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ララトーニ物語前日譚  作者: 友人A
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幕間:刑務所の王への階段⑦

 古びた地下トンネルの中、クロトーニとシュハイの灯火のボス、リアムが対峙した。壁面から滴り落ちる湿気と、薄暗い灯りが緊張を増幅させる。


「初めましてクロトーニ、君がここまで辿り着けたとは本当に驚いたよ。だが、君の野望はここで終わる」


 リアムは冷酷な笑みを浮かべ、言葉を投げつけた。


「私はアリシアのため、そしてこの刑務所の全ての仲間たちのために、お前を倒す」


 クロトーニは鋭い眼差しで相手を見据え、言い返した。


 そして言葉が交わると同時に、二人の身体は一斉に動き出した。

 クロトーニは武器を持たず、経験と闘志だけを頼りにリアムに立ち向かっていた。一方リアムの手にはハンドガンとナイフが輝いていた。


 リアムはナイフを素早く抜き、その刃をクロトーニに向けた。

 クロトーニは身体を低くし、リアムの攻撃をかわす。

 ナイフが虚空に舞い、冷たい風がその刃を通り抜けた。


 クロトーニはナイフを奪い取ってリアムに襲い掛かり、素早い連続攻撃を仕掛けた。

 だがリアムは驚くほど巧みに攻撃を交わし、反撃を試みたが、クロトーニもまた巧妙に回避した。


 リアムは銃を発砲し、クロトーニに向けて弾丸を放つ。

 クロトーニは身をかがめて回避し、その間にナイフで応戦する。


 しかし、リアムは冷酷なまでの狙撃手で、的確にクロトーニを狙い撃ちする。

 クロトーニは次第に窮地に立たされ、傷だらけになりながらも闘志を失わなかった。彼女は苦しい瞬間に、過去の記憶がよみがえるのを感じた。


「レイン……」


 クロトーニは静かに呟きながら、その瞬間に至るまでの辛い記憶を思い出す。

 彼女はレインとの過去の闘いで学んだ教訓を胸に刻んでいた。


 そして、どこからともなく凄まじいほどの力が湧いてくるのを感じた。


 リアムは奮起し、最後の一押しでクロトーニを仕留めようとしたが、クロトーニの身体が突如として驚異的な速さで動きだした。

 彼女はボスの弾丸を避け、ナイフの攻撃を仕掛けながらボスに迫っていった。

 彼女の攻撃は精密で、ボスを追い詰めていった。


 ボスの表情に恐怖と焦りが広がり、彼は銃を手放し、隠していたもう一つのナイフを握りしめた。

 しかし、クロトーニはその動きを瞬時に読み取り、ボスのナイフを掴んで捕らえた。

 リアムは苦悶の表情を浮かべ、ナイフを手放そうとしながらも、クロトーニの力強い握りに抵抗することができなかった。


「何という馬鹿力だ……っ!」


「これで終わりだ!」


 クロトーニは力強く叫び、ボスのナイフを奪い、その胸に突き立てた。

 リアムの顔が歪み、血が吹き出した。クロトーニは冷静にリアムの耳元で囁いた。


「私の勝ちだ、シュハイの灯火よ」


 リアムの顔に死の表情が浮かび、彼は倒れ込んだ。そしてトンネル内に静寂が戻った。

 クロトーニは息を切らしながらも、シュハイの灯火への執念と仲間たちへの誓いが果たされた瞬間を迎え、勝利の雄たけびをあげた。

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