FILE13
草原に花畑そして少し丘になっているところにぽつんと木が1つ立っていた。
その木は樹齢何千年というくらい太くて大きい。
そこに子供が3人と大人が4人居た。
3人の子供はそこにある木に登り、ドンドン登っていく。
子供達が木をドンドンのぼり始めると、大人が、声を掛けた。
「こらこら、危ないからそろそろ降りてきなさい」
「そうだぞ、そこから落ちたらただじゃすまないから、もう止めときなさい」
「――――――ちゃん降りなさい。危ないわよ。ほらリョウくんと―――――くんと一緒に降りてきなさい」
「え〜・・・もっと登りたいよ」
リュウと呼ばれる子供が大人に文句を言う。
「こらこら、僕達は、君達が怪我をしないかと心配だから、言ってるんだぞ。だから言うことを聞きなさい」
「・・・はーい・・・・―――――ちゃん、――――――くん、降りようか・・」
「そうだね」「はーい」
リュウと呼ばれる子が――――ちゃんと―――――くんに問いかけ、返事をしたので、リュウくんと呼ばれる子は、木を降りだした。
リュウと呼ばれる子たちが木から下りると、大人たちが話しかける。
「ごめんな、けど俺達は、君達が心配なんだよ、わかってくれ。だから、お詫びといっちゃなんだが、君達に魔法を教えてやる!」
子供達は、1人の大人の言葉に目を輝かせる。
「本当!」「やったー!」「わーい!」
子供達が目を輝かせている隣で、魔法を教えるといった、大人はほかの大人に文句を言われていた。
「ちょっと、魔法なんてもっと危ないじゃない!それに子供達があんなに目を輝かせているじゃない!いまさらダメなんていえないわよ・・・・・」
「ホントよ!どうして教えるなんていったのよ!」
「いや、だって、かわいそうだし・・・・・」
「そんな理由で教えるとか言わないでよ!」
「まぁまぁ、あの子達のために初歩だけでも教えといた方が良いと思うよ、あの子達は、僕達の子供なんだから、魔力がどれだけあるかわからないしね」
1人がそういうと、文句を言っていた、2人がうつむき、魔法を教えることに承諾した。
「よし!それじゃ、教えるから、着いておいで」
「「「はーい!!」」」
教えるといった大人は、子供達が返事をしたら、木から離れていった。
子供達は、その大人についていく。
木から大分離れたところで、大人は止まった。
「よし、このあたりで良いだろう。まずは、魔力を感じないとダメなんだ。それじゃ、目を瞑って、瞑ったら自分の中の力を感じて、それを感じたら教えて」
子供達は、目を瞑った。
「「「う〜ん・・・・」」」
子供達は、目を瞑りうなっている。
「あ!これかな・・・?」
リョウと呼ばれた子が声を上げた。
「どんな感じ?」
魔法を教えている人がリョウと呼ばれる子に話しかける。
「えっと・・・なんか自分の中に、何かが渦巻くような、なんか、よくわかんないけど、目を瞑っていれば、なんか、いつもと違う感じがする」
「多分それであってるよ、やっぱりリョウくんはすごいね」
教えている大人が、リョウと呼ばれる子の頭をなでた。
リョウはうれしそうになでられる。
残りの子供は、それをうらやましそうに見ていた。
そして、また目を瞑り、うなりだした。
「「う〜ん」」
教えている大人は
「よし、それじゃ、リョウくんだけ、先に進もうね、それじゃその違和感を手に送り出すようにして、手にその違和感を集めてみて」
「はい!」
「えっと、自分の中にあるこれを、手に集める・・・・・・ふっ!・・・・・・」
子供達は、魔法を使えるという楽しみを見つけて、目を輝かせながら、魔法の練習に励んでいた。