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第11話 「エクシード・スピリット」

〜エクシード・スピリット〜

…攻撃が最大の防御なら護らずに攻めればいい。

そういう時にこそ、完全な防御を決めた時に

最高の反撃与える魔術がある。

エクシード・スピリットはそういう魔法だ。


…例えば刃をぶつけ合わせた時に

始めから勝負を決める一撃を与えたいと思った時に相手に確実に仕留めた感覚を与える。

これが条件の一つの完全な防御だ。

とにかく油断させることが重要である。


…後は全力で拘束魔法を打ち、身動きを取らせない。そして自らが与える次の一撃に戦士の誇りを

纏い攻撃することで魔術が完成する。

「では、私達はこちらから周ります。

何かあったら連絡してください」

「わかりました」


警察と別れると野上と遥秋は電気をつけながら

生徒が誘拐されたらしき道を辿る。


野上はかなり緊張していた。

先程の失態がどうにも自らを力ませる

油断したら、と考えると気が立ってしまう。


再び準備室に入ってダクト周辺を調べると


「野上先生!前!」

「うお!?しまった…」

「野上先生、力みすぎですよ〜

それに…そんなガチガチじゃまたしばかれますよ」

「…わかってはいたがどうしてかな…

本気を出そうとするといつもこうだ」


大丈夫だと促して外に出た時

また教室とその外の風景が変わり果てる。


「またか…ならば来るか!」

「これはタイムリープですかねぇ。また物騒な」


結界を敷くにも出すには使用者の記憶に残って

いなければ失敗となるのだ。本で見ただけでも

ここまで鮮烈にはできない、怨念でも無い限り

熱も衝撃も伝わるはずがないのだ。


まさにタイムリープ。時空が歪んでるようだ

だがここで野上がある事に気付いた。

結界の時空は現校舎とは違うがルートまで

侵されていないようだ。


「こっちは!…やはり、通行止めだ。」

「うわ!校舎が焼け落ちてますねぇ」


元々行き止まりなら別の道が追加される

まるで学校そのものがコスプレしているようだ。


「そうか…ならばあの黒板に書かれていた

1階というのは"体育館の床になっているのか"!」

「あー、確か昔は食堂なんですよね。

今はもう場所移されて体育館ですけど」

「急ぐぞ、最初の被害者が出てもうすぐ

72時間が経ってしまう…!」


その時都合良く中から人がゾロゾロと

出て来始めた。体育館に向かうそうだ。

この瞬間を好奇と見て再び準備室に入る。


「…ダクトに入るなんて初めてなのだが」

「仕方ないですよ、さあ行きます…よっ!」


二人一気に飛び込んだ。

ダクトから出ると食堂らしき景色が映る。


「ここは…」

「む、野上先生カレンダーがありますよ。

どれどれ、今日は1945年の6月10日。

へえ…なるほどねぇ」

「その日って確か…!」

「ええ、大空襲の日ですねぇ」


探索を始めようとする前に物事の真実を見つめる

(アイ・デザーム)を使う。自分が今どこに居るのかを把握できるようになる魔術だ。


「おおおっ!?あと一歩踏み出せば1階に

真っ逆さまだったのか…ん、遥秋先生は」

「ご心配なく。(エアリル・ウォーカー)を

履いてますので」

用意の良さにうーむと頷く野上。

同じようにエアリル・ウォーカーを履いて

1階に降りていくと、舞台上のカーテンが開き

生徒が蓑虫状に吊るされていた。


「ぬあ!?皆ー!無事かあああ!!!」

「ちょ!?野上先生ダメです!それ罠!」

いい終えた瞬間、控え室から黒男が襲い掛かる


吹っ飛ばされても(スリンガー・ビヨンド)で

壁に張り付きそのまま狂ったように襲い返す!


「貴様あああ!!!この前はよくも!!!」

「ぐふっ…!凄まじい力ダ…

コイツを引き渡せばあの方は俺タチヲ…!」

「(野上先生に狙いを定めた…!?)

先生!気をつけてください!

今度はあなたが狙われています!」


野上の怒りのボルテージは沸騰寸前だ。

剣戟で峰打ちをねらうために黒男は

(カース・エッジ)をより鋭く研ぎ澄まし構えた。


「舐めるな…軍隊で使うカース・エッジは

そんな付け焼き刃を粉々に砕くぞ…!」


そういうと野上も空間を撫でて凝黒の剣を

なぞり写しだし手に取った。黒男の物と比べて

見るからに圧倒的に強そうな剣に見える。


「出たァ〜!野上先生のカース・エッジ!

 写メ撮らなきゃ…」

「お前は写真なんか撮らずに連絡しろ!

一階からくる事を忘れずに伝えてくれよ!?」

「わーってますよ!

くぅ〜!やっぱ野上先生のエッジ活かすわぁ!

武器オタの血が騒ぐぜえ!」

「ふざけやがって…!」


苛立った黒男は最初こそ弄ぶ様に攻撃したが

あまりにも綺麗に捌かれるので時期に手加減

なんて言葉そっちのけで刃を振るう。


野上も一切油断はしていない。なんなら

捌いている途中で(ドレイン・カルテ)を

施しつつ相手の弱点を見極めている。


そこへ連絡を聞きつけた警察官が入って来た。

シールド部隊を盾に警棒を(ヴァルキュリア・ナイフ)で

剣に変え臨戦体制を取る。


滑空するように周囲を囲むと降伏を促した。が

「抵抗するな!さもなくば戦闘を執行する!」

「甘イワ…!」

ヒュウイイイッ!と指笛を吹くと

空からチェス盤が出て黒闇の魔法陣から

黒いローブのアサシンが出て来た。


「片付けろ…!」

指パッチンで号令をかけると警察官を一斉に

襲い始めた。


「さて…」

「ほおう…あくまでも一対一(タイマン)か。

だが関係の無い生徒を巻き込んだんだ。

容赦はしねえぞ」

「知ルカ。後ハお前一人だ!

これで俺は"ゲームの勝者になれる"…!」


勇敢に突っ込むもドレイン・カルテの影響で

足に激痛が走る。うっかり転んだが上段の構え

からの斬撃はわかっていたので構えた。


「(なんの!足の痛みなぞ技術一つで…!)」


この慢心こそ野上が本当に狙った物である


ガシャリイン!!!と音を立てて

暗黒の剣をたた斬った。思惑が外れて

()れた剣に怯える表情を野上は逃さない。


「(エクシード・スピリット)!」

野上が出す拘束魔法は相手を白銀の台座に

張り付けて全身に苦痛を電流の如く流し込む!


「ゥウウガアアアアアアッ!!!」

あまりの痛みに体を大の字に広げた黒男に

渾身の霧払いで斬り裂いた。


同時に警察官達が相手しているアサシンも消滅した

閲覧いただきありがとうございます!

ついに事件の根端である黒男をやっけましたが、

まだ生徒達は行方不明。一体どうなるでしょう


少しわかりづらい部分があったので追記です


先生達  ーー[ダクト]

(準備室)     I

         ↓

       現実世界 体育館の2階

           I I

       結界の景色  食堂

          ↓

       現実世界 体育館の1階

            I I

       結界の景色 体育館内は影響無し

             外のみ結界

     

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