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43話 「作戦の意図」

3月27日、午前10時13分。

ガーディアンズ、仁帝国は軍共に激戦の最中にあった。

最初に発砲したのはどちらの陣営だったのか、公式記録は互いに沈黙を保っている。

しかししかし同時に同じ指令が違う言語で繰り広げられたであろうことは想像に難くない。その時点では、ごく当たり前の戦闘が、その規模を大きくしただけのものであった。

「、、、」

春翔は無言でモニタを見つめた。

当初、両軍は互いの出方を伺う為、長距離からの砲戦を繰り広げていた。春翔は突出を指示しなかったし、仁帝国側も前進攻撃を行って来なかった。

状況が変わったのは10時48分。

「大尉」

春翔が突如として口を開いた。

「はい」

「大沢少将に連絡、『麾下の艦隊を率いて前方に突出、敵先頭集団と交戦し、3分間の後後方へ退避せよ』とね」

「え、、、大沢少将の艦隊のみで、ですか?」

ガブリエーレは思わず聞き返した。

少将に与えられた艦艇は約30隻。それだけの艦艇で突出するのは危険過ぎると思われたからだ。しかし春翔は再び沈黙の殻にこもってしまった。

彼は困惑の視線が錯綜する環境を、通信士官の元に向かって歩き、件の命令を伝えた。

「元帥閣下は何をお考えなんでしょうか、、、?」

通信文を作成しながら通信士官が訊ねる。

恐らく歳は確実にガブリエーレよりも上だろうが、階級の差が彼に丁寧な言葉遣いをさせていた。

「さぁ。多分おいおい分かるんでしょうね」

階級の差ではなく、年齢の差に敬意を表してガブリエーレも丁寧に答えた。ただ1人、眞木中佐だけが納得したような顔で上官を見つめていた。

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