところで、ちゃっかりネムリア先輩がメルト先輩に各種状態異常をかけていた。

 来るぞ!


「ゲエっ⁉︎つのドリル⁉︎」


「やったー!大会で決められたー‼︎」


『一 撃 必 殺 ‼︎』

『エンジョイとはいえ、見られるとは思わなかった!ネムリア先生すげー!』

『昨日も一応できてたぞ』

『何で『ポケクリ』だと確率命中なのに、スマバスだと状態異常かけないといけないの?』

『本家通りに30%で一撃必殺なんて、ピクリンが人権キャラを超えたぶっ壊れになるわ』

『10回に3回で死ぬってことは、3ストックで10回当てたらそれだけで勝てるんだぞ。ピクリンしか選ばんわ』


 おおー、当たった。ヒットボックスに向かって突進しないと決まらないのに、ちゃんと当てられて良かった。なんかこの一撃必殺だけ専用エフェクトでピンク色の集中線が当たったキャラに当てられて吹っ飛んでいくんだよな。

 凄いと思っていたら、ハピハピ先輩がいつの間にか必殺技を使っていた。あのキャラはステージ外に移動してこちらへサークルで照準を定めてダメージがデカい大砲を放ってくるというもの。

 あのキャラを選択したのって、唯一のFPS目線になれるからだろうな。

 サークルの追従速度が半端なく、それで5回連続で大砲を喰らって吹っ飛んでしまった。ネムリア先輩も次の1発で吹っ飛んでしまう。ピクリンは軽いキャラだし、ダメージも残っていたから仕方がないとしても。俺はあんまりダメージなかったはずなのに。


「これこれぇ!あたしはこれでしか勝てないんだから!」


「ハピ君の真骨頂!これでイーブンだぜ!」


 さすが本職。目線が変わった途端にこれだ。

 そこからは爆弾が爆発したり、偽アイテムが爆発したり、『ポケクリ』のクリーチャーが出てくるアイテムを使ったら敵味方関係なく爆発に巻き込む自爆系クリーチャーが出てきたり。

 なんか爆発率がおかしかった。まともに殴る前に、爆弾を投げ合っていた回数の方が多いんじゃないだろうか。

 最後なんてサポートキャラが数秒だけ出て技を放っていくアイテムによって雁字搦めに拘束された後、地面に叩きつける地球投げのようなことをする格闘キャラが俺のことを掴んだまま場外というか真下へ急降下したためにそのまま巻き込まれて場外負けになった。

 か、かっこつかない。


「これも時の運っすよ!ざまあみやがれ、リリっち!」


「これなら爆発オチの方が良かったー!ダメージ数では勝ってたのに!」


「ほとんど爆弾のおかげだろ!」


 2連敗したために俺たちのペア大会はここまで。勝った2人にはこのまま決勝リーグへ行ってほしかったが、次の相手の真紀さんとゴートン先輩のペアに負けていた。

 そこからは真紀さんたちを応援したものの、KP7先輩のペアに負けていた。ペアの日の優勝者はドロッセル先輩と一鉄さんのペア。決勝戦もとにかくそこら中で爆発しており、かなり爆弾が勝敗を分けていた。

 爆弾って重なるとダメージ範囲が広がるし、ダメージも加算される。自走爆弾が地雷を踏んで、その爆発が他の爆弾にも誘爆してKP7先輩が吹っ飛んだ時には実況席が大爆笑していたし。


 次の日の個人戦。こちらもアイテム設定については同じなために割と爆発模様になったが、流石に1対1では腕が勝敗を分けるだろうと言われていた。優勝はジョン先輩かKP7先輩だろうと。

 だがその大方の予想を裏切って、優勝したのはイソラ先輩。Mr.GODがトリッキーな動きをしまくったことと、それこそ未来でも視えているのではないかと思うほどの置き攻撃が上手く、決勝のジョン先輩が割とやられていたのは印象的だった。


「いえーい、ピースピース。いつも生意気な同期をやっつけられて満足です」


「くそう!次はアイテムなしで勝負だ!ステージも戦場固定な!」


「それで負けちゃったら言い訳効かないよ〜?」


「やろうぶっ倒してやる!」


 そんな優勝インタビューの後、イソラ先輩の枠でエキシビションマッチが行われて、それでジョン先輩が負けていたためにSNSで精神崩壊を起こしていた。一番得意なゲームで負けたのは相当ショックだったんだろう。

 次の日に格ゲーで勝負を挑んで、流石に勝ったようだ。それでメンタルは回復したらしい。

 その大人気ないジョン先輩の切り抜きは、格ゲー界隈でそれなりに話題になったらしい。ジョン先輩はスマバスでもかなり強く、それでも負けたイソラ先輩のことが気になったらしい。

 個人戦の切り抜きとエキシビションマッチの切り抜きも相当再生されていた。その際のイソラ先輩の置きエイムが完璧すぎたと、スマバスのランカーで有名な人が解説をしていてそれも話題になったらしい。

 イソラ先輩、人の考えてることとかわかるし、ジョン先輩の考えを読んだとか?でも当日はスタジオにいなかったっぽいし。

 流石にないか。純粋にジョン先輩メタで練習を頑張ったんだろう。多分。


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