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一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第二章:高嶺の花のつぼみ

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2-1. 隣のコートの君

今から第二章です!

中学生になった二人の恋のゆくえは’…♡

(*未依沙視点)


桜の花びらが校庭に舞うころ。

わたしは南部中学校に入学した。


一学年8クラスある、

この地域ではマンモス校の一つだ。

わたしは1年3組。

かげちゃんは1組、瑠飛は2組だった。


同じクラスになる確率はかなり低かったけれど、

やっぱり、二人と同じクラスじゃなかったのは

ちょっと残念だった。


男女別で、1・2組の体育が合同らしい。


「瑠飛とかげちゃんは、体育が一緒にできるんだ……ズルい」


なんて思いながら、

「わたしも友達作り頑張ろう!」

と気合を入れた。


南部中は、バレー部が強いことで有名だ。

たまたま地元の中学が強豪校だったから、

かげちゃんと瑠飛も、迷うことなく進学した。


わたしは入部届を出すギリギリまで、

バレー部に入るか、バスケ部に入るか迷った。


けれど……結局、バスケ部に入部した。

遠くからたまに、

二人のバレー姿を見られたらいいと思ったから。


お父さんとお母さんにも相談したんだけど、

二人ともニヤニヤしながら話を聞いてくるから、

居心地が悪くなっちゃった。


お母さんはすぐに、

恋バナに繋げようとしてくる。

その様子を横で、

優しい眼差しで見つめるお父さん。


二人とも、子どものわたしから見ても相思相愛だ。


そして、娘ながらに、

「ここまでの美男美女はなかなかいない」

とも感じる。


わたしは二人の子どもでラッキーだったと、

物心ついたときから感じていた。


二人の関係性が理想だし、

「こんな素敵なパートナーがわたしにもできたらいいな」

と思ってる。


バレー部の様子をチラッと見ながら、

ふと両親のことを思い出していた。


バスケ部のわたしは、

同じ体育館の反対側から、

いつもバレー部の練習を見ている。


バッシュが床を鳴らす音に混じって、

向こう側から聞こえるボールの音が心地いい。


かげちゃんや瑠飛が頑張っている姿を見ると、

わたしも頑張ろうって思える。


バスケ部にして、正解だった。


ミニバスをしていた経験者たちは、

比べものにならないくらい上手。


でも、わたしもコツコツ練習して、

上達していけたらいいな。


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