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魔法学校   作者: 壬生
2/17

FILE1

「これより〜!! 対面式を始める!!」


ざわざわしていた人たちが、ステージに立った上級生らしき女子生徒の声で、一斉に、静かになった。


俺は、声のしたステージに視線を向けた。


そこには、青龍高校の制服を着ている、女子生徒が立っていた。


聞くところによると、青龍高校の生徒会長の黒木くろき (けい)と言う先輩だった。 


聞いた話では、黒木先輩は、頭脳明晰でさまざまな活動に貢献して、それの

おかげで青龍高校を盛り上げたらしい。それの影響でか一般生徒達や先生からの評価もたかいらしい。


黒木先輩の容姿はかなり整っている。髪はストーレートに下ろしていて黒くしかし艶やかに腰までの長さがある。そして人柄もよさも支持される理由の一つだと言う。


黒木先輩は、この青龍高校で常に実技、筆記でトップの成績を取っているらしい。


「あー、まずは、みなが使っている木の椅子を片付けるからね」


俺たちは出てきた黒木先輩に、見とれていた。


「1年!片付けるから、立ってください。椅子には荷物を置かないでください」


俺たちは、黒木先輩の指示で皆立ち上がった。


立ち上がったと同時に黒木先輩が、何かをつぶやく。


「冷たき炎!かのものだけ燃やしたまえ!      冷火炎」


黒木先輩がつぶやく椅子が燃えていく。しかしその火は熱くなく、床などは、まったく、焦げていなかった。


「へぇー」


俺は、思わず声を出してしまった。この魔法は、結構難しい、しかも、この数になると、かなりの魔力を使う、それにボヤを起こさないように、というのは、かなりの神経を使うことだ。

だか、黒木先輩は、それを簡単にやってのけた。実力がトップクラスってのは間違えではなかったということだった。


黒木先輩は、相当の実力者ってのがわかった。


「へぇー・・・・これを見て驚かないの・・・・そこの人、名前は?」


といって俺の名前を尋ねてきた。


「はい、俺の名前は、瀬戸 凌 です」


黒木先輩は、俺から、名前を聞くと、「そう・・・君が・・・」といって、また、みんなの方に向いた。


「よし、片付いたわね」


黒木先輩は、そういって、黙り込んだ、しばらくすると


「ではこれから、対面式を始めたいと思います。まずは2、3年に入ってもらうから1年は私から見て、右側に寄ってください。」


黒木先輩が、そう言うと、2、3年が入ってくる。


2、3年は入ってくると、皆が興奮した顔をしていた。


2,3年はすぐに自分たちの場所に行って、静かにまっていた。


「まず、今から渡すものを見てください」


そういって、黒木先輩は、また何かをつぶやいた。


「静かなる風よ!便りを届けたまえ!     微風便」


俺は、黒木先輩がつぶやいた呪文は聞いたことがなかった。

どうなるのかと、見ていると、唐突に風が吹いた。

しばらくすると、紙が俺の目の前で浮かんでいた。

周りを見渡すと、みんなの前にも俺と同じように、紙が浮かんでいた。


「みんな、それを取って、見てもらえる?それに書いてあるのは、こちらで決めたパートナーだ、とにかく、パートナーと会って自己紹介をしてくれ。続きはその後でするから、それじゃ、始めてください」


俺は、しばらく呆けていた。そして、黒木先輩の指示通り動き始める。


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