第47話 絶対幸運領域(フォルトゥナ・ドライブ)
フォルトゥナ・ドライブ
分類 強壮
コスト ある一定量の魔術の熟知
加えて自分が幸運だと思う出来事。
属性 光
幸運な出来事を連鎖する魔法
必ず最初のラッキーは自分で引き起こす必要がある。
いつも降りる駅で偶然にも出会った勝。
神妙な表情でこちらを睨むだけで何もしない。
なんなら一貴も事件後の気まずさで顔を合わせようとできたものじゃない。
一貴が素通るとスマホで連絡を取る。
そこからは反対方面の次に来た列車に乗って
どこかへ去った。
案の定か、その連絡は元仲間内のメンバーに対するものだった。何も知らずに歩く一貴を塞ぐ。
「…そこ、通って良いっすか」
「通れると思うなら通って行けば良いだろ?」
最早一貴からすれば相手が何者なのかわかっていた。陰湿なイタズラと誰がそんなことをするのかと。
暴走族の部下が嫌がらせで前を塞いで来た。
だが選ぶ相手を間違えたか彼らの思惑は外れる事になる。
感情とイメージのコントロールが以前よりも
遥かに上手く行っている感じがしている。
今まで中途半端な形でしか決められなかった魔術がこの時ばかりは変に上手く行くと思える。
指パッチンで冷気放つと暴走族がガチン!と
凍りつく。その場は今までのように中途半端な
拘束ではなく、氷のキューブに閉じ込める形で
完全に動きを制圧できた。
「わりーな、反社とは付き合えねえ」
しかし一貴の居場所を突き止めた他の暴走族が
一貴を取り囲む。
「10人がかりで取り囲んで来やがったな。
周辺は住宅街、大きな攻撃魔術は使えない」
アカシック・ミッションを使うとある方法が浮かぶ。こんな状況だがらこそか、絶対幸運領域を使う時だ、と。
「俺達と来てもらおうか」
「卑怯者の分際でか?口を慎めよ反社が」
「やっちまえ!」
一斉に捕まえようとバインド・リーフや、棒状の物の先端をドーベルマンの頭のごとく変貌させ、刺股のように相手を拘束させるアリスト・ホーンで襲い掛かる。
偶然かわからないが朝のテレビ番組で
占い1位の星座だった一貴。この条件さえあれば
使える魔法がある。
フォルトゥナ・ドライブを使った一貴、
拘束を軽々と受け流し、暴走族同士を捉えさせ
一方的に動けなくした。
「拘束をブチ破る魔法以外にも
その状況から抜け出す良い方法を教えてくれる
魔法もあるんだな、へー」
間抜けのように拘束されてうずくまる暴走族、
しかし一貴の去り際にはその顔は笑みに変わる。
「もしもし…ボスっすか?
やりやしたぜ、これでアイツは思いのままっすわ」
皆が捕縛を目的とする魔法を使う中、
最後尾にいた1人だけはマークを付けていた。
一方、洞窟の中では鬼島が計画の最終段階に取り掛かっていた。ハイウェイドラグーンはほぼ完成しており、今か今かと起動を待ち望んでいる。
「完成したらどうするんですか?
いきなりこんなデカい怪物を出しても
攻撃されて終わりと思いますが…」
「コイツが稼働できるのはあくまでも3分を
限度とする。その通り、あまりにも良い的だ。
そして何よりコアコクピットとなるカーは
リッターで言えば15キロ。スポーツカーの部類ではかなり良いが最高出力を出すならあまり無茶はさせられない」
アヴァロード大鉱石は強力無比なエネルギー源、
当然高値で取引されるためか、質の良い素材が
買えるようになる。
また、ハイウェイドラグーン本体にもエネルギーコアとして採用する事でその戦闘力は世界の軍備の3割にも匹敵する。たった一体でだ。
「まずは手始めに簡単なミサイルを撃つ。
目的は向こう側を挑発させる事だ」
「恐怖を植え付けるってことですよね。
戦術としては最高に良い判断と思われます」
指定の場所は元社長が運営する工場と
買収した大元の主要工場やオフィスビル。
こちらが本気になれば容赦はしないという
意思表示みたいな物だ。
「舞台は整った
予定時刻は私の方で緊急で伝える」
「はい、ボスもお気をつけて」
閲覧いただきありがとうございます!
たくさんゲームをプレイしている人に取っては
ガチャでレアキャラ引きまくりにでき…ませんね。
あくまでも確率で成り立っている以上は
その確率が反映されます。まあミスは減るかも!




