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第46話 及第提供機(アカシック・ミッション)

アカシック・ミッション

分類 精製

コスト 追い詰められている状況、

    それに加えて汎用魔術を10種類以上会得

属性 無


やる事が多すぎて何をすれば良いのかわからない時、

何をすれば良いのかがわかるようになる魔法。


テスト勉強から逃げるために使っても、

おそらく苦手教科のテキストを解き始める

だけだろう。

一貴が10万円掛けて買いたかった物、

それはゲームや参考資料ではなくあの店で買える

魔道具だった。あの店とは以前野上に紹介された店なのだが、晴れて3人とも出入り自由になった。


終業式の日。

クラスは成績の見せ合いで盛り上がり

夏休みの宿題にいつもの如く悲鳴をあげている。


「このプリントに書かれているのが

各教科の夏課題になります。

2学期の評点に関わりますからね、くれぐれも!

推薦を狙う人はサボらないように!」

「ぐえー!テキスト100ページってアホだろ!」

「先生に向かって阿保なんて言葉を使わない。

あと始業式の9月1日まで終わらせるなら、

1日3ページやれば終わりますよ」

「ちぇっ、牢屋の外まで枷付きかよ」


そしてこの日、1年生は魔術帳面を受け取った。

受け取るまでどれだけ魔術を極めたかで豪華さが

変わっていくので一貴の物は特に異質な雰囲気を

漂わせる。


4限が終わると各それぞれが荷物を纏めて

教室から出払った。


「カズ、サト!ゲーセン行かね?」

「悪い、今日用事アリだわ。今回パスな!」

「え〜…ま、ええか!

休み中会えたら課題ノート写させろよ!」

「前提かい!はーいはい」


一貴と里流が話しながら階段を降りていると

生徒会長の鷹司に遭遇した。


「おー!お疲れさん!

あ、君が攫われた一貴なのね」

「え!?あ〜…まー、ハイ」

中々えげつない出会い頭な挨拶を交わす。

攫われた後の話を色々質問されたが何事も

無かったように答えを返す。


「へぇ、そんな場所にまで連れてかれたの」

「幸い県内だったのが救いでしたよ。

もし東京とかだったら…とか考えると…」

「カズ、実は俺達残り組はそれを心配してたんだ」

「え、そうなの?

まあでも間一髪だったってことか」


攫われた後の事後処理は生徒会を中心に

形をつけていった。そして里流は今回事件が

起こることを事前に知っていたので

警察への連絡が早く済んだのである。


「あのメモに書いてあったんだよな。

その日の10時には襲撃が来るって」

「さっすがあ!

中を見てくれなかったらどうしようかと」

「お前らリスキーにも程があんだろw」


鷹司はここである提案をした。

危険にも怯えず立ち向かう下級生を思って

困惑した状況下で役に立つ魔術を教えたいという。


「今からっすか?」

「うん、あら?空いてなかったり?」

「あー、サトは空いてますけど俺は…」

「なんで俺空いてる前提なんだよ!?

オメーこそ暇だろ!」

「んにゃ、俺あの店に行くからさ」

「明日でいいだろ…ってあそこで物買うなら

完全予約制だったっけな」


鷹司にはお断りを入れるが、今度は逆にその店に

案内して欲しいと言う。流石にまだ薦められる立場じゃないので野上を盾にするもそれなら今から会いに行くと言った。


職員室

「失礼します、3年の鷹司です。

野上先生いらっしゃいますか?」

「おお、どうした?」


鷹司は余すことなく全てを語る。


「筑前、丘咲。今こうやって報告した事は

褒めてやる。だが一見さんお断りの店だってこと

忘れた訳じゃねえだろうな」

「それくらい知ってますよ!

でも口にしたのは…事実…といいますか」


野上はため息を付くと

夜咲に連絡を入れて許可を取った。


「まあ行ってこい…それと、

2人とも、くれぐれも他の人間には話すなよ!」

「はーい…」

「というかなんで予約なんて入れたんだ?

高校生のお小遣いで買える物…まあ無いわけでもないが…何故今日なんだ?」

「え!?あー…まあ、臨時収入があったんすよ!」

「(このバカ…!ここは普通に

 お小遣いが増えたで良いだろうに…)」


しかしなんとか見逃して貰えたようだ。

野上は事務作業で忙しく回ってたのでギリギリ

回避できた模様だったが。


校門を出て自転車を漕いで駅に着くと

電車に乗り換えて街中へ歩き出す。


「ここです」

「…カフェ?みたいだね

コーヒー豆でも買うの?」

「コーヒー豆は…多分売ってないっすわ」


店に入ると夜咲は店内を掃除していた。

「いらっしゃい!待ってたよ。

あ、そうそう…あまりウチの店のことは

学校内外問わず口外しないようにね」

「すいませーん…」

「ま、言っちゃったのはしょうがない!

そして…君が鷹司君。ゆっくりしていってね」

「はい!お世話になります」


一貴は変身アイテムのコーナーに立ち寄る。

「一貴君はもうバトルスタイルを固定できたのかな?ま、そこに立ち寄るなら聞くまでもないけど」

「なんか最近ようやくしっくり来たなーって感じて。でも…まだ先生には勝てねえっすよ」

「野上さんは別格だからね…

一貴君は焦る事ないよ。何しろ本物を経験して

人生って初めて個性を探すわけだし」

「でも、ちょっとだけ近づけた気がするんです

だから今日…それをヤツらに見せるためにも

増強するべきところはしようかと」

「良い判断だ、きっと君ならやり遂げられる…

せっかくなら少し安くするよ」


一貴が手に取ったものは特撮ヒーローが付けてそうなベルト、それと携帯スマホカバーみたいな強化装置だ。


「…すごいな、スマホカバーにしては上出来…

てかこれ見つかったらマズイでしょ」

「学校で出すならマズイっすけどね。

まあ戦闘で使いますし、まず教室じゃ出しませんよ」

「…?」


あれこれ悩んで1時間程、一貴はペンダントフレームとスマホカバーを購入した。


「はい、じゃあ合わせて7万円ね

ありがとーございましたー♪」

「ふぁっ!?

一貴…お前よくそんな金持ってんな…」

「…貯金してましたので(そんな訳ねえけどな)」


一貴が買った魔道具、その内のペンダントフレームは魔素の流れを整えたり持ち主が操作できる魔術の威力や表現方法を大幅に増やしてくれる。

言わば一種の強化アイテムだ。アイスだけではなくその上位種のエレメントマジックが使えるようになる。不審者騒動に対しても有効だ。


帰り道、鷹司はせっかくなので今から

教えたい魔術をこの場で教えようと言う。

なんならその魔術を使ったからこそ

今教えるべきと言う結果になった。


「帰ってからも何かやることあるなら

この魔法を使ってみてね。それじゃ、

及第提供機(アカシック・ミッション)


手のひらに赤い光を出現させて

グッと拳を握り、それを額に当てる。

目を開くと何かを悟った顔をした。


「…うん、よし。完璧だ

さすが学年トップのウィザードだね」

「あ、なんかその呼び方良いっすね

魔術師ってなんか微妙に呼びづらいと言うか」

「2年生になったらそう呼ばれるかもね

そうだ、今度は先生も一緒に行くか!」


電車に乗る…

途中下車先輩は耳打ちでこれから会う人物に

気をつけろと怪しげに警告を残した。


下車駅にて

そこでばったりあったのはなんと勝だった。

閲覧いただきありがとうございます!

こう言う時、どうしよう!って場面を切り抜ける魔法、

最後に役に立つのは普段は役に立たないものかもしれません

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