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人生フリーフォール状態の僕が、ユニークスキル【大落下】で逆に急上昇してしまった件~世のため人のためみんなのために戦ってたら知らぬ間に最強になってました  作者: THE TAKE
第2章 ペンラム国編

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第47話 魔法の習得


 当然のように魔法の習得状況を確認しているレビン。しかし僕はそんな魔法のような能力を知る由もないし、使い方などわかるはずもありません。



「ええと……、その魔法というものは、……簡単に習得することが可能なのでしょうか……?」



 一瞬ポカーンとした彼女は、ならばと新たな指南書を取り出し見せてくれた。

 そこには魔法の基礎となる属性の説明と、大まかな概要が載せられていた。



「魔法は基本的に4つの属性、火、土、水、風に分けられ、これら4属性から発展させたものを複合魔法と呼んでいます。またこれらと別に、光、闇、無属性といったものも存在しますが、これら3つは特殊な条件下、または能力を持つ者にしか使用することはできません」


「火、土、水、風にその他ですか。エリルさんが使っていた水が出る魔法が水属性で、ビータさんが使っていた空気を切り裂く攻撃は風属性の魔法、かな?」


「そうです。他ですと、カッセさんは土属性、お兄ちゃんは炎属性の魔法が得意ですね。バランスも良いですし、それぞれの特性を活かしたパーティーと言えますね」



 なるほど、自由自在に水や風を操っていたアレが魔法なのか。どうやら魔法はスキルとは別に存在している位置付けみたいだ。



「皆さん使えるんですね。ちなみにですけど、皆さん全ての属性の魔法が使えるんでしょうか?」



 僕の質問に対し、何かを忘れていたように手を叩いたレビンは、また別の水晶玉を取り出し僕の手をガッシリと拝借した。言われるがまま手を置くなり、玉が淡く輝き始め、ぼんやりと文字を浮かび上がらせる。……しかしどうにもレビン氏の反応がよろしくありません!



「ええと……、どうでしょう?」


「あの、ですね……。言いにくいのですが、ウタさんはあまり魔法がお得意ではない、……のかも?」


「と、言いますと?」


「良く言えばどの属性もバランスは良いのかな……な~んて。悪く言えば得意な属性もないのかな~と。う~ん……」


「た、端的に言いますと……?」


「ではハッキリ言いますね。魔法には期待しない方が、ってことみたいです。……ごめんなさい、勝手に確認させておいて」



 ハハハとカラ笑いした僕は、僕自身に魔法の才能がないことを知らされた。

 もともと不器用だし、最初からそんな気はしてましたけど……



「でも魔法は努力次第で習得できる可能性がある能力と言われていますし、覚えたい魔法があるのでしたら頑張ってみるのもいいかもしれませんよ」


「え、でもどうやって……?」


「簡単なものでしたら、魔導書を手に入れることで習得が可能です。簡易の初歩的な魔導書は村でも扱っていますし、優秀な魔法使いさんからでしたら、直接指導いただくことで習得することも可能です!」


「魔導書、ですか。それって僕でも手に入るんでしょうか?」



 彼女の顔がハッとする。

 そしてまた言いにくそうに、さらに申し訳無さそうな顔をしながら言った。



「薪に火を付ける魔法や、コップに水を注ぐ魔法くらいならお安く手に入りますが……、戦闘に使用するような魔法となると……、その、お値段がそれなりに、と、ええと……」



 僕は察した。

 貧乏な僕では買えないんですね、と。


 でも、それもそうか。もしそれほど簡単に魔法が覚えられるなら、今頃は町中が魔法だらけになっているはず。そうでない時点で察するべきだった。



「だ、大丈夫です。魔法については、またおいおい考えてみます!」


「すみません、こちらの都合ばかりで色々と失礼を」



 恐縮するレビンに薬草を手渡した僕は、これ以上おかしな空気にならないうちに話題を変えることにした。



「と、ところで、これで僕の冒険者ランクが上がるはずですよね。アイテムも、このとおり揃えてきましたし!」



 今回の依頼品と合わせ、ドロップしたアイテムを並べ確認を促した。どれどれとアイテムを確認したレビンは、これまでの失態(?)を取り戻すべく、元気よく「大丈夫だと思います!」と言ってくれた。



「では、これで……?」


「はい、Fランクにランクアップです。おめでとうございます!」



 彼女が拍手したところに、タイミングよくサロムたちパーティーがクエストの受注にやってきた。すぐにランクアップに気付き、みんなで盛大に祝ってくれた。



「やったなウタ。これでお前もようやく一端冒険者の仲間入りだな」


「うん、ありがと。でもまだまだこれからだよ」


「当たり前だろ、これからもよろしく頼むぜ、ウタ」



 サロムが僕の肩に手を回し、ガハハと笑った。しかし僕はどこか気まずさを隠せず、エリルにそれを悟られてしまった。



「ウタ、どうかしたのか?」



 頭に手をやり誤魔化してみるけど、やっぱり隠せそうにない。

 僕は意を決して、この場でみんなに打ち明けることにした。



「実は……、村を出ようと思ってるんだ」



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