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最終話 あれから10年……

最終回です。

長かった……。


【人物設定・クリスタ】

茶髪のセミロング。

寝るとき以外は基本メイド服。

ホムンクルスだが、子供が産めるらしい。

胸はそこそこあり。

投げナイフが得意で、魔法寄りのサポートもこなす。


【人物設定・暁斗】

黒髪ショートの少年。

元の世界では『陰キャ』だったが、異世界ではよく話す。

冒険者活動時はブレザーメイン。

槍はやや苦手で、体術や剣が得意。

 時は流れ、おおよそ10年経過し、俺は27歳になった。

 同じく23歳になったアイリスと一緒に冒険者活動を終えて、リフォームしたアイリスの別荘へと帰宅する。

 多くの報酬を貰い、帰宅している間にアイリスと二人で色々と思い出していた。


「この世界……、そしてこの場所に住んで10年か。 時が経つのは早いなぁ」


「そうだね。 色々あったもんね」


「ガルタイトの再開発もヘキサ公国跡の復興も無事に終わったしな」


 ここ10年間の間に、ガルタイト地区の再開発やヘキサ公国の復興は無事に終わり、そこも人が集まるようになった。

 ガルタイトやヘキサ公国だった場所は、それぞれ共和国制となり、国民が選んだ首相によって運営されている。


「鴫野やリックさんが、再開発任務を終えて帰還した後で結婚とはなぁ」


「そうだね。 再開発が終わったら結婚ラッシュだったもんね。 あそこで知り合いを作るとか流石だよね」


 鴫野や京終さんも再開発が終わって、ガイアブルクに帰還した後に、再開発任務で知り合った双子の姉妹を交えて結婚したそうだ。

 つまり、鴫野は三人の嫁を貰っている事になるようだ。

 元々鴫野は、上手くコミュニケーションが取れる人間だったし、トントン拍子で進んだんだろうな。


「リックさんもリリアさんだけでなく、獣人の魔族の子二人と結婚してるしなぁ」


「ガイアブルクや魔族領で適用されてる一夫多妻制度様々だね」


 そして、同じく再開発任務を終えて帰還したリックさんも、リリアさんだけでなく魔族の子二人とも知り合って、そのまま結婚したと言う。

 ある意味、ガイアブルクや魔族領なら許される制度だしな。

 一夫多妻制度バンザイってところかな?


「クロさんとミナトさんは、そのままガルタイト共和国に移住したし、後輩達は、何人かが婚約に漕ぎ出したみたいだね」


「らしいな。 クロとミナトと後輩達も幸せになってほしいな」


「うん」


 なお、クロとミナトは、再開発したガルタイト共和国に移住していた。

 後輩達も婚約にこぎつけているみたいだし、こちらも頑張れるのかな?


「もうすぐ私達の家に着くね。 子供たちもいい子にしてるかな?」


「ひなたと由奈が産んだ子はやんちゃだったりお転婆だったりしてるからなぁ」


「エミリー姉さんが双子を産んでまだ1年だしね。 クレア姉さんも子供産んだし」


 そう。

 この10年の間に、俺は多数の嫁から子供を授かり、大家族になったのだ。

 去年はエミリーとクレアが子供を産み、エミリーに至っては双子を産んだのだ。

 クレアは男の子を、エミリーは双子の女の子を産んでいた。

 なお、年長者はアイリスとひなた、由奈が産んだ子供たちで、もうすぐ6歳になる。

 かなりの大所帯になったので、アイリスが思い切ってリフォームを頼んだのだ。


「ただいまー」


 そのリフォームされたアイリスの別荘に戻って来た俺とアイリス。


「「「パパ、アイリスママ、おかえりー」」」

 

 そんな俺達を出迎えたのは、もうすぐ6歳になる子供たちだった。

 三人とも女の子で、それぞれ母親にそっくりだ。


「ただいま、サナ、アリス、カエデ」


 真っ先に俺に抱きつく三人娘を受け止める俺。


「暁斗くん、お帰り。 アイリスちゃんもお疲れ様」


「ひなた姉さんの代わりに、ザナ王女の墓を作ったけど、よかったの?」


「うん。 何だかんだで彼女は変わろうとしてたしね。 真っ向勝負で決着を受けた私としては……ね」


 後から来たひなたは、アイリスにザナ王女の墓を依頼していたようだ。

 色々あったけど、変わろうとしていた彼女を弔うためにだろうか。

 決着を受け入れた者として。


「まぁ、そこまで暗くなる必要はないよ。 今日のご飯は?」


「由奈ちゃんが作ってるよ。 もうすぐ用意できるみたい」


「なら、早速食堂に行こうか。 サナ達も行くぞー」


「「「はーい♪」」」


 なお、食事は今日は由奈が担当しており、もうすぐ用意できるというので、三人娘と一緒に食堂へ向かう事に。


「あ、アキト君にアイリスちゃん」


「お帰り……。 お疲れ様」


「アレクとユーリとシエラは?」


「あそこでメイジフォックスウルフの家族と一緒だよ」


「あーうー♪」


「あぶぶぶー」


「きゃっ、きゃっ♪」


 食堂に向かう最中に見た部屋で、エミリーとクレアが三人の赤ちゃんがメイジフォックスウルフのアルト達と戯れている様子を見ていたが、俺達が来たのを見て、声を掛けて来た。

 アルトやサクラ、おチビーズの尻尾をモフモフしているようだった。


「そろそろご飯だから、食堂に行こうか」


「そうか、そんな時間か。 さぁ、食堂に行きますよー」


「「「あー」」」


『ふ、赤子はとても可愛いな』


『そうですわねー』


 アルトとサクラもご満悦だそうだ。

 確かにこの三人の赤ちゃんは天使だしなぁ、可愛さ的意味で。


「あ、にぃ。 お帰り」


「アキト様、皆様。 丁度準備ができたようですよ」


「そうか。 じゃあ、座ろうか」


「「「うん!」」」


 俺の言う事を素直に聞き、椅子に座る三人の6歳児。

 なお、胡桃は現在妊娠中で、クリスタに支えられながら、食堂に来たようだ。

 順調ならば、来年に出産できるようだ。


「さて、みんなが揃ったね。 じゃあ、食べましょうか」


「ああ。 みんな座ったな。 それじゃあ、いただきます」


「「「いただきまーす!」」」


 テーブルに食事を置いた由奈の後に、俺の挨拶に続いてみんなでいただきますの挨拶をして、そのまま食べ始めた。

 メイジフォックスウルフや他のテイムモンスターも食事を用意したので、それを食べている。


(大家族になって大変だけど、それ以上に幸せだな……)


 大変な時期になっても、この家族ならきっと乗り越えられるだろう。

 そう確信もしていた。


(これからも嫁と子供たちを守っていかないとな)


 この異世界に来て、ようやく掴んだ幸せ。

 それをこれからも守っていきたいと、俺は決意した。



【サモンブレイブ・クロニクル 完】


これでこのお話は完結となります。

急ぎ足感が否めませんが、何とか書き上げました。

読んで下さった方に、感謝いたします。


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