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173 作戦会議

 俺達が中間基地の中に入って暫くしてから、他国からの派遣部隊が来たようなので、コテージ内の大部屋で最終的な作戦会議を行う事となった。

 なお、このコテージは魔族の技術とゼイドラムの技術を組み合わせて作られたコテージらしい。


 どうも、俺やひなた達がガルタイトに召喚される前から技術交流も行っており、それの一端らしい。

 イリアさん曰く、通常はマギカプセルに封じ込めており、そのカプセルを開ける事で今の規模のコテージを展開できるようだ。

 コテージと言うべきなのかは疑問が残るほどの規模の大きさなのだが。


「では、ガルタイト侵攻に向けた作戦会議を始めます」


 そんなとち狂った規模のコテージの大部屋で、イリアさんとクロウ中佐、アイリスが前に出て作戦会議をこれから行う。

 部屋内に緊迫した雰囲気が漂う。


「まず、現時点でのガルタイトの戦力は、こんな感じです」


「クローンホムンクルスは4体か」


「兵士型がまだ2000はあるね。 安川達が召喚される前に保存していたものかな?」


「メイドホムンクルスも300体は動かして来たみたいだね。 安川に無理やり仕込まれたのかな?」


 まず、イリアさん達魔族の偵察部隊による現時点でのガルタイトの戦力が示された。

 安川のクローンホムンクルスが4体にまで落ちているが、まだ兵士型が2000体と健在だ。

 また、メイドのホムンクルスも300体を戦力として安川に仕込まれたようだ。


「これらは数が少ないものの、既にヤスカワによって強化されているので、一筋縄ではいかないでしょう」


「作戦会議前に見せてもらった資料では、そこに一部の魔物も組み込んでいるね。 時間限定の小規模のダンジョンを作って生み出したんだと思う」


「これらを越えた後に、ヘイト・ゾア・ガルタイトを組み込んだ合成魔獣(キメラ)とヤスカワが待ち受けているだろう」


「つまり、安川を屠るにはヘイトを組み込んだ合成魔獣(キメラ)を倒さないといけないと」


「そうなりますね」


 部屋内が一部どよめく。

 後輩達や鴫野達、そして俺達はある程度予測はしていたが、他国からの派遣部隊はその戦力などに恐れているみたいだ。


「そこで、役割を分担させてガルタイトを攻略していこうと思う」


 どよめきのまま、クロウ中佐が役割の分担を提案する。

 全てをガルタイトに向かわせるわけにはいかないので、反対はしない。


「まず、ガルタイトへ直接向かう者はアキト君チーム全員とナナエ君達とクロ君達、そして私と戦車隊から4機分、歩兵20人、さらにはイリア嬢とその側近たちで向かう」


「リックさんとリリアさん、シギノさん達は残りのゼイドラムの部隊と魔族の部隊と協力して兵士型やメイドホムンクルスや魔物の殲滅を優先してください」


「分かりました」


 まず、当然俺達はガルタイトに突入するチームに組み込まれる。

 そして、七絵達とクロやミナトも同様だ。

 そこに一部の軍とクロウ中佐、そしてイリアさんとその側近たちがガルタイトに突入する事となる。

 鴫野達やリックさん達は、残りの軍のメンバーと魔族たちとの協力で、兵士型やメイドホムンクルスなどの殲滅を優先する。

 俺達を行きやすくするためのようだ。


「後の者はここ中間基地を防衛してください。 ヤスカワが私達の進軍の隙を突いてくる可能性はありますので」


 他国から派遣された部隊は、ここ中間基地の防衛に当たるようだ。

 あの安川がそう簡単に俺達の進軍を見逃すはずがないからな。

 他国の者たちは、一応安堵したものの、気合を入れなおす。

 安川の存在は、脅威になってるからな。


「さて、ここまでで質問はあるかな?」


「あのー」


 作戦会議を終える前に、クロウ中佐が質問を受け付けた。

 そこに由奈が手を上げた。


「ユナ君、何かな?」


「ガルタイトとの戦いが終わったら、ガルタイトの領地などはどうなるんでしょうか? 生贄などで既に周辺にも人がいない状態だと聞いてるので」


 由奈の質問は、ガルタイトとの決着の後の事だった。

 七絵達を召喚するための生贄にしたり、ガルタイトに逆らう者を粛正したりなどでガルタイト本国だけでなく周辺も人がいなくなってるのだ。

 なので、決着がついた後、もぬけの殻になるガルタイトはどうなるのか。

 俺もそこは気になっていた。


「そこに関しては私達魔族とガイアブルク、そしてゼイドラムが責任をもって生まれ変わらせます。 終わった後は魔族領から復興班を呼んで新たな国づくりをしますよ」


「それなら良かったです。 決着がついてそのまま放置だったら……」


「流石にそれはしないさ。 私からも約束しよう」


 イリアさんは人がいなくなったガルタイトを新たな国として生まれ変わらせるという。

 クレハ共和国みたいな形になるのだろうか?

 クロウ中佐も決着後のガルタイトをそのまま放置しないことを約束した。


「他に質問はないかな? では、ここで作戦会議を終わる。 食事を摂ってから2時間後に作戦が開始されるので、それまでしっかり準備をしておいてくれ」


「「「了解!」」」


 クロウ中佐の一言で作戦会議は終わる。

 その後は食事をして英気を養い、しっかりと準備をしてから魔導馬車に乗り込んだ。

 女性陣は乗り込む前に念のためにトイレも済ませたようだ。


 さぁ、そろそろガルタイトへと突入するぞ!



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