幕間:刑務所の王への階段②
クロトーニは収監された刑務所の中で、新たな戦いに立ち向かっていた。
友人であるレインを失い、自分の手で彼を失ったことに対する罪悪感が彼女の心を苛み、時折絶望に襲われていたが、刑務所内での地位を築くという目標に向かって進み続けた。
一方、刑務所内では相変わらずウィルソンが囚人たちを虐げるという日常が続いていた。ウィルソンは自己満足のために囚人たちをいじめ、その権力を乱用していた。
彼の存在は刑務所内に恐怖と不安を蔓延させていた。逆らおうとする囚人もいたが、誰もがウィルソンによって凄惨な最後をとげていた。
そんな日々が続いていたある日、ウィルソンはクロトーニに対して特に執拗に嫌がらせを仕掛けてきた。
彼はクロトーニに対して差別的な言葉を浴びせ、暴力的な行為を続けた。クロトーニは度重なる攻撃に耐え続けたが、ついに彼女の限界に達した瞬間が訪れる。
クロトーニは静かに反逆を決意した。
翌日、ウィルソンがクロトーニを更に侮辱しようとしたとき、クロトーニは冷静さを保ち、自分の計画を実行に移す決断を下した。クロトーニはウィルソンを事故に巻き込む計画を練り、実行に移す決意を固めた。
ある昼食の時間、刑務所の食堂での出来事が、その計画の幕開けだった。
食堂には囚人たちが列を作り、食事を待っていた。ウィルソンはいつものように高圧的な態度で囚人たちを威圧し、辱めていた。クロトーニはその機会を逃さず、計画を実行する覚悟を決めた。
冷静な態度で食堂の席に座ったクロトーニは、ウィルソンの視線を引き寄せた。
ウィルソンは自信満々でクロトーニに近づき、辱めようとした。そのとき、クロトーニは計画通りに行動した。
彼女はトレイの上にのせていた食べ物を床に転がし、滑りやすい状況を作り出した。そして、ウィルソンが近づいてくると、クロトーニは食べ物のこぼれた部分にウィルソンの意識が向かないよう、注意を自らに引きつけた。
クロトーニの目論見通りウィルソンは注意を払わずに一歩踏み出し、瞬時に滑って転倒し、床に激しく頭をぶつけてしまった。悲鳴が飛び交い、ウィルソンは意識を失った。
その隙を見逃さず、クロトーニは素早い手つきで、持っていたフォークをウィルソンの後頭部に突き刺した。
ウィルソンはその場で激しく痙攣し、動かなくなった。
周りの囚人たちは事故を目撃し、騒然となった。クロトーニは冷静さを保ち、何事もなかったかのようにその場から立ち去った。警備員たちも急いで駆けつけ、ウィルソンを救急車で搬送した。
この事故により、ウィルソンは生死の境をさまよう重傷を負い、後に命を落とすこととなった。クロトーニの計画は成功し、ウィルソンによる刑務所内での暴力が終結した。
クロトーニは自分の行動に対して後悔はなかった。彼女は友人のレインを失ったこと、そしてウィルソンのような悪に立ち向かう覚悟を決意したのだ。
彼女は勝利の雄たけびをあげ、刑務所内に新たな秩序を築き上げるために立ち上がったのである。




