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黄昏時に  作者: 紲結、
廃病院
6/8

廃病院『6』

ガチャという音と共に海津さんの四肢を固定していた枷がはずれた

「いや~やっと自由に動けるのです、所で甲斐君は何処に行ったのです?てっきり一緒にいると思ったのですが」

「えっと何かここから脱出する方法を見つけたみたいで、その為に必要な物を探しに行きました」


流石に焼却炉に入れるために胴体や手を探しに行ったとは言い難い⋯⋯いや言ったとしても多分海津さんは気にしないのだろうがこちらの気分の問題なのだが


「そうなのですか⋯⋯あの余り聞きにくいのですが、ここで起こってる事に付いてなにか知ってたりするんです?甲斐君の話だと聖華ちゃん以外全員同じ部活の仲間なのです、聖華ちゃんだけ私達と関わりのない人なのです出来たら知ってる事教えてほしいのです」

「えっと⋯そのあの」


さて困った⋯こんなわけのわからない事に巻き込まれたくないからオカルト研究部に入らなかったのに結局は巻き込まれてしまったのだ、なので1人だけ部活に入っていないのにここに居る事を指摘される事はある程度は予想していたが説明が難しい、この世界が実はゲームの世界なんだと言った所でストーリーも内容もよく知らないし何故こんな事にオカルト研究部が巻き込まれるのかも知らない、つまり教えようにもこちらが知りたいくらいなのだ


(ここで実はゲームの世界で私は転生者って言っても信じてもらえないくらい何も情報がない)


「言えないのです?なら別にいいです、聖華ちゃんが悪い人じゃないのは分かるです」

「いいのですか?もしかしたら⋯その⋯これを引き起こした犯人なのかも知れないのに?」

「ありえないのです、だったら私を危険な目に合っても助けようとする理由がないのです!それに甲斐君は貴女を信じたのです、まあ何で甲斐君が貴女を疑わずに信じてるかの方が分からないです⋯⋯でも甲斐君が信じるのなら私達オカルト研究部は貴女を信じるのですよ」


そう言われればその通りだ、あの時点で神凪さんはオカルト研究部全員と接触してそれ以外の人がいない事は気がついていたはずだ、なのに部外者の私が居た⋯だったら少し位疑うのが普通の筈だそれなのにも関わらずに海津さんの鍵を何の躊躇いもなく私に託した、何故私を疑うそぶりさえ無かったのか


(もしかして私と同じ転生者?私の事を知ってたから疑わなかったとか?だったら私が部活に入らなかった時ゲームと違う行動をしていた私に接触してこなかったのは何で、転生者じゃないとしたら私を疑わなかったのは理由は?)


考えても分からない事が分かるだけでどんどん思考の渦に呑み込まれていると海津さんが話しかけてくる


「さて、ここからどうするですかね?待ってるだけで良いのです?それとも甲斐君の手伝いに行きます?」


「ごめんなさい、少し考え事をしてました⋯⋯そうですね神凪先輩の指示に従った方が良いと思うのでここで待機してましょう」

「なのですか、もしここから出られたら部室に来てほしいのです歓迎するのです」

「あはは、気が向いたらでよければ」

「絶対来ない人の言い方なのです!何でです!」


そうして暫く2人で雑談しながら待機していると視界が暗転し⋯⋯気づいたら歩道に立っていた


(あれ⋯ここは学校からの帰り道?さっきまで手術室にいたはずなのに、もしかして)


自分の格好を確認すると高校の制服を着ていた、勿論指もきちんと付いている


(つまり無事に脱出出来たって事?良かった〜流石主人公君、皆無事に帰ってこれたのかな⋯⋯誰か見てる?)


何かに見られてる気がして振り向くと視界の端で黒い何かが蠢いた気がした、そこに向けて視線を凝らすが其処には自動販売機が点滅してるだけだった


(気の所為?でも確かに何か居たような)


周囲を見渡した何も居ない事を確認した後何となく空を見上げる⋯夕日が沈み夜が来る時間帯、昼と夜の境界線 幽霊や怪異に会いやすとされている夕暮れ時


(確か黄昏時や逢魔時って言い方もあるんだよね、だから何だって話だけど⋯疲れたし帰ろ)


高校からの帰り道を歩く、空には月と雲が重なり目のようにこちらを眺めて居たような気がした

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