表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

同居

「ラニアはこれからどうするの?」


 パンをスープにつけていると、リドに言われた。

 僕は今のところ、消える気配はない。食事も睡眠もいらないとはいえ、食事の楽しさを知った今、それができるだけの稼ぎは欲しかった。自分で作るとしても、道具がない。


「何処かで働こうと思う。そこそこ腕は立つから、冒険者もいいかもしれない」


 リドにもお金を返さなくてはいけないし。

 そもそもなぜここまでしてくれるのか。いつまでも頼り切りではだめだろう。


「じ、じゃあさ」

「ん?」

「ラニアもここに住まないか?」


 なぜ?


「その……寂しくて。ラニアからは嫌な感じしないから、ここにいて欲しいっていうか」

「嫌な感じ?」

「自分に害のある人がなんとなくわかるんだよ。皆程度は違うけど、大抵の人から感じる」


 感じなかったのは両親と、近所にいたおばあさんくらいらしい。


「しかし……ただというわけには」

「も、もちろん、できることはやってほしいけど。でも宿代はかからないし」


 どうかな、と不安そうに見つめてくる。


「……わかった。これから宜しく」


 リドは、嬉しそうに笑った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ