グラジュレーション
明智が軍需産業三高を卒業してから数年が経過しました
あれから、どうなったかを
知っている限り記してみましょう。
大杉さんは無事に鉄道会社に入社しました
設備系の作業担当、準公務員待遇で身分保障は完璧という事です
大杉さんには幸せになって欲しいなあと思っています
同じ高校を一緒に卒業した中で連絡がつく唯一の友人なので。
豊富は推薦で有名私立大学に進学しました
現地で地雷女を調達して、敵国ターゲットを社会的に殺したり
毒婦を調達して、ターゲットを軍内部で破滅に追い込んだり
という、”我々の職務”を上司の指示通りに遂行しているんでしょう
群衆心理操作の達人、軍の宣伝広報参謀の一人息子なので。
後白河とかには会おうと思わないし、情報を集める気も、ありません
でも大杉さんがプロレス団体が地元で興行を打った時に
会場で主催者席に座るプロモーターとか興行を仕切る人々の内輪に
後白河や子分な人々がズラと並んでいるのを見かけたそうです
会場設営作業員、グッズ販売員、警備員やらに指示をして
仕切っていたそうです
プロレスに興味が無いので自分が眼にしたワケではないですが。
志満津に関しては噂が錯綜してます。
一般消費者向け販売会社の営業になったらしいという事です
同業他社への攻撃用戦闘員な営業になったとか
全国営業所をドサ回り芸人のように巡回する営業になったとか
大勢に呼びかけ顧客見込客を絞る地区担当営業扱者世界で
優良営業成績者になったとか、そんな噂話を聞きました。
漫研の数人などアニメスキーな人はアニメの専門学校に行ったそうです。
もしかすると有名アニメの製作にも関わっているかもしれません。
アニメ製作に関する才能が無くて、
株取引みたく一円でも高い値段でアニメ放映権取引とか成立させたいと
営業宣伝活動をしている職種で働いているかもしれませんが。
奥川は確かプログラマになったはずですが、
卒業してから連絡が取れなくなりました
部外者が立入禁止エリアで、軍外秘の資料に埋もれて
作業をしているらしいです
なので軍関係者では無い私は遭う可能性すら無いのでしょう。
私はというと一般受験で普通の大学へ進学
ここで普通の学生と接触して
価値観が全面的に狂っていることを思い知らされます。
そして少し結果論な話をすると歩兵科にいた同級生のほとんどが
卒業頃に発生していた紛争の前線に送られ名誉の戦死をした
という事を卒業後に偶然、会った元担任に聞きました
鬼本とかも戦死したそうです
歩兵科の、ほぼ全員が他に進路は無かったので、軍に入りました
軍に適応できて生き残った人間は数人いるようです・・・
早くも若くして軍をドロップアウトした人間の選択肢は2つ
裏組織に引き込まれて生きていく
昔は軍需企業だった民需企業に転職
どちらを選ぶにしろ、結局3年間という時間が無駄に終わり
ゼロから、やり直す事になったのです。
もう結構な時間が流れました
何年も前の事なので誰かの記憶や昔話と混濁している気もします
馬鹿げた記憶が朧気に蜃気楼のように残っているだけです
やはり軍需産業なんて、ろくな世界じゃないんです
無い方がマシだし、全世界から一斉に全ての国が
軍需産業ピラミッドを民需切り替えした方がいいんでしょう
私が生きている間は見る事の無い事ですし
軍需産業ピラミッドの構成員候補だった自分が
言えた義理では、ありませんが。
たまに、あの頃の記憶がフラッシュバックします
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学校に似た場所で、歩兵科にいた誰かが、
残酷な鬱憤晴らしを下っ端の兵隊に繰り返す光景
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実は、フラッシュバックでは無くて
たったの3年間とはいえ強烈体験を共有したので
会話をしたのも、いや顔を見たのすら何年も前なのに
以心伝心で相手の現在が見えるという
SFじみた現象なのでは
というような馬鹿げた妄想すら思いつきます。
もしも、そうだとしても
心に伝わってきて欲しくないものですが・・
フラッシュバックも色々です
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「え? こんなのと一緒に過ごしていたの?若い頃に」
今、一緒に過ごす家族に言われたくないセリフが
元ヤンの頭に浮かび
なんで、恥ずかしくて誰にも言えないような事をやってしまったのだ
という後悔やら、恥ずかしさやら、みっともなさやらが
心に蘇って苦しんでいる
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そんなフラッシュバックも思い浮かびます
どう考えても歩兵科の誰かの想いが
伝わってきているような感じがします。
最前線で戦わされ壊れた歩兵が
PTSDでパニック発作を起こすかのように
ハード・ドラッグの後遺症で
フラッシュバックを起こすかのように
そういう人々にとって
あの頃を思い出させる存在である元同級生は
悪魔にしか見えないし全ては黒歴史。
パニック発作やフラッシュバックを防止して
心に平穏が訪れるようにするために、
同じ歩兵科に在籍していた人間と遭遇しないため
戦死せずに退役できたら
軍需産業大学都市からは離れて生活しよう
そんな内輪の暗黙の了解を作ったそうです
私も、そのルールに従っています。
戦死するまで、若い頃の闘争心やら
戦意やら士気やらを失わずに
勇ましい軍人として生きるために
そういった暗黙の了解の逆を作る内輪も
あるらしいですが。
そういえば、中学までを過ごした地域は
今、どうなっているのでしょう?
イジメと集団生活とのバランスをとった
市の教育方針だかは、どうなっているのでしょう?
もう、どう足掻いても、誰とも二度と会えないし
会話は不可能なので、知る事は出来ませんが
たまに思い出し、中学まで馴染んだ世界が心に浮かびます
中学校の元同級生と結婚して一緒に昔話をするかのように
変な話ですね、自分の日常には、ありえないのに。




