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第51話 全面戦――侵攻開始

夜明け。


エルドラの空気が――変わった。


「……来る」


都市中枢。


リナが静かに言う。


その一言で、全員が理解する。


「規模は?」


俺――アルクが聞く。


「……多い」


一拍。


「かなり」


ロイドが笑う。


「ようやく本気か」


セリナも口角を上げる。


「待ってたぜ」


ミレイアは静かに言う。


「遊びは終わりね」


―――


警報が鳴る。


エルドラ全域に響く。


「総員、戦闘配置」


声が重なる。


街が動く。


人が動く。


完全に“戦闘都市”へと切り替わる。


―――


城壁上。


俺たちは並ぶ。


遠く。


地平線。


黒い影。


「……あれ全部敵かよ」


ロイドが呟く。


「数だけなら過去最大」


エリシアが冷静に言う。


「だが」


一拍。


「統率が異常」


確かに。


動きが揃っている。


「思想体ってやつか」


セリナが言う。


「厄介だな」


―――


その中から。


一つ。


前に出る影。


黒ローブ。


「……来たか」


南方同盟の特使。


そのまま。


声が届く。


「エルドラ」


「最後の機会だ」


一拍。


「受け入れろ」


沈黙。


―――


「断る」


俺は即答する。


迷いはない。


その瞬間。


空気が凍る。


「……そうか」


男は小さく笑う。


「では」


「壊そう」


―――


侵攻開始。


一斉に動く。


「来るぞ!」


ロイドが叫ぶ。


―――


最初に来たのは。


「……速い!」


影のような部隊。


「迎撃!」


セリナが飛び出す。


「遅ぇんだよ!」


一瞬。


数体が吹き飛ぶ。


だが。


「……数が違う!」


次々と押し寄せる。


―――


「リナ!」


「やる!」


術式展開。


都市全域。


「防壁、展開!」


光が走る。


エルドラを包む。


―――


衝突。


轟音。


だが。


「……止まった」


ロイドが笑う。


「さすがだな」


―――


しかし。


「……まだ来る」


リナの声。


その目は鋭い。


「第二波」


―――


地面が震える。


「……は?」


巨大な影。


「なんだあれ」


セリナが呟く。


巨体。


明らかに“兵器”。


「……本気すぎるだろ」


ロイドが笑う。


だが。


目は真剣。


―――


「アルク」


リナが呼ぶ。


「いけるか」


「やる」


短く答える。


一歩前へ。


―――


錬金術式。


展開。


規模が違う。


空気が変わる。


「……来たな」


ミレイアが笑う。


―――


「構造、解析」


「分解」


「再構築」


一瞬。


巨体の動きが止まる。


「……!?」


敵側が揺れる。


そのまま。


内部崩壊。


「なっ……!」


崩れ落ちる。


―――


「一撃かよ……」


ロイドが笑う。


「化け物だな」


―――


だが。


「……まだいる」


リナの声。


その額に汗。


「……負荷が」


限界が近い。


―――


「無理するな」


俺が言う。


「……大丈夫」


リナは笑う。


だが。


明らかに無理している。


「ここで止める」


その目。


強い。


―――


「……分かった」


短く答える。


その代わり。


「俺が前に出る」


一歩。


前へ。


―――


「全部止める」


静かに言う。


その瞬間。


空気が変わる。


―――


敵が一斉に動く。


だが。


「遅い」


錬金術。


範囲展開。


地形が変わる。


流れが変わる。


「……は?」


敵の動きが乱れる。


完全に。


支配している。


―――


「これが……」


セリナが呟く。


「文明レベルってやつか」


―――


その時。


黒ローブの男が動く。


「……なるほど」


一歩。


前へ。


「では」


「直接いこう」


―――


空気が歪む。


「……来る!」


リナが叫ぶ。


―――


衝突。


世界が揺れる。


「……っ!」


強い。


明らかに。


今までと違う。


―――


「アルク!」


リナの声。


その瞬間。


意識が研ぎ澄まされる。


―――


「……いい」


小さく呟く。


「やっと本気か」


―――


エルドラは。


最大の戦いに突入した。


次は――


「決着」


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