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14 旅の途中(14) -ラナside

 どうしてこの人は私の邪魔ばかりするのだろう。


 最初からそうだった。

 ブルーグレーの綺麗な瞳の人が、ラナを見て『ありがとう』と言ってくれた。


 ラナを見てニッコリ笑って、、、きっとこれから恋が始まるのだと思っていたら、いつの間にか彼女がその人を奪ってしまった。


 彼から贈り物を貰ってニコニコしているなんて、おかしいと思わないのだろうか?

 本当はラナが貰うはずだったのに、、、彼はラナに渡すつもりだったのに彼女が盗んでしまったのだ。


 それからも時々彼がラナを見ているのが分かるのに、ずっと話しかけられない彼が可哀そうだった。

 彼女に贈り物をした時も、暗がりで彼女が呼んだから間違えてしまったに違いない。


『きっと贈り物を間違えて渡してしまったから、後悔しているんだわ』


 どうしたらいいんだろう。

 彼女から贈り物を取り返してあげた方がいいのかしら?

 でも彼は優しいから、間違えたなんてきっと言えないに違いない。


 贈り物なんか無くても、彼の気持ちは分かっていると伝えたい、、、そう考えていると、今後は盗賊達に攫われてしまった。


 やっぱり私には色々は事が起こるんだわ。

 色んな運命を持っているのだから、辛い試練が降りかかるのは仕方がない。

 それにお姫様は、王子様が助けに来てくれるから大丈夫だ。


 それなのにまたこの人が付いて来た。


 最初は気を失っていたけど、すぐに気が付いた。

 荷馬車の周りにいる下品な男達の話し声が聞こえてきたけれど、ラナには助けが来る事が分かっていた。


 彼がラナを攫われたままにするはずがない。


 彼が助けに来てくれる。

 そしてきっと言ってくれるわ、あれは間違いだったって、ラナだけが大切だと言ってくれるだろう。


 ずっと気を失ったふりをして待っていると、"赤の騎士"が私を助けに来てくれた。

 彼が"赤の騎士"に頼んだのかしら?


 きっとそうに違いない。

 だって名前を間違えて呼んでいた。


 彼女が自分だと言ったんだわ、きっと抱きついて離れなかったから仕方なく彼女を自分の馬に乗せたに違いない。


 優しくそっと髪を撫ぜられるのは私のはずなのに、勝手について来たと思ったら、また私を助けに来た人を盗んでいるなんて本当に嫌な人だ。


 でも間違えて良かったのかもしれない。

 "赤の騎士"が私を選んだら、彼が困るだろう。


 私の気持ちは変わらないけれど、赤の騎士は彼の主になるから、諦めてしまうかもしれない。


 私は彼のために赤の騎士の側にいるんだわ。

 赤の騎士が強引に求めて来たら、逃げる事は出来ないわ。


 だって盗賊達を倒す様子は、鬼神のようでとっても強かった。

 あんな人に抱かれたら、誰だって応えてしまうのは仕方ないと、きっと彼もわかってくれるだろう。


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