表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
50/51

卒業後写真・・山形千冬ちゃんの場合 ②


 このデジタル兵器開発会社では

 プロジェクト・リーダーという役職に

 誰しも成りたがるし、目指すし


 どうしたら、その椅子に座れるか、椅子に座るのが先か


 有能さを発揮してプロジェクト・リーダーとして相応しいと

 評価されるのが先かと語られています。



 プロジェクト・リーダーの下に、小さなプロジェクトがあって

 そこにも、プロジェクト・リーダーがいて、メンバーがいてと

 だんだん、細かくなっていき、


 担当モジュール毎グループの四人組が

 この組織の最小単位です。


 山形四姉妹の内


 長女気質な千春は

 担当モジュール毎グループでチーフ


 千夏は、サブチーフ


 千秋と千冬は、仕切り役とか指示役とかは一切やってません


 なので、打ち合わせで顔を合わせるのは千春と千夏でした


 私、青森もサブチーフで出席していたので

 どちらかが何かを言っていると微妙な感覚に囚われて

 もう一人の方の様子を探ってしまいます。


 しかし、千春グループのサブチーフ、千夏に似てるなあ とか


 千夏グループのチーフ、千春に似てるなあ とか


 しかも発言内容とかも少し被ってね? とか


 なんで、別の所にいる他人なのに偶然とはいえ

 同じような心理状態になるのだろうな?


 と不思議な感覚に囚われます。


 いや、たぶん、これは思い過ごしだとうは想いますが。




 次世代デジタル兵器の開発現場で


 担当モジュールについての責任を負うチーフになったら

 誰しも、同じような感じの責任感を抱えるものだし


 チーフが健康状態を崩したり

 色んなプレッシャーで精神状態を崩したりしたら

 代わりにチーフの分まで色んな職務を抱えないといけない

 サブチーフにしても、そんな無責任なワケじゃないでしょう


 というワケで我々の職務に必要な事だけを会話する空気の中


 一切の世間話は無しで、人間関係とかについても

 我々の中の集団縁というものだけについて語られ


  同じ地域に住んでいるだけな地縁


  親族関係などの血縁

 

 などについては、打ち合わせの合間の休憩時間にすら聞こえてきません



 これは、ひょっとして四姉妹以外にも血縁関係な人がいるかも?


 血縁とかに関して誰もが発言しなくなって

 何故か色々とスムーズに職務が遂行できた

 という前例があったから、ワザと一緒にしたのかも?



 などなどと下衆の勘繰りが心に湧いてきます。



・・・



「四半期毎の区切り、季節毎の夏報告が

 最初の初期見込み報告として無事、完了したので


 秋報告をする四半期後には、無事、段階的開発が

 予定通りに計画通りに進んだと進捗報告できるように

 各モジュール担当チーフ、ならびに、サブチーフの皆様

 グループの士気を高め、頑張りましょう」



そんな、全体を統括するプロジェクト・リーダー様の

発言で会議が終わり、各自、作業場へと戻ります。


「どうせ、しばらくしたら、御前等のせいだとか

 御前等のトコでなんとかしろとか


 責任の押し付け合いや、面倒な作業の押し付け合いになるとはいえ

 今のトコ、平和でいいよねー」


チーフが言います。四姉妹とかは平和では無いでしょうが・・


いや、職場の平穏を手にするために家に帰ってから

どんな会話が成されるのでしょう。


たぶん、週末の個人的な飲み会では

山形千冬が大々的に語ってくれる事でしょうが


まぁ、それは老いといて、いや置いといて、さて、仕事仕事。



・・・



最初の週末を迎える金曜午後

予想通り、千冬ちゃんから飲みの誘い


クダを巻いてのグチにつきあわせられます。


「まったく、あの千秋みてえな ヴォケがよぉ


 無責任で言い訳ばかりがお上手で


 他人の失敗ばっか大声で喚きやがって


 少しでも評価されるような事は

 自分のおかげのようなツラしやがって


 どかねえかなぁ、チーフとサブチーフは優秀なだけに

 無能なクセに居座ってるアレ、マジ邪魔


 どこかの誰でもいいから、あの淫売を妊娠させて

 家に持ち帰ってくれねえかなぁ


 そうしたら、もっとマシなのが来るのに


 どんなのが来ても、アレよりは、マシー」


さっそく、4人組で千秋ポジな人の悪口です


たぶん、ほっとくと小一時間ほどは止まらないでしょう



早くも酔っぱらって千秋との近親憎悪と

同じ職務担当との近親憎悪がゴチャ混ぜになっているので

だんだん、何を言っているのか不明な罵詈雑言になるのは

わかっているので


とっとと話の腰を折って、他の話をフリます



今夜は、そう、第二高校の元同級生の噂話にしてみましょう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ