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★「クスリ」★という不思議なアイテム② 学校を休む? みんなに合わせる?

《2022年11月9日 王子、小2、7歳》




「みんなと、一緒が良い。」



あの頃、1年生夏の王子は、そう言っていました。




幼稚園児の王子は、みんなができる、普通のことが、苦手でした。



挨拶されても、話しかけられても、うつむいてしまう。


王子から、話しかけられない。


人間が沢山いると遊べず、少し離れたところから、見てる。




そして、突然、時間や数字を、言ったりしていました。




子供達からすると、つきあいづらい子だったと思います。




「そういうのを、なおしたほうがいい。」


これは、みんなの、親切心だったのかもしれません。






でも、なおせないんです。




当時の王子は、本当は、



みんなに、挨拶がしたかった。


話しかけられたら、話したいこともあった。


王子から、誘いたかった。


みんなの輪の中に、入りたかった。





でも、王子が、そう思っていても、体が、そう動いてはくれませんでした。




1年生の夏、ママリは、その子供達とママ達に、「チャタがいることで、みんなが、嫌な気持ちになっていたことに気がつかなくて、ごめんなさい。」と謝り、王子の悪かった部分は、王子が、謝りました。



「でも、なおせないことが多いから、もし、みんなが嫌なら、無理に、チャタと遊ばなくていい。」と、話しました。



そして、「数字が好きなことは、良いことだから、それを、なおさせるつもりはない。」と、伝えたところ、



『数字好きなんて、短所だよ。』


と、言われました。






この後、王子は、この子供達とは、あまり、遊んでいません。



同じグループでも、何人かは、王子のことを好きでいてくれたので、その子達と一緒にいることは、あります。






悩みました。


ママリは、悩みました。




でも、ママリが悩んでも、仕方がないんですね。



決めるのは、王子でなければいけません。






少し落ち着いた頃に、ママリは、聞きました。



「このままだと、あの子達と、もう、遊べなくなっちゃうかもしれない。」


「一回、行ってみて、様子見てみる?」




ママリの言葉に、王子の体が強ばり、震えだしました。



「行けない。」



「こわい。」




王子の体には、ナイフが、沢山、刺さっていました。




それを見て、ママリは、決めました。




ここまでのママリは、なるべく、「王子が、他の子供達と、一緒に過ごせるように、工夫をしよう。」と、考えていました。




ここからは、



「王子は、王子家で、育てなければ。」



と、考えるようになりました。





学校や習い事では、王子は、他の子共達と遊べていたので、特に問題はありませんでした。


王子の外遊びは、パパ虫の担当になって、土日は、主にパパ虫と、でかけるようになりました。






子供達は、悪い子達ではありません。


ママリも、一緒に遊んできたので、見てきました。




あの一件も、子供達は、当然、ママリが、王子に、数字好きをなおすように、言うと思っていたようです。


「なおす必要がない。」と聞いて、びっくりしていました。



この子供達の本音は、ママリには、分かりません。





でも、この子供達の言葉が、王子にとって、クリティカルヒットになってしまったことは、確かです。




クリティカルヒットを



普通の



子供達から



普通に



受けてしまうんです。



王子は。






そして、王子は、決めました。



「数字好きは、なおすか、隠す。」



「算数は、目立たず、間違えず、そこそこ、できてればいい。」






何かがあった時、



自分を守るために、自分を曲げずに、学校に行かなくなる子。



自分を守るために、自分を曲げて、みんなに合わせる子。





全く違う結果なのですが、同じような危機的状況にいると、言われました。





「みんなと、一緒が良い。」


王子は、自分を曲げる、もしくは、隠すことで、みんなに合わせることを、選びました。






ママリは、考えました。




「話せない、一緒に遊べない。」


これらは、王子の、発達障害的な要素です。




「数字が好き。」


これは、おそらく、高IQ的な要素です。




この両方ともが、王子に、攻撃してきたんですね。



「せっかくの長所が、短所に、なってしまっている。」




『数字好きを、王子の、絶対的な長所にしないと。』




こうして、ママリは、王子の数字好きが、絶対的に長所だと言われるであろう塾を、探しはじめたのです。







最近は、小学校が合わなければ、インターネットの学校もあります。


通信教育もあるし、ギフテッド向けの学校も、あります。




そういうところは、多動でも、問題ありません。




でも、王子は、もともと、一人で黙々と、何かをしているタイプで、自分から話しかけたり、集団に入っていくことが、苦手でした。



それを考えると、もし、王子が、インターネットの授業だけを受けるようになったら、社交力が、どんどん低下して、王子ワールドに、閉じこもってしまうのではないかと、ママリは、考えました。




だから、まずは、他の子共がいる場所を探して、無理そうなら、また考えようと、ママリは、思いました。




王子家の場合は、それが、塾でした。






そして、この間の問題に、戻ります。



『多動の王子は、塾に、通っても、いいですか?』







ママリは、見学したいと思った塾に、王子が、注意欠如・多動症で椅子に座っていられないこと、自閉スペクトラム症で、質問に答える、音読等ができないかもしれないことについて、問い合わせました。



「立って歩き回るのは困るけど、1年生なら、多少体が動いたり、フラフラしてる子はいるので、大丈夫だと思います。質問に答えたり、音読ができなくても、大丈夫です。ただ、断る可能性もあります。」



と、ほとんどの塾で言われました。


断られた塾は、ありませんでした。




実際、1年の夏に、Wの夏期講習に参加してみたところ、なんと、王子は、そこそこ、座れていました。


「大丈夫かも!」


と、パパ虫と、大喜びしました。




でも、王子が、塾方式のWを選ぶのなら、同じ、塾方式のサピックスも、一度体験してから、最後の決断をしてほしいと、ママリは、考えました。



サピックスは、難しいけど、面白い問題を扱うと、有名な塾です。




サピックスに、問い合わせたところ、「断る可能性もありますが、チャレンジしてみてください。」と、言われたので、チャレンジしてみることにしました。





ママリは、考えました。




Wでは、かなり、座れていたけど、ちゃんと、座れていたわけではなかったんですね。


王子は、フラフラ揺れたり、キョロキョロしたり、していました。




ただ、クラス全体が、ガチャガチャしていたので、あまり、目立ちませんでした。







サピックスは、どうだろう?



サピックスに通うような子供達は、当然、座れているのでは、と、思いました。





王子に情熱があるように、他の子共達にも、情熱があります。



その子供達にとっても、サピックスは、大事な場所で、戦う場所なのに、王子の情熱だけを優先して、その子達に迷惑をかけることはできません。






この時、1年の夏。


そして、サピックスの入塾テストは、秋で、入塾は、次の年の2月が最速だと、言われました。




まだ、時間があったんですね。





そこで、ママリは、『クスリ』を試すことを、決心しました。



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