幕間:刑務所の王への階段①
レインはクロトーニの手によって命を奪われた。
この出来事は単なる事故ではなく、クロトーニの故意であった。彼女は怒りや感情に流され、友情が崩れ去る瞬間を目の当たりにし、後悔と罪悪感にさいなまれた。
警察は現場に駆けつけ、クロトーニは逮捕された。彼女自身が罪を認めたこと、加えて物的証拠と証言が彼女を有罪に仕立て上げた。
運命の誤解がレインの死を招き、クロトーニを刑務所へと導いたのである。
クロトーニは刑務所に到着し、冷たい鉄格子の内へと閉じ込められた。初めての収監の日々は辛く、友人であったレインとの蜜月の記憶が彼女を苦しめた。
それでも彼女は刑務所内での生活に慣れていく必要があった。
ある日、クロトーニは刑務官の一人、ウィルソンに呼び出された。ウィルソンは麻薬中毒であり、常に不機嫌で手荒い対応をすることで知られていた。
クロトーニは食事の時間になり、独房から出された。しかし、ウィルソンは彼女に嫌がらせを始めた。
「お前、ここで何ができるんだ? 何の価値もないくせに」
ウィルソンの声は嘲笑と侮辱に満ちていた。
クロトーニは怒りを抑え、平静を装った。彼女は友人の死に責任を感じており、自己嫌悪に苛まれていたが、それでも立ち向かわなければならなかった。
「私はここにいる理由を忘れないようにしているだけよ」
クロトーニは冷静に答えた。
しかし、ウィルソンはますます攻撃的になり、クロトーニに暴言を浴びせた。
その瞬間、刑務所内の他の受刑者たちも干渉し始め、緊張感が高まっていった。
だがクロトーニは友情と平等を信じ、自分の信念を曲げなかった。彼女は刑務官や仲間たちとの壮絶なやり取りの中で、刑務所内での地位を築く道を模索し続ける決意を固めたのだ。




