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地球防衛少女  作者: まさひろ
博多防衛少女
22/46

戦場へ3(改定)

 以前調べてみたが、八正道とは悟りに至る為のマニュアルの一つみたいなものらしい。そのありがたい教えを唱えながら、汚物は消毒だーとばかりに、刀振り回したり、銃をぶっ放したり、ひゃっはー全開なのは、如何なものかと聞いてみたが。


『まぁ唯の精神集中の為のキーワードですし、内容は特に』


 と、至極どうでもいい感じで返されたので、極論すれば素数を列挙したり、いろは歌を歌ったりでもいいのだろう。

 あとはしいて言えばお偉いさんの趣味だろうか、信心深さを示すために神社仏閣を建てまくるのは武家のお約束。長子に家督を譲った後に僧籍に入るのもよくある事だ。そんなところだろう。





 牛若が、俺の胸に掌を当てて、呪言を唱える。

 同時に、視界が、意識が、世界が純白に染まる。あまりの情報量に精神がフリーズしてしまう。生身の体だったら廃人コース一直線だろう。100と書かれた球一つで1d100のSANチェックをやる様なものだ、直送なんてレベルじゃない。そんなものは旧神レベルの神話生物にやらせてくれ、探索者未満の一般人にさせる試練じゃない。


 だが、慣れた。


 元よりこちらは、大した意思も信念も無い、適当に生きて来た人間だ。聞き流すのは大の得意、好きな格言は馬の耳に念仏だ!

 今の俺は、肉体の枷から解き放たれた、魂だけの存在。脳髄を灼熱の石臼でじっくりとすり潰されるような痛みも!胃袋に液体窒素を流し込まれるような重さも!大動脈から直接放血されるような軽さも!全て雑音!全て雑感!全て雑念!

 俺が意識すべきは三千世界の大海に浮かぶ原子より小さく、電子よりも曖昧な、遠く、儚く、頼りない、刹那でも気を抜けば見失い、消え去ってしまう、唯一絶対な牛若の掌の温もりだけだ!





 イメージ上の俺は七孔吻血、満身創痍、世界創造に巻き込まれて際限まで粉砕された唯の石っころ。

 だが、成った、終わった。体内に抑えきれず、爆破四散しそうなエネルギーを牛若に分け与えていく、繊細に、迅速に。少し悪いがあまりトロトロしている暇はない、俺が持たないし、GENも待ってくれない。

 福岡の、いや九州最大の駅、博多駅。駅のどこで発生しているか分からないが、運転手がやられたら大災害、駅前の道路でやられても大災害だ。人間なんか簡単に全身を強く打って死亡させるもので盛りだくさんだ。





 八正空間を展開する、細かい調整なんか効かない、全力で展開。博多南駅を中心に半径10km程が俺の領域、俺の世界となる。その中の全ての情報が意識に流れ込んでいくが聞き流す。

 あぁなる程、神様の気分ってのがほんの少し体感できる、全ての情報なんて受け取っていたら身動き一つとれやしない、聖徳太子様だって10人が限界だ。ただ残念ながら耳に訴えてくる訳じゃなく脳髄に直接叩き込まれるってのが厄介だ、耳を塞げばよいってものじゃない。

 まぁ、耳も手も脳みそもありゃしないので出来るのは意識して無意識を保つだけ、ある意味無念無想に近いのかもしれないが、生憎こちらは自分勝手に俗世に介入する気満々だ。


まだ、言語を発せられるほど意識明朗と言う訳でないが、全精神を振り絞り牛若に念じる。


『行くぞ!牛若ッ!』


 それと同時に、牛若は地を駆ける、いやそれは最早飛行と言ってもいいかもしなれない。矢の様に真っ直ぐに、羽の様に軽やかに、先行していた弁慶さんを瞬く間に追い抜き戦場へたどり着いた。




体調不良のため小出しに

弁慶、牛若視点を書いたのでついでに主人公の分の書きました

次回博多駅

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