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シューティングスター (2)  ナレーター


 今日の最初の授業はナレーション授業です


 第三高校で授業を受けるモルモ・・いや男子高校生に

 本人にだけ聞こえる、まるで自分が考えた事のように聞こえる

 ナレーションを発射して歩兵科の生徒を遠隔操作


 というか、どうすれば優秀と評価され

 上官の覚えも良くなると暗示をかけるのが

 上手になるかという、催眠術師になる勉強のような授業です


 今回の遠隔操作対象は

 対戦シミュレーション授業を受けています


 橋田とコンビを組んで受けた授業と同じシミュレーターです

 つい、別授業で一緒だった仲間の事を考えてしまいますが

 今から、支援するのは別の人間デス、切り替えないと。


・・・



 戦場設定は、アメカと華国との代理戦争をしている紛争地帯


 敵側の組織の設定は

 30年間以上に渡り軍独裁政権を維持してきたが

 前時代の遺物のような強権恐怖政治体系であったため

 指導者交代を望んだアメカ支援によるクーデターで

 権力を失った元政府軍


 味方をする組織の設定は、クーデターで成立した新政府軍




 戦場設定は


 今まで、ひとつの国だったものが

 新政府軍の統治地域と、元政府軍の統治地域に

 現在は分割されてしまっており


 その2地域の中間にある

 共有地域というか緩衝地帯を奪取するための戦争が

 延々と継続している紛争国



 暗殺ターゲット設定は


 華人軍国防大学に留学して訓練を受け華国に人脈を築いて

 共産主義国である華国やロアシとの外交政策を成立させようとする

 自由民主主義国であるアメカにとって邪魔な外務大臣


 別の授業では、いかにしてスキャンダルを発生させて

 失脚させるかの情報工作でもターゲットになった大臣です

 そっちでは、人脈スキャンダル、金脈スキャンダル

 失言暴言スキャンダルと仕掛けましたが全て失敗

 見事にマスコミを黙らされて駄目でした。


 なので、任務の設定は


 遠隔操作の攻撃ドローンを操縦して

 自国領空に侵入した攻撃ドローンを撃墜するための

 防空システムが発射する迎撃ミサイルをの攻撃をすり抜け

 ターゲットと、その取り巻きや後継者などを

 まとめて皆殺しにするという任務が設定されています。


 アメカ軍の軍規というかルールに従って行動しなくては、ならなくて

 国際世論に批判されるような一般人虐殺はルール違反で減点です


 攻撃ドローンが撃墜されたらゲームオーバーで

 数人いるターゲットを暗殺できたらポイント加算

 最重要ターゲットの暗殺に成功したらゲームクリアです。


 一番、有効に想えるコースを選んで領空侵犯させます


 というより、ステルス機能を上手に使えばレーダー補足されないのですが

 ステルス機能が理解できていないようです

 脳みそ筋肉なアフォなので正々堂々と武道で勝負するかのように

 真向から突撃していこうとします


「強い俺様は大丈夫だーとは思うけど

 やっぱ、相手に気づかれない方がいいかな

 そうだ、ステルス機能だかって

 敵国レーダーをよける機能があるんだった

 それを使うかー」


 ナレーションを発射します

 いや良かったステルス機能を使ってくれました


  敵に発見されないように存在に気づかれない事が

  暗殺ドローン操縦には大事なのだ


 そんな意識を植え付ける言葉を選んで追加で発射します。


 次に慎重さというものを心に刻み込む言葉を用意します


  敵の領空監視衛星が常駐監視している空域を

  回避するように飛行させないと駄目だ

  地上レーダーからも、上空の軍用監視衛星からも

  両方から見えないようにするための曇天環境での作戦なのだ


 などなどと、暗示をかけていきます

 しかし、気になります、暗示にかかっているんでしょうか?


「なんか、色々、思いつくけど、いいかあ、面倒くせえ

 どーん、とやって、ドカーンと ぶっ放して

 ぶっ殺せば、いいんだから、理屈じゃねええ」


 不穏な独り言を呟くのが、聞こえてきます


  やっぺ、こいつ、アカンやつや


 関西人のようなツッコミが浮かびますが


  そうだ、これは死ぬかもしれない恐怖からくる

  自分の防衛本能が語る言葉なんだ

  一応は、その言葉に従おう


 そんな言葉を冒頭に懲りずにナレーションを発射します。


・・・・


 というワケで、なんとかミッションクリアです

 最重要ターゲットを暗殺したのは他の人が操縦するドローンでしたが

 ターゲットを何人か暗殺させ、撃墜もされずにポイント獲得しました


 いやー、憑かれた、いや疲れた・・・


 何も考えずに勇敢に突撃するだけの脳みそ筋肉が

 ドローン・オペレーターをやると

 こうなりますって見本のようなパイロット候補でした


 橋田って優秀だったんだなあと、改めて思えます


 んで、授業結果を入力します。


  こういうのにドローンを実際に操縦させるべきじゃありません

  ドローンも無料で製造できるワケじゃないんですし

  撃墜されて、敵地に最新ドローン情報を提供してしまうだけです

  もし、こういう奴に実験的に操縦させるなら


  撃墜されたら我が国の高性能ドローンを解析されないために

  自爆する機能をつけないと駄目だと想います


 というような事と、その理由を並べて入力して終了です。いやいや。


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